西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

「うつの症状を飲んで食べて改善、元気いっぱいにする食事162」

2014年07月25日 17時58分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その65。

 『うつの症状を飲んで食べて改善、元気いっぱいにする食事162』

 監修=渡部芳徳(ひもろぎ心のクリニック理事長)
     野口律奈(帝京平成大学健康メディカル学部講師)

 主婦の友社







 この本を図書館の新刊コーナーで見付けた妻は、思わず笑ったと言う。新刊コーナーでは「これ読みなさい」と、まるで妻に呼びかけるように並んでいる本に、よく出会うのだそうだ。そう言えばついこの間も、やはり新刊コーナーにあったという「学んでおきたい!グラウンド・ゴルフ 上達編」てのを借りてきていたっけ。

 笑いながら借りてきた妻であるが、真剣に読んでいる。私の為に……。


 色々あって、我ながら少し頑張り過ぎたかもしれません。けどこの世の中、全く頑張らずには生きていけないので、今後はちょっと頑張る度合いを抑えていこうかと思います。
 しばらく、静かに、穏やかに、ゆっくり、ゆっくり……。

「らくうぇる。」2014-03

2014年02月25日 09時54分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その64。

 『らくうぇる。』2014年3月号

 有限会社 ステラ







 「読み魔」である妻は、面白そうなものは何だって読む。片っ端から読む。
 本屋や図書館に行けば何時間も帰ってこないし、勿論の如く新聞は隅々まで目を通し、駅や街角に置いてあるフリーペーパーや、、折込広告だって一枚一枚丁寧にチェックして読んでいる。

 この「南河内のいきいき情報紙!!」『らくうぇる。』もまたそう。
 南河内一帯に配達される、讀賣新聞と産経新聞が奇数月、朝日新聞と毎日新聞が偶数月に、それぞれスーパーや不動産関係の広告チラシ等に混じって、折り込まれているフリーペーパー。
 正直なところ、私はあまり読んだことはなかったのだが、妻は結婚当初からしっかりと読んでいて、懸賞にも応募して商品券クーポン券の類を貰ったりもしていたようだ。

 そしてこの度、『らくうぇる。』の名物コーナー「CLUBらくうぇるモニター体験」に私の提案で応募し採用され、近鉄「川西」駅前にある創作居食屋「彦兵衛」さんに訪問。ランチのレポートをさせていただいた。

 私たち夫婦のグルメレポートが掲載されている『らくうぇる。』3月号は、今日発行!
 南河内の公共施設の他、協賛協力各店舗にも設置されているとか。


 お手にとってご覧いただければ幸いです。


 http://www.rakwell.com/~rakwell/monitor/

「結婚は人生の墓場か?」

2014年01月21日 16時19分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その63。

 『結婚は人生の墓場か?』

 姫野カオルコ 著

 集英社文庫







 そう言えば……。

 私達夫婦が結婚式場の申し込みに行った際、受付のカウンターには、骨壷が置いてあったな。
 そして辺り一面、お線香の香りが漂っていて、読経も聞こえていたな。
 敷地内にはたくさんの参拝者がいらっしゃっていて、喪服姿の人も多かったな……。

 それもその筈、私たちが結婚式を挙げた「大谷本廟」は、京都にある浄土真宗本願寺派(西本願寺)の宗祖、親鸞聖人の墓所で、毎日全国から多くの信者の皆さんが、納骨や法要に訪れる場所。
 そうそうだからある意味……。

 結婚は、墓場でした!

