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突然の雨

2017年05月01日 | 日誌

午後になり、冷たい風が吹いてきて急に雨が降り出した。
風雨共に強いくなり雷もなりだした。
会社にいたら、一人の少年が入ってきた。
小学3・4年生くらいの男子だった。

近所に父親の会社があり、そこへ行くのだが、
雨風強くなってきて不安なので、少々雨宿りさせてほしいと。
「こども100番」という近所の学校のPTAとの取り決めがあり
「児童が困った事があり駆け込んで来たら保護してあげてください」
という事なので、雨が弱まるまで事務所にいてもらった。

しかしながら、雨は弱まらず、時間は過ぎていく。
現代っ子ながらスマホなどいじっているが、こちらが落ち着かないので
その子の父親の会社を聞いてみた。

「知らいないと思いますが〇〇〇です」
「金属加工の仕事をしております」
感心しながら、その会社の場所を聞いたら、知り合いではないが2・3分の
近所だったので、送ることにした。
車の助手席に乗せ、出発しようとするや否や、
「すみませんが、自宅に寄ってもらっていいですか?
鍵をかけるの忘れました」
はいはいと返事をして自宅へ向かう。自宅も会社から1分くらいだった。
車中、子供が僕に尋ねてきた。
「車は何が好きなんですか?」
子供に気を遣わせてしまった。
自宅につき、少年は鍵をかけに走って行った。

2・3分経っただろうか?
少年は出てこない。
またしばらく待つと少年が出てきて
「鍵がないです」
という。カバンやらポットやら見たが見つからず
もう一度自宅を探してくるという。
「時間大丈夫ですか?」
少年が聞いてきた。
「大丈夫、大丈夫」
とかえしたが、実際乗りかかってしまった船は
降りることもできない。

「お父さんの会社近いんだから、用を済ませて、雨も小降りになったから
お父さんに相談しな」といって少年を父親の会社まで乗せてあげた。
また車中
「いやー雨が強くてまいりました。お兄ちゃん遠足なんですよ」
と少年は言う。
「へえー大島・小松川公園かい?」
と聞き返すと
「いえ、おにいちゃんは高校生ですから」
話がかみ合わず、会社へ着いた。

「ありがとうございました」
と礼を言い。
少年と僕の奇妙な時間は終わった。

小学生特有の成長の過程と、肝心なところが抜けてる感がでててとても面白かった。
またかわいく感じた。

会社に戻り、少々近所に鍵が落ちていないか道路を見てみた。
当然見つかりはしなかった。
しかし、ばつの悪そうな顔ををして、地面をを見渡す少年とまたすれ違った。
たぶん自宅にあると思うよ、おじさんはそう思う。

2ne





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