旧江戸川の境界線付近で身柄を拘束された、葛西の屋形船の船長が葛西へ帰還した。
東西線葛西駅では、船長を出迎え、船長はアサリの剥き身の佃煮を串で通したやつを手土産にホームに降り立った。
ホームに降りたつやいなや(as soon as)船長はアサリの剥き身の佃煮を串に通し始め、1分間に16本という高橋名人もビックリの技を披露した。それがすごいのかすごくないのかは別として・・。
しかし、その技を会得したのには、浦安での過酷な労働を物語っていて、集まった人々からはすすり泣きの嗚咽が聞こえた。
しかし、いまもなお、夢と冒険とロマンとファンタジーを売り物にする「東京」と名のつく浦安の土地には、とり残された人々やネズミやその恋人、アヒルやイヌや城にて篭城を続けるお姫様が、マスゲームをやらされながらも、毎日8:25分頃に信号弾を打ち上げ、帰還を待っている。
しかしそれは浦安側の宣伝にも使われ、向かい河岸の葛西の住民に対して浦安はこんなにいい土地だよ「ユー、(川を)渡っちゃいなよ」と誘っているし、その近辺の住民は、クリスマスが近づくと、自分の家をライティングさせて、これまた葛西へ浦安の住み易さ、ここは陸の楽園であることをアピールしている。
対する葛西は船堀にタワーを建設し、絶えず私服の警備員が監視を続けている。
最近、一部のマスコミで、浦安の新しい後継者が決まったと報道されている。タワーからのより一層の監視を強めているらしい。
タワー展望台は撮影禁止である。この間、タワーから区内を撮影したとして、浦安の民間人4人が、江戸川区によって拘束された。たぶんこの4人は、江戸川区の小松菜畑で収穫という労働をさせられるだろう。そして区民祭りにて「ホットドック」を2000本くらい作らされるのだ。
つねさんぽ江戸川リポートより
念のため断っておきますが、このリポートはフィクションであり、登場する人物・施設・自治体・行事は事実とは異なります。なお僕は浦安には何の恨みもございません。むしろ行きたい夢とロマンとファンタジーの国。娘に行きたいと言われるが、「まだ早い」「おばけがでるよ」と4歳児にうそを言っている次第です。