 でも悲しいイメージが強い場所に、突如として現れた私達新郎新婦を目の当たりにした参拝客の皆さんは、一瞬の驚きの後「ここで式挙げてあげはるんや! ええことやええことや!」と、我が身のことのように祝福して下さり、かえって涙を誘うことになった。
 そして私は、やはりその時に聞こえてきたもうひとりの参拝客のひと言が、どうしても忘れることが出来ない。

「ごっつい嫁はんやな~!」


 合掌。



(カテゴリ「妻が読んでいます」は、勝手ながら紹介する本の内容とは一切関係なく、読書感想文や書評といった類のものではありませんので、どうかご容赦下さい)

「19時から作るごはん」

2014年01月05日 21時10分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その62。

 『19時から作るごはん』

 行正 り香 著

 講談社







 年末年始の長い休み。郷里や実家へ帰ったり旅行に行ったりと、普段の生活とは違うサイクルでお過ごしの皆さんにとっては、いよいよ明日から本格的な再始動。しっかり充電出来てやる気に満ち溢れている方や、お疲れモードを引き摺っていて憂鬱な気分の方など、まあ今夜は色々あるでしょう。

 さて私は……、別に今更開き直るつもりはありませんが、元来がルーズな生活をしているもので、年末年始も正月休み明けも、取り立ててどうこう変化はありません。
 いや私のような輩はともかく、交通、郵便、神社仏閣、農業、漁業、マスコミ……と、世の中には年末年始も盆も正月も、世の中の一般的な流れとは全く違った生活をしている皆さんも、たくさんたくさんいらっしゃるのだということを、こんな時にこそ改めて認識したいものです。

 早寝早起き。お天道様の光を浴びて、快食快眠快便、清潔に健全にといきたいところですが、社会生活、規則正しい毎日を過ごすのは、そうそう容易ではないのが実情。


 もう「泥棒みたいな仕事」なんて言い方は、死語ですよね……。

「ちはやふる オフィシャルファンブック」

2013年09月20日 09時50分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その61。

 『ちはやふるオフィシャルファンブック』

 末次 由紀& BE・LOVE編集部 監修

 講談社







 妻はかつてこの『ちはやふる』の原作単行本を、とある献血の施設へ行く度に備え付けのを読んでいたようだが、結婚してからはその施設に行く機会もなくなり、その後は書店や古書店で購入して読み続けている。

 私も拙い短歌を少々詠むが、古典には取っ付きが悪くて、専ら口語短歌が中心。だがやはり百人一首には多少の興味を抱いているので、この夏CSテレビで放映されていたアニメ版の『ちはやふる』にはすっかりハマってしまって、第1シリーズ第2シリーズ全50話を、妻共々一挙に観てしまった。
 お陰で妻も私に短歌のことをよく質問してくるようになったが、如何せん百人一首やかるたについては知識に乏しく、妻の期待にはあまり応えることが出来ない。

 そこで実家から持ち出してきたのが、このゲームソフト。






 私が10数年前に短歌を始めて間もない頃、勉強と遊びを兼ねて購入。対戦モードもあるので、百人一首にかけては私よりも数段詳しい母と相対し、百人一首やかるた競技についての認識度を少しは高めていた。

 そんなある日、大学の先輩から自宅に呼び出された。たいへん後輩思いで面倒見が良く、仕事場でもご一緒する機会も多くお世話になっていたので、お呼ばれに伺ったのだが……、先輩の主たる目的は布教活動、つまりは私を某宗教へ勧誘することだった。そして先輩は「いい年をした男がすることか?」と、私と母が百人一首のゲームに興じることをも批判した。

 先輩とは絶交した。

 もし万が一、私が先輩からの勧誘を受けてその宗教に入信していたら、現在の妻と出会い結婚することはなかったであろうし、このゲームソフトが私たち夫婦の前で再び日の目を見ることもなかったであろう。
 上っ面だけのお付き合いや目先の利益に惑わされることがなかった己の判断に、間違いはなかったと自負している。


 たかが短歌、たかが少女漫画、たかがゲームソフトではあるが、それが人生を豊かなものにしてくれることだって、大いにあり得るのである。

『二時間目 国語』

2013年08月12日 13時21分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その60。

 『二時間目 国語』

 小川義男 監修

 宝島社







「河村君の目は、カワバタコウセイの目と似ているね」

 私が京都にいた高校時代、現代国語の授業中に、担当のM本先生が私の目をじっと見つめながら言った。
 カワバタコウセイとは、作家、川端康成のことであった。授業中、M本先生の目を睨みつけるようにして見ていた私の目が、あの川端康成の眼光を彷彿とさせるものがあったらしい。ノーベル賞作家の目と私の目が似ているなど、いや誠におこがましく、また光栄なことである。

