おじいさんや、おばあさんに江戸川区の昔の事を聞くと、開口一番に「何もないところ」という事を聞きます。ただでさえ何もなかったのに、戦争で焼けてしまったら、何も残りませんな。歴史の跡というものは、国や自治体が「これは」と思わなければ、まず残りません。せめてプレートのひとつでもあれば、それを訪ねる人がいるっちゅうもんです。今回は数少ない江戸川区の戦争遺跡でもある、元江戸川区役所文書庫跡です。
当時の江戸川区役所は東京府の南葛飾郡の郡役所ということなるのでしょう。
この小松川という地域は私の故郷でもあるのですが、聞くところと昔の地図を見ると江戸川区の中では映画館があったり、繁華街があったり賑やかな所だったそうです。空襲の時、職員が必死になって戸籍簿とか兵事関係書類を袋につめて川に運んだということです。
説明がないので何の跡かは解かりませんが、柱の一部でしょう。
こちらが正面でしょう。
さすがは戸籍簿とか重要書類があった書庫の扉。厳重そうです。
書庫の入り口です。
場所です。最寄り駅は都営新宿線 東大島駅より徒歩10分 都営バス 小松川保険相談所バス停前
8月は歴史を考える月。いろいろな歴史観を聞くことが先人の為でもあると思います。
9月になりました。宿題が間に合わない子供のような「つねさんぽ」は不定期更新。