ウホウホにっき

大好きなガイドヘルプの仕事をするため城陽で起業し、40男の生き方を模索中。旅行とグルメが生き甲斐!

障がい者の親団体のカラオケ大会

2007-03-11 17:35:14 | ガイヘル:京都
今日はガイドヘルパーの仕事でした。

今は終了して、職場の事務所にいます。
事務所からブログの更新をしています。

今日は利用者さんが定期的に参加しているというカラオケ大会に行きました。

それはとあるカラオケボックスで行われました。
障がい者の親の団体が主催しているイベントのようで、参加している障がい者は親子同伴で来ている人がほとんどでした。
一人で来ている人も2人くらいはいたかな。
ヘルパーとともに参加している人は、俺が担当している利用者さんだけでした。

参加者の年齢はよく分からなかったけど、全員が成人されていて、おそらく30歳前後の方ばかりだったのではないかと思われます。
俺の利用者さんが30歳だったので。
親同士の話を聞いていると、どうも養護学校時代からの繋がりのようだったので。

参加者はみんな知的障がい者ですが、障がいの程度は軽い方達ばかりでした。
言葉でコミュニケーションが取れていたし、行動障害も見られなかった。
一人だけ、いかにも『自閉症』って方がおられて、
その方は、誰とも話さず、言葉も発せず、一切歌わず、黙々とカレーを食べていた。
その方と、トイレが一緒になり、横に並んで用を足していたら、「こいつ誰だろう?」って感じで見られていた。
その方のトイレの時間は長かった。最後まで出来るまで、絞っている様子だった。

俺の利用者の方は、ダウン症の方で、陽気で、元気に歌い、モリモリご飯を食べ、たばこを吸い、ビールを飲んでおられた。


俺がいたグループは7人だった
障がい者4名、おばちゃん(保護者2名)、ヘルパー1名(俺)。

カラオケが始まって最初のうちは人間関係がよく分からなかったが、様子を見ているうちに関係性が見えてきた。
保護者2名息子2名が同室だった。
部屋の障がい者のうち1名は自閉さんで一人の世界に入っている。
1人は俺の利用者さんで、元気に歌っている

あと2名は、なんか遠慮気味に座っていた。
だから最初は「控えめな方達なのかな?」って思っていた。

でも、それは違っていた
この2名は母親の指示を待っていた。
母親がカラオケ曲をリストアップし、「これを歌いなさい」と指示し、子どもは歌っていた。

「あんたはSMAPがすきやろ」とばかりに歌う曲を決めている

子どもは、母親が選んだだけあって得意な曲なので、そこそこ歌っている。

子どもが歌っている間、次の曲決めに必死な母親
用意された曲を歌わされる子ども

その様子を見ていると、なんか淋しくなった

その子ども2人は、文字も読めるし話すことも出来る
おそらく、最近の曲にも興味がある感じだった。
しかし、曲を選ぶ機会が与えられていない。

おそらく、
「カラオケ機に入力する仕方が分からないから」
「母親が入力した方が早いから」

という理由で機会が与えられていないのだろう。

結局、保護者のおばちゃんも最新リモコンの使い方は分からず、俺が曲を入力していた。
参加者の子どもが歌う曲を、母親から聞いて、俺が入力する。

なんかめんどくさいから、後半は子ども自身に歌いたい曲を聞いて入力していた。

そうすると、案外、歌いたい曲がたくさん出てきた。
母親が勧めるSMAPではなく、
倖田來未『キューティーハニー』
森口博子『機動戦士ガンダムの主題歌』
ZONE

など。
本人は女性アーティストが好きなんや。

それを見て、母親は「あんた、女の子の歌なんか歌えへんやろ」と一言。

確かに、歌えてなかったし、下手くそやったけど、キューティーハニーのPV映像を見ながら歌っている姿はノリノリではじけていた。

カラオケってこういうもんやろ

30過ぎて、おかんカラオケは不自然やろ

障がい者の子を持つ親同士の交流の場としては最適やけど、子どもとしては息の詰まる場だったのではないだろうか。

それでも、悲しいことに、こういう場に慣れっこになっている知的障がい者は多い。
今日の参加者も、それなりに楽しんでいたようやし。

楽しかったらエエのかな