uparupapapa 日記

今の日本の政治が嫌いです。
だからblogで訴えます。


地熱発電と燃料電池車

2015-10-15 05:54:29 | 日記
地熱発電 期待再び -地域の電力を考える-


北海道内で地熱発電所の開発が進んでいる。

本年度は北海道内2か所で、

いずれも大規模発電所の開発に十分とみられる量の蒸気と熱水が確認された。

2011年の東日本大震災以降、

地熱発電への関心は高まり、国の支援も強まっている。

ただ日本は世界第3位の地熱資源量を誇りながら、

アイスランドなどに比べると利用はごくわずか。

眠れる資源・地熱を如何に活用するか。

関係者らの期待は大きい。


-北海道新聞-



北海道内で現在稼働している地熱発電所は北海道電力森発電所一か所のみ。

開発中が11か所あると云う。


全国の2千キロワット以上の稼働する地熱発電所は16か所。

小規模ながら数年で開発できる「バイナリー方式」の発電所を含めると

もっと数は増えるだろう。

北海道内の開発中のバイナリー方式の箇所数は11か所中4か所。

私はもっと早くからできなかったのか、甚だ不満である。


地熱発電利用先進国アイスランドは、

巨大スパで有名だが、あの温水プールは、

地熱発電所から排出される余熱を利用し

温水化していると言う。


しかもその電力のおかげで総人口約30万人のその国で

多くの国民が多大な恩恵を受けている。

電気代が格段に安く、あらゆる生活圏内で利用されているのだ。

更に驚くべきは、発電所のシステムはナント総て日本製!

日本企業が請負い、アイスランドの電力を賄っている。


どうしてアイスランドに出来て、日本に出来ないのか?


震災後原子力発電を総て停止し、電力危機を経験した日本。


なぜそうなる前に原子力に頼らない電力行政が出来なかったのか?


世界有数の火山国日本。

普通に考えれば何もわざわざ高い石油を買って火力発電に頼ったり、

安全性に疑問の残り、反対の声が大きかった原子力を

ごり押しする必要など無かったはず。


技術を生かし、地熱発電を基幹発電に据えていれば

こんな電気料金高騰を招かなかったと思う。


更に日本は水力発電においても大きな可能性がある。

何も大きなダムをたくさん作れと云っているのではない。

ダムなど作らなくても、個人使用程度の小規模発電なら

無数に出来るはず。

昔あった水車を思い出せば良い。



何も再生可能エネルギーは、太陽光発電だけではない。


国内の特徴あるそれらの資源を効率よく利用すれば、

企業の使用電力の利用コストを抑え、

中国・韓国との国際価格競争でもその分戦い易くなった事だろう。



それなのにどうして今まで出来なかったのだろう?


技術を持たないアイスランドですら、

外国の技術を利用してまで実現したのに。


その分彼らは、目に見えて快適な生活をおくっている。


技術を持っていても、今まで実現出来なかった日本。

その違いはどこにあるのか?


単に為政者や役人の力量の違い?

原子力や石油業界の利権?



確かに地熱発電可能地域は国立公園・国定公園内に多く分布し、

開発・建設には法律などの制約がある。


開発に必要なボーリングによる掘削で、

温泉が枯れるなどの心配から温泉業界からの反対もある。


でもそれらは、公共の福祉の観点から最優先し、克服していく課題だ。


手を拱いて何もしてこなかったのは、行政の怠慢であり

強く弾劾されるべきだと思う。



震災以降日本は、CO2削減に関し、口を閉ざすようになったが

「地震があったから国際公約は守れません。」

なんて安い云い分けしてんじゃないよ。


今自動車業界では、燃料電池車が注目を集めている。


2020年の東京オリンピックまでに、

水素を燃料にして電気で走る燃料電池車を普及させたいと

トヨタが打ち上げ花火をあげた。


ホンダでも、もう10年以上前から開発していた。


それらが未来の車の主流になれば、

化石燃料の使用を抑え、CO2の削減に大きく寄与出来る。


約束した年限をクリアできないかもしれないが、

その気になれば国際公約の実現は可能なのだ。


自動運転の技術など、

日本の持つテクノロジーは世界に冠たるものがある。


あとは政治屋さんと役人の資質が

せめて普通に暮らす一般人並みの能力を持ってくれれば

もう少しマシな暮らしが出来るのだが・・・。



どうしてあなたたちはそんなに無能なの?


