あれは何だったのだろう。
いつも通り、主役を求めて出向く途中、いつもの山道を上下し左右にハンドルを切っていると、目的地まで残り数kmという辺りで、左手の土手から、側溝を超えて、ヤマドリらしきものがうろついている。
逃げそうにないので、轢いてはいけないと停車するも、暫らくしても、姿が見えない。もしや、と思って車を降りると、寧ろ私に近付く様子。
(写真はいずれも無加工で、サイズもそのまま。)
やはりヤマドリのようで、物心付いてからは、まじまじと観察した記憶が無いので、慌ててカメラを取り出した。残念ながらコンデジ(FZ10)は積んでなく、一脚に載せた456だ。
一時もじっとしておらず、初め夢中で手持ちで撮影したが、合焦さえ自信が無かった。途中から一脚を使用したが、何ともじっとしていない。私から逃げるでもなく、寧ろ、数mの距離を保って斜(はす)に構え、私の動きを牽制しているように見える。どちらかというと、土手側から、崖側へ私を誘導したいようで、恐らく、一家の子供たちを土手の草陰に隠していたようだ。時折、甲高い声を発していたのも、子供たちに指示を出していたのであろう。それならば母鳥で有ろうに、こんなに派手な色具合なのか、♂ならば、近くの巣を守る行動だったのだろうか?
途中から、後続のトラックにも停まってもらって、安全に協力してもらったが、その運転手も、「バカに人懐こく、去らないね。」と感心していたものだ。
なお私は、ヤマドリという名からは、『あしびきの ヤマドリの尾の しだり尾の 長々し夜を 一人かも寝む (柿本人麿)』の和歌を連想するのだが、後で気づけば、折角の尾が写ってなかったのは残念至極。ただ、クッキリとしたまだら模様の、体長程度の長い尾は印象的だった。
なお知り合いの猟師からは、「**にはヤマドリが居るから、必ずクマタカが狩りをするはずだ」と聞かされていて、餌鳥として期待しているもの。
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