ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ネット際でトスアップ練習(トスアップの理論も・・少しだけ・・)

2010年07月03日 09時56分04秒 | セッター・トス
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セッター用練習のお勧め
 9人制におけるセッター練習は、アタッカーのアタック練習時に行うチームが多いようですが、セッターが二人いるとか、攻撃を作っていくときのトスのイメージを身につけるとか、フェイクを掛ける習慣も身につけさすという観点から、5分程度でもいいので、セッター用の練習を入れたほうがいいような気がします。

 もちろん、高校大学で、セッターを経験し、チームでも完成しきっているという場合は不要でしょうけど、セッター経験が少ない選手や、ママさんなどでは、セッターの練習は少しでも、設けたほうがいいような気がするのですね。
 
 練習試合当日、10分間のにわか作りの練習だけで、時間差攻撃をやらせることができた事例もあります。

練習方法
図1・・・・・特別なものではないのですが、中衛センター付近から、コーチが
          セッターに向けてボールを出してやり、
   
   1・・・・・セッターは Aクイックのトスを上げる練習をします。これが基本の
        形になります。
   
   2・・・・・次に「1」で練習したAクイックのトスアップ姿勢を維持しながらセミ
        クイックのトスを上げる練習をします。
        この練習では、セミクイックのトスを正確に上げるということよりも
        まず、Aクイックのトスアップ姿勢を維持したままでセミクイックトス 
        トスを上げるよう、セッターには意識させます。
        理由は、セミクイックは読まれると、ブロックの格好の餌食になり
        安いのですね。(後日、ブロックのところで説明します)
        そのため、いくら正確にトスアップできてもブロッカーに読まれる
        と、攻撃しづらいのです。
         で、Aクイックのトスアップ姿勢を優先しつつ、そこから、セミクイ
        ックトスの練習をさせたほうがよい感じがしているのです。
   
   3・・・・・レフト側のセミクイックができたら、次は、同様にAクイックのトスア
      ップ姿勢を維持しながら、Cクイックやバックセミのトスアップを練習し
      ます。

   4・・・・・前衛レフトや前衛ライトの選手を台に立たせてボールをキャッチさ
      せたり、ネットの反対側へ打たせたりして、アタッカカーのクイックの
      イメージを作る練習と合わせてセッターの練習をしてもいいと思いま
      す。

   5・・・・・4と同じ要領で、平行トスも練習させます。
        オープントスは、実際にアタッカーにスパイクさせてよいと思いま
       す。(ということは、これは、通常のスパイク練習の中ででトスアップ 
       練習をしてもいいということになりますね。)

   6・・・・・オープントスについては、Aクイックのトスアップ姿勢を維持すると
       いうことよりもオープントスを正確に上げることを優先してよいと思
       います。 
        その理由は、次のとおりです。
       理由1・・・・ブロッカーはAクイックにブロックに行っても、着地後
       オープンまでもう一度ブロックに行くことができるのです。Aクイック
       にブロックに行った後、オープンにブロックに行かないというのは、
       ブロッカーの技術・体力・気迫等の問題から動きが悪いだけで、つ
       まり、セッターのフェイクにはあまり関係ないと思うのです。
       
       理由2・・・・は、オープントスというのはエースのアタック力
       に頼るというものですから、とにかくアタッカーが打ちやすいトスを
       正確に上げることが大事で、エースはそのトスをいかにして打つ
       か、そのことについて、知恵を絞り、練習しないといけません。エー
       スアタッカーは10通りくらい打ち方を持っておく必要があるという声
       もありますね。これについては、後日アタッカーのところで紹介しま
       す。        
       
       理由3・・・・オープントスとクイックのフェイクに関しては、逆にオー
       プントスを上げる姿勢から、Aクイックを上げるというフェイクのほう 
       が有効なのです。したがって、パワーと正確さを求められる。オー
       プントスについては、一番力を入れやすいフォームでトスアップして
       も、差支えないと私は考えています。(もちろんAクイックの姿勢から
       オープントスを上げられるセッターは、それも戦術に入れたほうが
       いいのですよ・・。ただ、オープントスについては、エースアタッカー
       へのトスですから、まずは、アタッカーが技術を出せるトスアップを
       考えてやるべきだと思うのです。)

図2・・・・・・これは、上図のとおり、体をネットに対して斜め45度の方向に向け
      て、左肩口でボールを捕らえてのバックパスですね。
       パワーのないセッターは(ママさんなどにときどきいますが・・・)この
      方がライトオープントスは上げやすいかもしれません。

        あと、アタッカーを台上に立たせたりフェイクに関する考え方など
      は図1の説明と同じです。

図3・・・・・・これは、ネットに対して斜め45度に構えてボールを迎えるのは図2
      と同じです。ただ、今度はボールを右の額付近で捕らえて、レフト側 
      にトスアップします。

        あと、アタッカーを台上に立たせたりフェイクに関する考え方など
      は図1の説明と同じです。

縦の時間差・・・図2~図3のトスアップ姿勢をマスターした後、同じ姿勢で
      ボールを迎え、ボールを額の真中でとらえて前向きにセミクイックのト
      スを上げるのですね。縦の時間差用のトスにすることができます。
       9人制のパイプ攻撃ですね。後日、連続写真か、できれば動画でア
      ップしますので、また、よろしくおねがいします。

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