そんなあなたたちよりも、数段無能な口だけオヤジが一句。



発電で 優雅に暮らす 老後かな?




お粗末。



今日一旦、東京に帰ります。

明日は東京からブログを再開します。


































































































































































新三大夜景と冬景色

2015-10-14 08:07:48 | 日記
<新・三大夜景>長崎、札幌、神戸…鑑賞士4500人が投票


夜景を生かした観光促進策を探る「夜景サミット」

(夜景観光コンベンション・ビューローなど主催)が9日、

神戸市中央区であり、長崎と札幌、神戸の3市が「日本新三大夜景」の都市と認定された。


一般的に函館と神戸、長崎の3市が三大夜景都市とされるが、

ビューローは夜景鑑賞士検定に合格した4500人に投票で決めてもらった。

票は長崎、札幌、神戸の順で多かった。

市内の夜景名所の多さなどが影響したらしい。

展望場所の整備状況は年々変わるため、3年後にまた投票する。

サミットには自治体や観光の関係者ら約650人が参加した。【久野洋】


-毎日新聞 10月9日(金)21時10分配信 -



つい最近まで札幌市民だった私。

今は東京都在住だが、今日まで所要で一時帰郷している。


ニュースを見て同郷が選ばれた事の嬉しさより

意外に思う感覚の方が大きかった。


私は今まで世界三大夜景のひとつとして

函館が挙げられていたのに、

今回国内4位だと云うのが不思議に思えた。


もちろん私は札幌在住だったので、

札幌の夜景は知っている。

そんな私でも、函館の夜景が好きで何度も足を運んでいた。



ふと、どっちが美しいのだろう?

との疑問が湧いた。



でもそんな事私にとってどうでも良い事に気づき、自嘲した。



美しさに順位をつけるなど、私には無意味なのだ。


私は函館の夜景が大好きだ。


私の住んでいた札幌の家からは、夜景が見えていた。

あまりに見慣れていて、その有難さが薄れていたのかもしれない。



今回のニュースをきっかけに、

美しさとは何だろう?という疑問が湧いた。


夜景に限らず、美しいモノや景色はたくさんある。


桜や紅葉を見て美しい風景だと思う人はたくさんいる。

人ん家の丹精込めた庭を見て、美しいと思う心。

美人を見て、その美しさに奪われる心。





美しさは身の回りの様々な所に存在する。



そう云えば気づいたことがひとつある。


私の住んでいた札幌は、雪が降る。

札幌など比較にならない程の豪雪地帯はたくさんあるので、

そう云う所に住む人たちには申し訳ないが、

私は札幌の冬も雪も大嫌いだ。


でも南の国からやってくる観光客は、

雪景色を美しいと云う。


人によって、住む環境やその時の気持ちの持ちようによって、

美しさの基準は変わってくるのだ。



考えてみたら、四季折々の変化に美しさと感動を見つけるのは

日本人の特徴だった。


蝉の鳴き声や、風鈴に夏の風情を感じるのも、

十五夜に月見ダンゴをお供えするのも、

日本人ならではの風習だ。




美しさっていったい何だろう?


