間もなく昼という頃、正面上方、尾根の向こう辺りで、低い甘えるような啼き声が聞こえます。私は、昨年生まれの幼鳥が、親に餌をねだっているのだと直感しました。
急いで全天方向を見回すと、ほぼ私の背後の林の方で、少し歯切れのよい声が数声応えて、林の上に親が姿を現わしました。
到着して間も無くで、まだ大砲系はセットしてなかったので、コンデジ(Sony RX10Ⅳ)で速連写しました。
光はほぼ順光でしたが、距離は600~800mで、春も盛りで水蒸気が多く、画質は満足できません。
それでも、案の定、何か獲物をぶら提げていることが判りました。巣の近くで空腹を訴える幼鳥へのお持ち帰り弁当でしょう。
帰宅後PCで処理すると、朧気ながら、持ち帰り弁当の内容が推察されました。
(拡大倍率x3、ただし、2枚目だけx4.5。)
私のコンデジ写真では、必ずしも明瞭ではありませんが、ウサギの足のような物2本(全写真)や、撮影方向によっては、少しフサフサしているような尻尾らしき物が認められます(2枚目、3枚目)。
親の胃袋が少し膨らんでいますから、親は自分の食事途中に幼鳥の空腹の声を聞き取り、満腹前にテイクアウトしたのかもしれませんし、あるいは通例通り、幼鳥に危険な獲物の頭部(上半身)を落として自分の胃袋に収めたのかもしれません。僅かながら、切断部位は朱に染まっているようです(1枚目、4枚目、5枚目)。
友人の撮影結果・考察も併せ考慮すると、持ち帰り弁当の内容は、”上半身の欠けた四つ足動物”と結論できるようですが、小さなウサギか、リスか、大き目の野鼠か、その他か、ハッキリしません。
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