ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

一石五輪塔 徳生寺(曹洞宗)

2020-03-05 | 石仏
徳生寺の一石五輪塔

徳生寺の境内の植え込みの中に、五輪塔、三界萬霊碑等がある。そのところに『一石五輪塔』が四基程見ることができる。
見る限り年月を経てきたことがわかる。古いものだと…、『室町中期頃~』のものと推察されます(牽強付会にならないように、以下塔の背景を…)。

五輪塔は平安中期頃から、地域的支配権を持つ者の供養塔・墓石として造られたのが始まりで、財力のない庶民は造れませんでした。時代は室町中期に入り、一石(角柱)を削りだし簡略化され比較的安価な一石五輪塔が造られるようになる。これにより庶民層にも極楽浄土信仰が爆発的に広まっていきます。近畿(五畿内)に存在する一石五輪塔は数多ある、1尺5寸(約45センチ)、2尺(約60センチ)、2尺5寸(約75センチ)の三種類がほとんどです。この一石五輪塔の地上部を実測すると55cmでした。一部、土の中に入っています。二尺塔(60㎝)の一石五輪塔でしょう。和泉砂岩製の石を使い産石地で整形されたものとおもわれます。石の町、旧東能勢村(現大阪府豊能郡豊能町)の一石五輪塔は、ほとんど和泉砂岩製のものを使っています。数年前、一年かけ悉皆調査をした。


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