ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

中衛センター育成プロジェクト(その14・・・見極めて動くレシーバーの能力把握)

2011年10月24日 07時36分17秒 | レシーブ

スプリットステップ
スプリットというのは、ボウリングのピンが離れた状態に残ったのを指すように分裂したという意味なんですね。
で、ポンポンと軽く跳ぶようにしながら移動するから足の設置点は歩いたり走ったりするように、一連の動きとはならず、言わばから傘お化けがぴょんぴょん跳ぶように、一歩一歩が
分裂した状態になるでしょ。だからスプリットステップと呼ぶのです。
足を交互に出すような連続した走りとは異なりますからね。

見切って動くか予測で動くかについて
これも、賛否両論あるのですが、私が勧めるレシーブの感覚としては、レシーブに限っては予想で動かないということなのです。当たるも八卦当たらぬも八卦で飛び込まず、しっかり見て、見切ってから現実の状況に対して効率よい守りをしていこうということなのです。
なぜなら、セッターもアタッカーも、フェイクを掛けながら攻撃してきますし、予想するということになると、味方同士の予想のレベルが全員一緒にならないからなんです。

ただ、これも賛否両論あって、スプリットステップしながら動きの中でレシーブしたほうがいいという方もいて、現実にそういう選手でもきちっとレシーバーとしての役割を果たしているから、これがどうにもなりません。
おそらく、言葉の違いであって、実際は同じことをしているようにも思え、また、あるいは予測の中で動きつつも体が極めて柔軟で、調整力もあり、あらゆる方向にスムーズにレシーブする腕を持って行く骨格や筋力、柔軟性等を持っているのかな~と思ったりもするのです。

目的はレシーブできればいいわけなので、実際のクラブチームなどではあまり難しいことは言わず、ただ、レシーブがうまく行かないという状況に陥っている選手に対してはスプリットステップを使いつつ見切って動くということを勧めています。

見切って動くという意味
見切って動くというのは目で見て、ここだと判断して決めて動いてもらうということなのです。
で、それは例えば、ひとつのアタックをレシーブに行くにしても、見切って動く場面というのは3回くらいあると考えています。
それを連続の動きの中ですばやく微調整しながら、できるだけ効率よく正確に行うことができるかどうかなのですね。
で、今日は見切って動いて、そのポジション取りをしていく中で重要な、自分のレシーブ可能域を知るということについてお話しします。

自分がレシーブできる範囲を知っておく
まず、自分がレシーブできる範囲というのを把握しておきます。
下図は、あるバレーボール選手について、レシーブ位置に飛び込んだ後1歩も動かないでボールに届く位置をイメージしたものです。黄色の部分がそれです。

基準は下図のようにスプリットステップで飛び込んで、黄色シャツの状態になった時の目の高さとしています。目線の高さ105cmになるよう腰を落とした状態となれば、黄色の部分を通過しようとするボールには手が届くだろうというものです。

で、ピンクで示した部分は1歩も動かなくとも、前に倒れつつ手が届くだろうというところを示しました。
もちろん、この範囲は身長差、足腰の強さ、反射神経、手指の速さや強さ等によって個人差はあると思いますが、だいたいこのような、レシーブ可能な範囲があるのだということを知っておいていただきたいのです。

スパイクレシーブの時はこのような自分の回りにある、レシーブ範囲を計算に入れつつレシーブ場所を探して、ポジションを張っていくわけです。
言わば、縦横1.5mくらいのパラボナアンテナを背負って、コート内を移動し、これにスパイクボールが当たるような場所に移動するようなものですね。

ただ、問題はポジション取りした後に個人のレシーブ力が備わってないといけないわけですが、練習方法はまとめて、理屈が分かった後に紹介します。
まずは、見切ってポジションを張るための意識や目線等について、説明していきたいと思います。

 

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