ここ数年、常々、逆光を託っている我々の後ろ約200mの所に、主役の止り木として相応しいような枯木が数本有ります。いかにも使い込んで糞で枯れてしまったような白い立木…。
私など、初見の時から、主役の座に相応しい、と思い込んで期待して視ておりましたが、そのうち、よくある昔日の光景、と諦めておりました。
8月の出現も例年になく多かったのですが、それにもまして、私がコロナから復帰した9月の後半だけでも二日に一度は撮影できています。
そのうちのある日、珍しく成鳥の♂・♀や幼鳥(満2歳)が飛んだり、留まったり、啼き交わしたり、いつになく”一家”で賑やかに出ていたのですが、ふと静かになった時、目の利く仲間の一人が、後方に目を遣ったところ、そこに居たのです! 念願の順光位置で、距離も200m程度。
さっきまで南の林中で激しく啼いていた幼鳥が、いつの間にか我々の目を盗んで、北の枯木の一本に数百メートル移動し、そこで激しく啼き出したのです。するとそれに応えるように、姿は見えない親鳥が、激しく啼き始めたのです。
両者は、互いを主張するように休み無く6分間も啼き交わしていました。終には、幼鳥が折れて、親元の方へ飛び立っていきました。
親子が激しく啼き交わす様は、私には、我々に丸見えで啼いてる幼鳥の不用心さを戒めて、元の林に呼び寄せる親鳥の心遣いのように思えました。
次の前半の2枚は、1DX、1200㎜、後の4枚はRX10Ⅳ、1200㎜相当。
後半3枚の撮影距離はおよそ180~200m。順光位置ではあるが、期待したほどの画質改善はみられません。この点は検討の余地が有りそう。
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