決勝トーナメント1回戦（大阪戦）で起こった出来事（その３）

2セット立ち上がりの勝負どころ
2セット目の立ち上がり、6対４と当方が2点リードしている時、実は3点差に広げる絶好のチャンスがありました。
相手レシーブが乱れ、チャンスボールが私たちのコートに入って来たのです。

このボールを中衛レフトの青本がレシーブ。
ピンポイントでセッターに返球しました。
そこで、Ａクイックのトスと見せたフェイクを掛けて、オープンの青本にトスを回したのです。

この時のブロックはＡクイックに2枚、オープンに2枚という状況でした。
2枚ブロックですからオープンの青本は、問題なくスパイクを打ったのです。

ところが、残念なことに相手がこれをレシーブしました。
ただ、スパイクで返球するには至らず、再びチャンスボールが返ってまいりました。
今度はそのボールを中衛センターの矢野がパス。
これまたピンポイントで私（セッター）に返球されましたので、今度はAクイックを使ったのです。
これが、甘かったんですね。
何らのフェイクもかけず、単純にAクイックを上げたのです。

このクイックがものの見事に大阪の2枚ブロックに完全にマークされていたのです。・・・・まいりました。
トスの選択ミスですね。
スパイクはあえなく相手ブロックの餌食となり、6対5と追い上げられてしまいました。

レフト側のマークがきつくなる
このころから、相手ブロック陣が当方のレフト側攻撃をマークしている状況が見て取れました。
6対５と追い上げられたときも、Aクイックに2枚、レフトオープンに2枚のブロックが付いているのです。
しかも、相手レシーブ陣もだんだんポジション取りに慣れて来て、レフトオープンの青本が2枚ブロックを抜いてクロス方向にスパイクしても、そこには相手レシーバーが待っていて、きちっとレシーブしているという状況が見受けられました。

私は、この辺りで一度ライトを使わざるを得ないな・・・・と、悩んでいました。
ライトは山形君と足立です。
この二人、初めての大会参加で緊張があったのか、予選での調子がいまいちでした。ネット際で力み過ぎてネットタッチしたり、1枚ブロックにシャットアウトされたりという状況があったので、リスクを冒してライト側にトスを回すことに、抵抗があったのです。また、そういう感じであまりトスを回してないから、いきなり回しても、これまたいろいろ考えすぎてミスする可能性も高いのです。
悩みどころでした。
しかし、ライトから責める姿勢も見せておかないと、どうしても相手のサーバーを切りたいときとか、最後の詰めでどうしてもポイントを取りたいときに青本にトスを回した場合、このスパイクが決まらないという状況になりかねません。

青本の体力の問題もありますし、相手チームがその対応に慣れて来るということもあります。ですから、いざというとき（ほとんどが気を抜けないのですが・・・）のために、ライトも使うのだという姿勢を見せておく必要があるのです。

私は、接戦の状況下で1点も無駄にしたくない気持ちでしたが、青本のマークがきつくなっているので、ここはライトにトスを回して様子を見ることにしました。
仮にここで1点失点しても、それで青本へのブロックのマークを少しでも外せて、2点取り返すか、強烈な相手サーバーの時に、2段トスででも青本のスパイクでこれを切ることができればそれで良しとできるではないか・・・・。
そう考え、一か八か足立や山形君にトスを回して見ることにしました。

明日に続きます。
２５１１２３全国決勝1回戦2セット（大阪戦）

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