 M本先生は、十代の頃に筋ジストロフィー症を発症。「二十歳までは生きられないと言われたが、今もこうして生きているし、結婚もして子供も出来た」と、よく仰っていた。背丈はだいぶ小柄で、歩くのが少し不自由で、3階にある教室までの階段をまるで登山家ように一歩一歩踏みしめるように上り、授業開始は呼吸を整えるべく、導入は軽い雑談からといった場合が多かった。私の目が川端康成の目に似ているといった話も、そんな雑談の中から生まれた話題であった。

 そうしたM本先生のお陰もあってか、私は当時、現代国語の成績が非常に良かった。おまけに担任のM山先生担当の古典の成績も良かったので、周りの友達からは「国語の神様」などと呼ばれてもいた。
 しかしその一方、数学や英語の成績はクラスでもワーストクラス。余りにもその差が大き過ぎて、担任のM山先生からは「片端(かたわ)やね」と言われたこともあった。

 私たちの担任を外れた後、京都から故郷の広島へ戻られたM山先生。数年後、私が就職活動で地方を回っていて、ちょうど広島のお宅に泊めていただいた際、この昔話を私の口から聞き、思わず顔色を変えて、私に謝罪をして下さったことがある。

「え、私がそんなことを言ったのか? 済まなかった! いや若かったんだな~。今思うと考えられない発言だね。いやいや、それは本当に申し訳なかった」

 M先生には昔懐かしい話をしたつもりが、思わぬ謝罪の言葉を引き摺り出すことになってしまって、何だか申し訳なく、かえって恐縮してしまった私であった。

 その後の私は、コミュニケーションを専門に学び、曲りなりにもお喋りの仕事、つまりは言葉を扱う仕事をしている。また仕事にはなっていないが、短歌や小説、エッセイなどを書いたりしては、ぼちぼち賞をいただいたりもしている。


 それもこれも、高校時代にお世話になった、あのM本先生とM山先生のお陰であることは間違いないだろうと、私は心から有り難く思っている。

『食べようび~2013年8月号~』<特別付録:くさりかけ事典>

2013年07月03日 13時44分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その59。

 『食べようび~2013年8月号~』<特別付録:くさりかけ事典>

 オレンジページ






 食堂、コンビニ、デパ地下、バイキング料理店、そして自主映画のケータリングスタッフと、これまで食品や料理に関する仕事に数多く携わってきた妻。現在は某企業の社員食堂に勤務している。

 そんな妻にとって、何と言っても怖いのは食中毒。特に雑菌が繁殖しやすい夏は、やはり厄介な季節。中でもスケジュールがルーズになりがちな撮影現場のケータリングスタッフなどは、なるべくやりたくないというのが、本音だそうだ。

 その妻が、最近手にしていたのが「くさりかけ事典」。
 6年前の結婚以来、常にあらゆる事態を想定してきた妻ではあったが、まさか現在の困窮した家庭生活への打開策として、今まで敬遠してきたジャンルにまで足を踏み入れようとしているのではないだろうか……? 今後、家庭に居ながらにして、臭い飯を食う機会が訪れるといったことも、そう遠くない現実として想像するに難しくはない。

 いやいや、もしかしたら、その「くさりかけ」の対象こそ、誰あろうこの私自身なのかもしれない。


 腐るな、私よ! ふうむ……?