昨日凱旋したラグビーの日本代表選手のプレーを見た時の

そのひたむきさも美しいと思った。


一生懸命頑張る姿。

我が子など家族に注ぐ無償の愛。

過去の苦しいけど楽しかった思い出。

災害などで見せた、人々の立ち向かう姿。



それらに感動した時も美しいと思った。




まだ少し早いが、もうすぐ来るクリスマス。

サンタの季節がやってくる。



娘がまだ幼い頃、サンタクロースを信じていた。

でも歳と共に、その存在に対し、懐疑的になってくる。

そして私に聞いた。

「サンタさんて本当に居るの?」

私は言った。

「サンタさんは普通にたくさんいるんだよ。

ただ普段は気づかないだけさ。」

その時私は無責任に、そういい加減に答えていたが、

今なら確信をもって同じ答えを言える。



自分の目に見える美しいモノが娘への贈り物であり、

サンタさんのプレゼントだと。


でも、そのプレゼントを貰うには資格がいる。



いつも良い子でいる事と、美しいと感じられる感受性を磨くこと。


身の回りの埋もれた美しさを感じ取り、

その美しさに感謝する気持ちを絶えず持ち続ける事。



私は明日東京に帰ります。


もうすぐ来る札幌の冬景色に背を向ける事になるけど

思い出の雪景色に感謝を込め、

やがて東京で作るだろう新たな友に言いたい。

「故郷の雪を見せてあげたい」と。



飲むビール いつも感じる 美しさ


-ビール愛飲家連盟名誉会員-




お粗末。




























































































































































































ラグビー日本代表 アメリカとの死闘も制しW杯3勝の偉業達成!!

2015-10-12 09:14:44 | 日記
ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会は11日(日本時間12日)、

英国西部のグロスターなどで1次リーグ最終戦が行われ、

すでに敗退が決まったB組の日本は米国と対戦。

28―18で勝ち、3勝1敗の勝ち点12で大会を終えた。

W杯で20チームが5チーム4組に分かれて

プール戦(1次リーグ)を行う方式になった03年大会以降、

3勝を挙げて準々決勝に進めなかったのは史上初めて。



-スポニチアネックス 10月12日(月)5時42分配信-




過去、ワールドカップで1勝しかできていなかったが、

「世界を驚かす」と臨んだ大会で、

初戦で優勝候補の南アフリカを倒すという世紀の番狂わせを起こし、

スコットランドには敗れたものの、

再び立ち上がって難敵サモアから2勝目を奪った。

そして長年のライバルであるアメリカとの対戦も死闘だった。



-ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン) 10月12日(月)6時4分配信-



ラグビーの世界に旋風を起こした今大会での日本代表。

多くの人たちに感動を残しながらも

一次リーグ敗退という結果で大会を去る。


記録では一次リーグ敗退だが、

それまでラグビーに興味が無かった人たちや、

強豪国のファンたちにも強烈な記憶を残した功績は

単なる3勝以上の歴史的意義を確立できたと思う。



その快進撃を支えてきたのは

もちろん日頃からの地獄のような

選手たちの猛特訓があったからこそなのは云うまでもないが、

それを支える家族たち、組織運営に携わってきた関係者の皆さん、

いつも熱い応援をし続け側面から元気づけ、支えてきた熱心なサポーター。

そして日本人選手の勝利を祈り、声援を送った一般の国民の皆さん。



国をあげた極めて高い組織的な勝利に思えた。



時々見せる日本人の感動的な行動。


一連の快進撃の試合内容や、

それらを応援する姿を見て

私はある言葉を思い出した。



「お金のあるものは、お金を出せ。」

「知恵のある者は、知恵を出せ。」

「力のある者は、力を出せ。」

「勇気のある者は、勇気を出せ。」

「何も無い者は、元気を出せ。」



それらがひとつになった時

皆が最高の笑顔になれる結果を得られると思った。



思い出した。

先の震災直後に聞いた言葉だ。


あの未曾有の災害と云える国難に、

国民総てが一致団結して乗り切ろうと云う決意が

国中に広がっていたと思う。

『頑張ろう日本!頑張ろう東北!!』


その時の被災者の皆さんの行動が世界中から注目され、

改めて驚きと尊敬を受けた。

そして日本と云う国を一目見てみたい、行ってみたいと云う人が増加し、

憧れと好感から海外旅行客が一気に増える

きっかけのひとつになったのではないだろうか?







そう云えば今回の安倍改造内閣。

その目玉は『一億総活躍相』の創設だと云う。


一億総活躍ナンチャラって何ですか?



多分創設した本人たちも良く解っていないのでは?と思ったが、

おぼろげながらカーテン越しに姿がチラッと見えた気がした。

彼らの云いたい事もそう云う事?

