うえぽんの「たぬき鍋」

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プロ野球観戦記2006「別れの秋、そして季節はずれの日焼け」

2006-10-10 00:09:51 | 野球
10月9日は横浜ベイスターズのホーム最終試合。最下位は決定してしまったが、横浜スタジアムにはたくさんのファンが詰めかけた。なぜならば、13年間スーパーサブとして活躍した万永貴司内野手の引退試合だから。そしてもう一つ、横浜スタジアムのシーズン最終戦は自由席がタダで入れるから(爆)。開門まで並んでいる間、ずーっと直射日光にさらされて、秋だというのにメチャメチャ暑い!半袖で良かったよホントに。

万永は確かに人気選手だったけど、控え選手の引退試合というのは他チームではあるのかな?そういえば、ほとんど敗戦処理専門で通算2勝の西清孝投手(現・中日打撃投手)の引退試合もあったっけなぁ。リリーフで出たのだが、相手打者(確かヤクルトの度会)が初球打ちでアウトになって即交替、あっという間に出番が終わってしまったのだった(爆)。

実況でお伝えしたように、ライトスタンド最上段で立ち見となった。横浜で立ち見見物なんていつ以来だろう。確か中学生の頃友達とオールスターゲームを見に行った時が同じように立ち見だったっけ。ホームラン競争で、当時近鉄にいたブライアントが我々の頭上を弾丸ライナーで飛び越える場外弾をぶっ放して、度肝を抜かれたもんだったなぁ。

横浜の先発は、三浦大輔。エース…のはずが、ここ2ヶ月ほど白星に恵まれていない。今日が今季最後の登板になるかも知れないだけに、何とか勝って締めくくりたいものだ。本人もその気のようで、初回からガムシャラに飛ばす飛ばす。2死から3番・前田智徳にはヒットを許すが無失点。スタメンでセカンドを守る万永のところにもゴロを1本打たせて、しっかり見せ場を作ったのはさすがだ(笑)。
広島の先発は、長谷川昌幸。9月23日には横浜が今季初白星を献上している。今日も上々の立ち上がりで、初回は三者凡退。2番の万永(冒頭の写真)は必死に粘ったが、7球目で高めの吊り球に手を出し空振り三振。これが現役最後の打席となり、万永は観客に頭を下げ手を振って、ベンチへと消えた。

試合が動いたのは2回裏。先頭打者は4番・村田修一。3球目の内角高めの直球を強振すると、打球は高い弾道でレフトに飛んだ。「あ~上がりすぎだな。フェンス手前で失速だべ」と思った私は打球から目を切り、追っているレフトとセンターに視線を移した。でも、二人ともフェンスまで寄って寄って寄って…ジャ~ンプ?と、次の瞬間、打球がスタンド最前列でポーンとはねたのが見えた。34号ソロで1点先制である。すかさず5番・吉村裕基が外角低めの速球をライト線へ痛烈に弾き返す二塁打で続く。動揺する長谷川に追い打ちをかけるかのように、6番・金城龍彦が初球から積極的に打って出てレフト前へタイムリーヒット。2-0となった。

4回裏、またも試合が動いた。4番・村田、5番・吉村をサクサクッと連続三振に切ってとり、長谷川立ち直ったかと思いきや、6番・金城にいきなりストレートの四球、アレ?7番・桑原義行がフルカウントからセンター前ヒットで繋いで2死1、3塁、アレアレ?8番・相川亮二が高めに浮いたフォークを捉えて左中間突破の走者一掃二塁打で4-0、アレアレアレ?さっきまでの長谷川はどこだー!?
そして、9番・三浦。ピッチャーだが、いつも腰の入ったスイングで、時折野手顔負けのヒットを打ったりする(ホームランも1本記録)。外角高め直球を2球思いっきり空振りして、3球目がまた同じコースに来た。3球続けばいくらピッチャーでも相手はプロ。当たるよね。打球は前進守備を敷いていたライトとセンターのちょうど真ん中を深々と破った。相川が還って5-0、三浦は激走でなんと三塁打!ピッチャーで三塁打はなかなかないぞ。珍しいもの見ちゃった。もっとも、それで疲れが出たのか、次の回の先頭打者の6番・廣瀬純に初球のシュートをいきなりレフトスタンドに運ばれてしまうのだが(爆)。3号ソロで5-1。

広島はここから息を吹き返す。5回からはビクトル・マルテが2イニングスを投げて無失点に抑え、横浜打線の勢いを止めれば、6回表には先頭の1番・東出輝裕がいきなりライト前ヒット。2番・松本高明が初球に絶妙なバントヒットを決めてチャンスを広げ、3番・前田も続いて左中間へ二塁打で1点を返し、なおも無死2、3塁から4番・新井貴浩がライトへ高々と犠牲フライを打ち上げて5-3と詰め寄る。この回はそこで三浦が踏ん張ったが、7回から出た高橋建、8回から出た林昌樹も無失点で切り抜けた。

今年の私の観戦傾向からいって「この勢いだと間違いなくこの後試合がもつれるだろう。勢いは広島にある。まずいなぁ」と正直思った。7回から加藤武治が出た時も、8回から川村丈夫が出た時も、そして9回に守護神・マーク・クルーンが出た時も、周囲の歓声をよそに、私一人不安のかたまり。こんなんだからうつになるんだな。あれ?うつだからこういう思考にしかならんのか?どっちだかわからん。
しかし、「私が見ると試合がもつれる」ジンクスは前回見に行った試合あたりからなくなりつつあったようで、3人ともサックリ抑えて試合終了~。見事に万永引退試合&牛島和彦監督本拠地最終采配試合は、三浦久々の白星で飾られたのであった、めでたしめでたし。

試合後はセレモニー。牛島監督と万永に花束が贈呈され、最後はライトスタンド前まで来て胴上げだ!




下の段左が牛島監督の胴上げ、中が万永の胴上げ、右が胴上げ後にファンに深々と頭を下げる万永です。ちくしょー、こんな時に限ってデジカメが不調でピンボケしやがって(涙)。



カープファンの皆さんが「牛島監督万永選手おつかれ様でした」というプラカードを持ってますよ。昔から横浜スタジアムの横浜ファンとカープファンはお互い苦労しているせいか(爆)友好的なんですよね。この後も、お互いのチームの応援歌を演奏したり(広島おなじみの「スクワット」で万永の応援歌はしびれたぜ!)、エールを交換したりで楽しい打ち上げとなりました。後からクルーンが一人で出てきて、たっぷりとスタンドにボールを放り込んで大盛り上がりだったし(笑)。肩がめちゃくちゃ強くて驚きましたよ。軽く投げた球があわや場外(爆)。やっぱり161キロ投げる人はただ者じゃないですね~。

今回を含め、今季は3回横浜の試合を見に行ったのですが、何と全勝(爆)。しかも全試合村田がホームランを打ってます。
もっと見に行けば良かったってこと?それとも、3回ならちょうどボロが出ない程度で良かったってこと?いずれにせよ、来年は頼むよ!(まだ3試合残ってるけど)。