「おとな養成所」

2013年05月02日 16時45分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その58。

 『おとな養成所』

 槇村さとる 著

 光文社







 ここ最近、仕事やら何やらでお付き合いが増えた。故に私のことをよくご存知でない方も多いので、改めてお知らせしておきたい。

 私は、52歳と11ヶ月。来月で満53歳になる。

 若く見ていただけるのは、比較的童顔な方なのと、あとは精神的に大人になっていないといった点が原因であろうか? サラリーマン社会からはとっくの昔にはみ出していて、長年親の脛を齧り、現在は所帯主である妻に支えられて、どうにか生かしてもらっている、だらしのない男である。

 有名な役者や芸人、作家等が逝くと、その破天荒な生き様が伝説のように語られことがよくあるが、私なんぞはそんな方々とは比べ物にもならない、破天荒とも呼べないどうしようもなくダラダラとした平凡な日々を過ごしている。


「ブランクは何年ですか?」

 ブランクなどないと思っている私だから、そんな質問をされてついついカチンときてしまうが、なるほど大人らしい世間様から見れば、私如きはほとんどずっとブランク状態にしか見えないのかもしれない。

 そうした輩であるこの私が、おこがましくも今度また、お喋りのプロを育てる養成所みたいなものを開こうかと画策を始めている。


 あ、けど……、大人を養成するつもりは毛頭ないので、注意されたし。

「きのう何食べた?」

2012年05月25日 18時48分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その57。

 『きのう何食べた』

 よしながふみ 著

 講談社







 私は子供の頃、偏食が激しかった。食べるということに、あまり興味を抱かなかった。太宰治の『人間失格』に「食事の時刻を恐怖しました」といった一文があるが、昔の私も丁度似たような感覚で、食事という行為が面倒で面倒で、食べない私に無理に勧める家族とのやり取りが、毎日苦痛でさえあった。

「おまえが美味しく作ってやらんからや!」

 父の心ない言葉に、母には随分と辛い思いをさせた。

 食べない私は、当然ながら痩せ細っていた。魚屋の店頭に並んでいた長細いイワシを見た人から「河村さんとこの子ぉみたいや!」と例えられたりして、ご近所の笑いものにされるぐらい、とにかくガリガリの体型であった。
 お陰で体も弱く、何度も病院のお世話にもなり、家族には全く心配のかけ通しであった。

 そして、高校3年の時。
 長崎の佐世保で、独り下宿生活を始めて間もない日曜日。下宿屋の賄いが休みなのをいいことに、面倒くさがり屋の私は一日ほとんど食事を摂らず、翌日の月曜日に登校。体育の時間にぶっ倒れた。

「メシを食わんと倒れる」

 そう実感した私が、食べることに初めて積極的になったのは、その時からである。

 積極的と言っても、始めは必要に迫られて、嫌々ながら無理やり押し込むように流し込むように食べていた私も、やがて食べ物の美味しさや食事の楽しさを実感出来るようになっていったつもりだった。しかし……、最近気づいたのだが、私は過去に食べた物を、忘れていることがよくある。特に我が家で食べた昨日の食べ物が、しっかりと記憶に残っていないことがままある。

 その辺り……、私は未だに食に対する執着のなさを引き摺ってしまっているのかもしれない、と、ついつい考え込んだりしている。


 さて昨夜の晩飯は、妻が初めて生魚から調理したという、鯖の味噌煮。上の写真にはないこの本の第6巻で紹介されていたのを参考に、料理したものとか。いや~、美味しかった! 恐らくは死ぬまで忘れることが出来ない、鯖の味噌煮になると思う。たぶん……。

「ノッテオリテ」

2012年02月04日 18時45分00秒 | 妻が読んでいます
 妻が読んでいます その56。

 『ノッテ オリテ』 2012 Vol.17

 大阪市交通局 発行

 アド近鉄 企画制作







 大阪市の市営交通情報誌。地下鉄の各駅やバスターミナル等で配布されている、フリーペーパー。
 乗って降りて、好いネーミングだと思う。
 けど、先日この誌名を失念してしまって……。

「ええっと……、あの、ほれ、あれ……、そうや『寝たり起きたり』!」

 入院歴7回を誇る(?)、私らしい間違いだと思った。


 でも……、入院患者向けのフリーペーパー「ネタリオキタリ」とか、グルメ向けの「ノンデタベテ」なんか、あってもおかしくないような気もする。
 まさかね……、失礼!