やっぱり良く解らないが・・・・。




話はいつものように横道にそれてしまったが、

ラグビー日本代表の健闘を讃え、帰国を温かく迎えたいと心から思った。



「感動をありがとう」



そんな真夜中に起きていられなくて、

朝のニュースで結果を知ったオヤジが一句。



その時は 起きてないけど 祈ってた (ホントだよ)



お粗末。













<世界記憶遺産>「南京大虐殺」登録

2015-10-11 10:55:44 | 日記
◇ユネスコが発表

 【パリ宮川裕章】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は

9日午後(日本時間10日未明)、

重要な歴史文書などを認定する世界記憶遺産に、

中国が申請した旧日本軍による「南京大虐殺」に関する資料を登録したと発表した。




 南京大虐殺関連では、戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)と

南京軍事法廷の記録などが登録された。

中国はユネスコに提出した申請書類で

「極東裁判での中国人犠牲者数は遺棄された遺体が含まれておらず、

南京軍事法廷は『少なくとも30万人の中国人が殺害された』と結論付けている」と指摘。

その上で「提出資料は、南京大虐殺が歴史的事実であることの証拠であり、

議論の余地のない信頼性と信ぴょう性を有する」と主張している。



-毎日新聞 10月10日(土)11時37分配信-



嘘つき中国人には困ったものである。

以前の日記にも書いたが、

虐殺されたとする人数が、日本側と中国側ではかけ離れた主張をしている。




日本側の資料から

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E4%BA%8B%E4%BB%B6_(1937%E5%B9%B4)


http://www2.biglobe.ne.jp/remnant/nankingmj.htm





世界記憶遺産「南京大虐殺」登録 日本、ユネスコ拠出金の凍結検討

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20151010/frn1510101526005-n1.htm



