この2月半ば、妻と母親を一度に喪ったかのような経験をして、気持ちの整理に時間がかかりました。ボチボチ、再起動を試みるところです。この間、さり気無く励ましを下さった方には、この場をお借りして御礼申し上げます。
さて、クマさんのエサ取り場面を撮影せんものと、急傾斜地でも持ち運べる恰好な歩行カメラを物色しておりましたが、4月末になって、Sony のコンデジ "DSC-RX10Ⅳ" に決めました。期待したのは、合焦速度、合焦精度、合焦対象保持、そして1型センサーの画質、およびズーム倍率の大きさなどです。
最大 f=220㎜が、フルサイズ換算で f=220x36/13.2=600㎜相当。加えて、x2~x4のデジタル拡大も、実用的に可能な範囲で、使用予定。
主な比較対象は、Canon の "EOS 7D/7DⅡ+64Ⅱx1.4Ⅲ" および Pana. の "DCM-FZ10" で、いずれも10年程度の使用経験です。
(1)合焦速度の確認
①昆虫の撮影 … 今までの経験では、大砲セットにせよ、旧来のコンデジにせよ、苦手なジャンルでした。どちらも、ピントが合わないうちに対象を見失う、ということの繰り返し。その点本機では、合焦速度=0.02秒とかが売りで、さらにファインダーが200万ドット以上で精細で明るく、ピント合わせが楽なのです。このような小さな対象も、ファインダーを覗きながら、かなりの自信をもってシャッターボタンを押し続けたものです。1㎏という重量は歩行カメラにしては重いのですが、うまく撮れた時は、そんなことも忘れてしまいます。
・ツツジの花に戯れるカラスアゲハ
男体山・古分屋敷の駐車場で。SS=1”/250,f=78.4㎜、F=4、ISO=160、記録5Mpix.、 三脚使用(記録サイズを指定して、オート撮影)。
5月半ばの晴天で、距離も10m程度と近いせいか、脚も明瞭。
・菜の花を移ろうモンシロチョウ
久慈川河川敷。SS=1”/1600,f=216.7㎜、F=4、ISO=1600、記録5Mpix. 、 三脚使用(記録サイズとSSを指定して、オート撮影)。
5月下旬の晴天で、距離は約50m、2枚目、3枚目では、脚も触角も明瞭に写っている。
・ニホンカワトンボの水辺の営み
SS=1”/125,f=171.9㎜、F=4、ISO=800、記録約10Mpix. 、手持ち撮影(記録サイズを指定して、オート撮影)。
5月末日の晴天で、距離は約3m、山中の小川のせいか暗いらしくて、SSが遅く動きを止め切れていませんし、ピントは、他の明るいところに取られているようです(オートモードの欠点)。辛うじて、目玉かな?、というのも有るようです。また、慣れない手持ち撮影で、カメラブレも無視できないようです。
以上は、入手して一か月以内の試写段階ですが、敏捷な対象も撮り逃がさない、という長所の例証には成ると考えられます。
しかし、合焦の精確性・その他は、必ずしも実証されたと思えません。対象が小さ過ぎるのかもしれませんので、次稿以後、もっと大きな対象で確認しましょう。
御返事お待ちしております。どうぞよろしくお願いします。