横浜山手は外国人居留地の面影が残り、異国情緒あふれる街並み。横浜市が保存公開している7つの西洋館では、毎年この季節に世界の国々をテーマにしたクリスマスの装飾が施されます。
ここ数年は感染症対策で縮小開催でしたが、今年は久しぶりに通常開催となりました。
イギリス館
テーマはもちろん英国。
今年はシャーロックホームズのミステリーの名場面を再現するというユニークな趣向。「まだらの紐」「ブナ屋敷」「海軍条約文書事件」「青いガーネット」などの場面を始め、大広間には赤を基調とした装飾。エリザベス女王のお写真のコーナーもありました。
山手111番館
サンマリノ共和国
サンマリノはイタリア中北部の山岳地帯にある世界で最も古い共和国。世界で5番目に小さな国。広間のテーブルには普段目にすることのあまりないサンマリノの貴重な陶磁器がずらりと並び、玄関ホールには伝統のプレゼピオ(キリスト降誕場面の再現)が飾られていました。
エリスマン邸
スイス連邦
なんと言っても目を引かれたのは大広間のテーブル。真っ赤なクロスに十字形の木枠(シラカバ?)。そこに飾られた木の実たち。その飾りは上から見るとスイスの国旗になっています。テーブルに並べられたアンティーク類も素敵でした。特に宿木をモチーフにしたチーズナイフ。ヨーロッパではヤドリギはクリスマスに欠かせない植物。この季節限定の特別ナイフなんでしょうか?
ベーリックホール
フランス共和国
白を基調とした大広間のテーブルはとても上品で洗練された雰囲気。大好きな2階の窓枠にかけられたスワッグやパッチワークのツリーが可愛かったです。暖炉の周りの装飾も温かみがあって素敵でした。
山手234番館
スリランカ民主社会主義共和国
熱帯地域のクリスマス!?
ツリーに飾られたティーパック。紅茶の産地らしい装飾や調度品の数々。テーブルの上にはゾウやキリンも登場。調べてみたところ、スリランカは仏教徒が9割以上を占める国なので、クリスマスを祝う習慣は一部のようです。こちらの装飾はスリランカをイメージしたものになるのかな???フェルトのツリーが可愛いくて作ってみたくなりました。
ブラフ18番館
ドイツ連邦共和国
白とペパーミントグリーンの洋館は童話に出てきそうな可愛らしい佇まい。張り出した出窓で部屋の形に丸みを感じられるところも可愛い。印象的だったのは、木でできた装飾品たち。木の温もりと、手仕事の美しさ。夜になってから訪れたのでキャンドルの明かりが一段と素敵でした。
外交官の家
フィンランド共和国
こちらの装飾はテーマ国の食にも解説があり、楽しませてもらっています。飾りではフィンランドということで、ヒンメリの活躍が目立ちました。スナフキンやサンタさんも可愛かったです。
アメリカ山のライトアップ
17:00〜19:00
というわけで、世界のクリスマス2022は12/25まで開催中。
通常は9:30〜17:00 。金、土は9:30〜19:00。
洋館内はスリッパなので脱ぎやすいくつが便利です。もちろん歩きやすいことも大切。残り4日間ですが、よろしければぜひ!!