気持ちは分かるが、拠出金を凍結したら中国の思うつぼ。

軽挙盲動はいけない。



日本が拠出金を凍結したら

直ぐに中国が肩代わりするだろう。


そして『悪者は日本』の印象を世界に植え付ける事に成功する。


日本の取る道はひとつ。


ユネスコに対し、第三者調査機関の設置を要求。

南京事件当時の資料を徹底的に精査し、

中国側の証拠資料の出鱈目さ、杜撰さを白日の元に晒すよう求める事である。


国連における日本の持つ力を総動員し、どんな手段を使っても

ユネスコに強力な圧力をかけるべきだ。



中国側の証拠写真などの資料はあまりに杜撰で

見るに堪えないほど稚拙なものである。


南京軍事法廷も、公正を欠いた茶番でしかない。


公的第三者機関の厳正な調査の末に出された結果が

中国の真っ黒い野望を打ち砕く事になれば、

国際社会における中国の信頼は著しく失墜し、

大恥をかく事になる。



一旦ユネスコの世界記憶遺産に登録後

事実と違う事が判明したならユネスコ・中国にとって

大きな失点になる。


当然ユネスコも中国も素直に応じる訳が無い。





ここは腹を据えてユネスコを打ち砕くようなつもりで

強制的に調査させるよう、国連方面に働きかけるべきだ。

ここは脅しでも何でもよい。

相手の弱みを巧みに突き、屈服させるのも良い。


事ここにきて手段を選んでいる場合ではない。




はっきり言ってこれは戦争だ。


武力を使わない日中全面戦争だ。




戦争を戦う限りは絶対に負けてはならない。



日本政府の奮起を期待する。





TPPを見ても、北朝鮮・韓国との交渉を見ても

全然期待を持てそうもない頼りない政府を見て一句。



昨日負け 今日も負けて 明日も負け





お粗末。




























































<ノーベル平和賞>チュニジアの国民対話団体に

2015-10-10 08:06:04 | 日記
日本中が期待したノーベル平和賞は残念な結果になった。

落胆した人も多いと思うが、

ここは素直にチュニジアで13年にイスラム政党と世俗派の対立解消に貢献した

国内の4団体からなる「国民対話カルテット」を祝福したい。




「チュニジアで2010年12月に路上で果物を無許可で販売していた若者が

女性警官に摘発され、抗議の焼身自殺をしたことを機に反政府デモが拡大、

11年1月に長期独裁政権の崩壊につながり、

中東や北アフリカに飛び火した民主化要求運動。

ツイッターなどでデモが呼び掛けられた。

エジプトやリビア、イエメンでも強権的な長期政権が倒れたが、

政情は安定せず、「チュニジアが唯一の成功例」とも云われた。」



    ー毎日新聞 10月9日(金)18時35分配信 ー


11年の「ジャスミン革命」以降、唯一の成功例といわれる

チュニジアの取り組みは、決して偶然ではない。


飛び火した他の国々との違いは、

教育レベルの違いと

民主化へのプロセス手段を知っている点にあると私は思う。



「国民対話カルテット」はチュニジア最大の労働組合である

労働総同盟(UGTT)を中心に人権擁護連盟、

工業商業手工業連盟(UTICA)、

全国弁護士会の4団体(カルテット)で13年に結成した。



これらの異なる団体がイスラム宗教勢力と

世俗勢力の対立融和のため、大同団結して事にあたったのが

大きな功績として国際社会で高く評価され認められたのだ。


独裁政権打倒後、混沌とした社会情勢を治め、

民主化プロセスを達成できた要因は、

先に挙げたふたつの条件の他、

・民主先進国であるヨーロッパ諸国に地理的に比較的近く、

 影響を受けやすい。

・古代の歴史の教訓が身近に遺跡として残り、その経験・知識が

 長い間そこに住む民族の血に脈々と受け継がれてきた事。


も要因かもしれない。




チュニジアの首都チュニス近郊には

古代遺跡『カルタゴ』の破壊された都市の跡がある。


今から2、200年前後も昔の攻防戦。

カルタゴとローマの死闘は、

第一~第三ポエニ戦役として歴史に残る。

特に第二戦役で活躍した『ハンニバル』の天才的戦略。

後にスキピオが登場するまでは連戦連勝だった。

一時はローマ市内近郊まで迫り、著しく疲弊させ、

もしかしたら世界史を変えていたかもしれない程の戦績を挙げた。


でも結局最後はローマ軍に『ザマの決戦』で惨敗し、

ハンニバルは敗走、マケドニアで殺された。

そして残されたカルタゴ市も

第三戦役で滅ぼされてしまった。


カルタゴ市の目の前で英雄が敗れる姿を見て、

どんな思いだったろう。


でも紀元前202年のザマの決戦から

紀元前149年の第三戦役まで53年間もの期間が必要な程

ローマを疲弊させ追いつめたハンニバルは凄いと思う。



話が横道に逸れたが、

その後カルタゴは徹底的に破壊され、

市民は奴隷にされてしまった。



カルタゴの遺跡はそんな悲しい過去の教訓を今に伝えているのである。



ポエニ戦役が始まる以前までは

一都市国家に過ぎなかったローマが

次々に近郊諸都市を征服しながら、

古代ギリシャの民主制に習いつつ、独自の共和制を敷き、

身分制度や政治機関や軍制を整えたのがローマの勝因だと思う。


準備万端のローマ。

旧態然とした政治体制の植民市『カルタゴ』に住むフェニキア人。

古代から続いていた故郷の同胞の国が遥か昔に滅ばされ、

当時未開だったスペインの地に、ハンニバルの父「ハミニカル・バルカス」

が新たに開拓して得た『カルタゴノヴァ』も滅ぼされ、

カルタゴ市民たちは海の向こうにいったい何を見ていたのか?

やがて自らも滅ぼされる恐怖は感じなかったのだろうか?



現在のチュニジアに住む人々と民族が異なると思うが、

そんな悲しい遺跡を前にして

何も感じない筈は無い。



地中海と云う、海の向こうにある現在の先進の政治を掲げたヨーロッパ諸国。


そこに何を見ていたのか?




民主主義による公平な教育機会の確保。

自由な言論を保証した社会体制。

成熟した政治を維持するために必要な中間階層の拡充。



それらの実現こそが自国に求められる理想社会だと

誰もが感じていたはず。



残念ながら他のジャスミン革命の国々は追従出来なかった。

特にシリアは中間層が割と充実し、教育水準も高かっただけに、

アサド政権の往生際の悪さは痛恨の極みである。




チュニジアもまだまだ完成の域には達していないが、

決して頻発するテロに屈する事無く、理想の完成に向けて

国民一丸となり頑張って欲しい。



遠い昔のあの世からハンニバルも見ている事だろう。






そんな平和賞に思いを馳せながらも、

ハワイ以外一度も日本から出た事のないオヤジが二句。



平和賞 遺跡で見たい ハンニバル

祝杯を 揚げたいけれど 戒律が・・・・。




お粗末。