ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

高いブロックを餌食にする裏ワザ

2011年01月19日 11時01分57秒 | 速攻中心のチームを作る

はじめに
冬場の練習ではとにかく体力と個人技術のアップを図ろうということで、練習の中に走ったり跳んだり跳ねたりといった動きをたくさん取り入れた練習をしていきました。
そのうち個人技術のアップという点で、一つのテーマにしていたのが、中衛センターからレフトオープンにコンバートした選手のスパイク技術でした。

相手の高いブロックに対してこのように挑戦する
これは、1m80cmとか2m00cmとかそういう意味での身長が高いというのではありません。
当方のアタッカーに対して、相手のブロックのほうが高いという、アタッカーの身長と比べた相対的な意味での高い、低いを問題にした上での話なのです。

アタッカーにとって相手の
ブロックが高いというのは脅威ではあります。
しかし、まったくどうにもならないというものでもないのです。
腕の力があればですね・・・。
実は次のような姑息な戦術があるので、鹿児島のママさんにも同じような指導をしようと考えていました。

セッターにトスを要求
ボールデッドの時ですね、アタッカーは味方のセッターに「相手のブロック低いから、トスを回せ。上を抜くから」と要求します。
これ、味方のセッターに言いますが、相手のブロッカーに聞こえるように言います。
これを聞いた相手ブロッカーはレフトオープンへのトスに対して思い切ってジャンプしてブロックしてきます。上を抜かれまいとしますでしょ。
もちろん当方も思い切ってジャンプします。

トスはネットに付ける
下図を見て下さい。
パスを少しレフト寄りに返球させ、セッター(青シャツ)はそこからアンテナのそばにセミよりちょっと高く、ネットに近いボールを上げます。
セッターは、アンテナそばにトスを上げる必要があるので、パスをアンテナに少し近い位置、つまり通常よりレフト側に返球させるのですね。

アタッカー(ピンクシャツ)は、
このトスに対して「おりゃ~」っと気迫を込めた声を出しつつ思い切ってジャンプします。
しかし、ここでアタッカーはボールをヒットするのではなく、額の前当たりでボールを捕らえ、相手ブロックに押し付け、そのまま外に弾き出し、すぐにアンテナに当てるのです。


トスはネットに近くないとうまくいきません。

また、これがブロッカーの手の平に当たると、次のプレーでは逆に押し込まれる危険があります。
しかし、ブロックが高い場合はブロッカーの肘から手首までの箇所に押し当てて外に出すというプレーが極めて有効なのです。
この位置だと、ブロッカーは手の平のようにボールを押し込むことはできません。
アタッカーは右手をいっぱいに伸ばして手首だけでブロックアウトを取ることもできますが、敢えて肘を少し曲げ、ボールを自分の額の前当たりで捕らえ、力が入れやすくブロックも見えやすい状態にしてブロッカーの手首から肘までの間にボールを押しつけて、アンテナ方向に弾き、ブロックアウトを狙います。

相手が押して来たら、こちらもそれから肘を伸ばして押し返すことができますし、ネットに近いトスだと、うまくいけば相手が先に触ってオーバーネットするというのもあります。(実際、Aクイックのトスでアタックを打つ振りして、打たずに先に相手ブロッカーに触らせ、オーバーネットの反則を誘うという戦術を使う選手もいます。6人制上がりの若手が結構ひっかかるのですね。)。

次を狙うならもう一工夫
一発決めた後、セッターが「すまん。もちっと高くする。」と言い、アタッカーも「うん、持って来い。次は上を抜くから・・・」と話し、このプレーはミスった結果苦し紛れでブロックアウト取ったような会話をします。
次はブロックと勝負してその上を抜くという姿勢を相手ブロッカーに見せておくのですね。
この戦術、2回くらいまでは必ずうまくいきます。
相手がぼんやりしていれば、何回でもできます。素人っぽいブロッカーを発見したらそのブロッカーのいるところにトスを上げてこのようなミスを誘い、得点していくこともできますからね。

ブロッカーが気付いて対応してきたら・・・
相手ブロッカーが気付いて、ぎりぎりまでブロックに跳ばないような対応して来てブロックを下げてきたら、アタッカーもそこからは腕をいっぱいに伸ばして打ち始めます。
ここからは、もう、ブロックとの駆け引きとなって行くのですね。

本日はここまでです。ではまた明日よろしくおねがいします。

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2 コメント

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セッターもアタッカーもちょっとうまくないと、できませんね。 (磯野)
2011-01-20 21:48:18
そうですね。
セッターもトスをネットに付けて上げないといけません。
トスがネットから離れているとアタッカーがコンタクトしたボール、これがブロックに当たらず、そのままアウトになったり、甘い角度に押して本当にブロックされてしまう、なんてのもあるのですね。

それに、相手チームも気付いて次はブロッカーもブロックに差し出した両手のうち外側の手をコート中央方向にはたくような対応をしてきますので、ここでも先に押させてそこから押し返すくらいのパワー(ジャンプ力や腕の力)が必要でしょうね。

せれママさん、いつも、コメントありがとうございます。
返信する
Unknown (せれまま。)
2011-01-20 14:58:10
アンテナ当てやブロックアウトは、落ち着いて処理できる選手にまかせたいですね^^
こちら側も餌食にならないように。。。笑
オーバーネットも気をつけたいですね。流すなり、そらすなり。
私もよく取られて本当にくやしくて!笑。
9人制のルールにやっと慣れだした感じで。
止めようとすると尚更^^
ワンチぐらいの感覚で、1コース閉めるだけでもブロックはちがいますしね^^
返信する

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