西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

カエルの詩

2007年08月26日 02時28分00秒 | Weblog
 妻が自転車に乗ろうとしたら
 自転車に カエルが一匹 
 へばりついて乗っていたので
 妻はそっと手をやり カエルを降ろしてから
 自転車に乗り 
 カエルをそこに置き去りにして 走っていった

 本当はカエルは どこへ行きたかったのだろうか


 私が自転車に乗ろうとしたら
 自転車に カエルが一匹
 へばりついて乗っていたのだが
 私はそれに気づかず カエルを乗せたまま
 自転車に乗り 
 しばらく走っていってから カエルを降ろしてやった

 あのあとカエルは どこへ行ったのだろうか


 そしてまた自転車に乗ろうとしたら
 自転車に カエルが一匹 
 へばりついて乗っていたのだが
 カエルは既に干からびて ミイラになっていたので
 自転車から降ろし
 何故だか寂しい気分になって 自転車を走らせた

 カエルは自転車で 天国まで行ってしまったのか

妻は鼻がよく利く

2007年08月21日 16時18分00秒 | Weblog
 昨夜は、妻を駅まで迎えにいった。

 駅から二人でぶらぶら歩いて、我が家に近づいてきた辺りで、妻が突然「きな臭い!」と言いだした。なるほど、確かに何か焦げ臭い。
 闇夜に目を凝らして見ると、なんと我が家のお隣にある大きな民家のガレージから煙が上がっているではないか。もっと近づいて見れば、2台置いてあるクルマの軽トラの荷台にある、使用済みの花火が燻っているらしい。

 私は慌てて民家のインターフォンのボタンを押した。しかし玄関に出てきたのは、小学生らしき女の子。私が「クルマから煙が……」と言っても意味がよく伝わらないまま、また家の中に引っ込んでしまった。

 煙の量がどんどん増えてきて、気が気でない。そしてようやく奥さんと思しき女性が出てくる。私の「クルマから煙が上がってますよ!」の言葉に「ホンマや、すいません」との言葉を残して、また家の中へ……。

 その後すぐに家から男性が走り出てきて消火。なんとか事なきを得たようだったが、危うく火事になるところだった。


 恩着せがましいようだが、私たち夫婦が発見しなければ、大変なことになってしまっていたかもしれない。我々のお陰で思わぬ危険を回避できたことに、もう少しお礼の言葉があってもいいようにも思った。


三種の神器

2007年08月18日 22時03分00秒 | Weblog
 暑い……。こうも暑いと、パソコンに向かうのも億劫になってしまう。結局半月以上、ブログも放置してしまっていた。


 この猛暑の中、我が家にはクーラーなるものが無かった。

「今クーラー買うたら、夏に負けたことになって悔しいやんか」
 妻のこの発言に共感を覚えた私は、今年の夏はクーラーなしで頑張っていた。「扇風機」と「竹シーツ」と「保冷枕」が、この夏を乗り切るための、三種の神器であった。
 が、しかし……、さすがに夫婦ともども、この暑さには遂に限界を感じた。

 そして昨日、妻と一緒に家電量販店へ行き、クーラーを買った。担当の店員さんの名前が「熱川さん」。なるほど熱~い店員さんだった。


 さてクーラーが我が家に届くのは、今度の月曜日の予定。その頃には、もう暑さのピークを過ぎているという情報もあるが……、まあいずれにせよ、あと数日の辛抱なのである。