西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

5745分の2人

2009年05月07日 17時52分00秒 | Weblog
 生まれて初めて、甲子園での野球観戦をした妻……。

 内野スタンドも外野スタンドも、勝ちも負けも、風船飛ばしも「あとひとり」「あと一球」も、『六甲颪』の大合唱も経験した。
 また試合中には、ラジオで実況中継を聴きながらの観戦。これがなかなか気に入ったらしく、アナウンサーの詳細な描写や、解説者ならではの深い読みなどに感激していた。

 普段から「本が好きなのは、知識欲が強いから」と言うように、妻はここ数日も、私や友人家族から、随分と野球に関する様々な知識を得ることとなった。

 5日……、それならいっそのこと2軍戦も見てみるか、ということになり、3日連続またまた甲子園球場へ足を運び、ウエスタンリーグの阪神vs広島の試合を観戦。
 観客数5754人。ネット裏から、メガホンもカンフーバットもなし風船もなし、選手登場のテーマ曲もヒッティングマーチもない、静かなプロ野球を経験した。
 この日の先発投手は、WBC以来の登板となった岩田。何を隠そう、出身中学が妻と同じということで、また別の意味で親しみを感じられた妻かもしれない。
 
 
 岩田が投げた!交流戦復帰へ復活22球
 http://www.daily.co.jp/tigers/2009/05/06/0001888484.shtml


 ただ野球を楽しむだけでなく、野球を通じてまた多様な知識を吸収することで、その楽しみを倍増させている感じの、妻の近況である。


沢田研二 「ROCK 黄 WIND」



46434分の6人

2009年05月07日 02時57分00秒 | Weblog
 5月3日、北海道から大学時代の友人が、家族4人で来阪。私、妻の6人で、阪神甲子園球場へ行った。

 私と友人は、既に何度も甲子園観戦を経験していたが、その妻子4人は今回が初めての甲子園。中でもうちの妻は、生で野球を観ること自体が初めて。
 彼らの人生にとっては、まさに歴史的とも言える一ページを捲ることになった。

 カードは、阪神対巨人。
 3日夜の甲子園のスタンドは、気温も寒く、おまけにタイガースファンにとっては、試合内容まで寒いものとなってしまい、結果は4対0。
 しかも阪神が巨人に11連敗を喫したのは、なんと68年ぶりのことと、こちらも歴史的記録。
 明日の新記録だけは観たくないものだと祈りつつ、「餃子の王将」で夜食をとり、エネルギーを充填。4日に備える。

 翌4日……。
 前日の疲れを引き摺りつつも、大阪城、新世界と観光案内。
 タイガースは、前日までのうっぷんを晴らすかの如く、投打のかみ合った試合展開。6対0で快勝。


KA連続適時打!248日ぶりG倒や
http://www.daily.co.jp/tigers/2009/05/05/0001885601.shtml


 友人は、間もなく単身赴任生活に突入。今後の本人や家族の不安や心配といったものを抱えながらの家族旅行の地に、甲子園、大阪を選んだ。

 一方、うちの妻は、巨人ファンだった父親がテレビを占領していたお陰で、好きなアニメが見られず、野球が嫌いになり、またずっとG嫌いであった。
 しかし、2年前に私と結婚したことで、自然と野球も見るようになり、少しずつその面白さを理解し、今では私を凌ぐほどの阪神ファンになった。

 そんな友人家族と私たち夫婦の6人が、甲子園球場で一緒に観た阪神巨人戦……。恐らく6人にとって、一生の思い出のシーンとなったであろう。


 私も、込み上げてくるもので「六甲颪」が途中で歌えなくなったのは、今回が初めてのことだった。