はじめに
昨日の記事試合のお手軽分析(その3・・・ブレイク率とサイドアウト率を求めてみよう)では、下図のとおり、佐チームと宮チームの大接戦と言えるスコアを紹介しました。
サイドアウト率も互いに70%を越えての好ゲームです。
この試合の結果は、宮チームが23-21で佐チームに競り勝ったのですが、実は今日ご紹介するのは、得点は22-20で、ほんとに大接戦の好ゲーム。しかし、中身を見て行くとそうは言えないというゲームを御紹介したいと思います。
サイドアウト率とブレイク率が逆転した試合
下図の得点経過を見て下さい。
得点パターンを4つに区別して得点の横に のマークマークを付けてみました。
この得点の横につけてあるマークですが、これは、次のように分けてあります。
・・・・9点(宮チームのサーブで佐チームが得点)
・・・・13点(宮チームのサーブで宮チームが得点)
・・・・10点(佐チームのサーブで宮チームが得点)
・・・・13点(佐チームのサーブで佐チームが得点)
1~9・・・・色分けマークの両端に記載の○数字は
サーバーのサーブ順を示しています。
昨日の記事で御紹介した得点経過とはちょっと形を異にしますよね。
ブレイク率を見る
サーブを打った場合にどのくらいの率で得点しているかについて、てそれぞれのチーム毎に割り出しました。
E・・・・佐チームがサーブを打った中で、佐チームが得点した
ラリーの割合を出しています。52.4%は高率です。
F・・・・宮チームがサーブを打った中で、宮チームが得点する
確率を計算します。59.1%。これまた高率です。
サイドアウト率を見る
今度は、相手チームがサーブを打った時に、それぞれのチームがどのくらいの確率でポイントを上げるのかについて見てみます。サイドアウトを取り返すこととなるものですから、昔は「サイドアウト獲得率」と呼んでいたのですが、今は「サイドアウト率」と言っています。
両チームとも40パーセント台です。
これは、相手チームがサーブを打つ時、なかなか得点できず、相手に続けてサーブを打たれている状況があることを意味します。
このようにサイドアウト率が低いという試合は、サーブに対するレシーブがまずく攻撃までつなげなかったり、はたまた、サーブポイントを奪われたり、といった感じで、サーブ権を取ったほうが有利にラリーを展開していくというパターンの試合なのですね。以前お話しましたが、通常はバレーボールはサーブ権を持っていないほうが有利で、そのため、勝利するには70%以上のサイドアウト率(相手のサーブの時にポイントを上げて、サーブ権を取り返す率)だと勝利する可能性が高く、それ以下だと苦しい試合になるというところ、このようにサイドアウト率が低く、苦しい状況にありながら、相手チームがさらに低いサイドアウト率だったために、勝利してしまったという、いわゆる、低レベルの試合展開と考えられます。
こういう風に単に最終得点を見るというところから、一歩踏み込んで得点経過を見て行くだけで、自分たちのチームと相手チームの力関係や特徴が見えて来るのです。
6人制になりますと、ローテーションがありますので、どのローテーションの時、サイドアウトが取れないとか、逆にブレイク率が高いとかいうところが見えてまいります。
この辺を分析しながら、ポジションやサーブ順を考えて行くのですね。
次の記事では、このように、得点経過が大きく異なるような場合に、どのように戦術を考えて行くか・・・・というお話をいたします。
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