はじめに
4月1日、第1回ミーティングで、私は全国大会の中から珍プレーを編集して集めたビデオを見せ、皆が「これなら我々でも行けそうだ」という気持ちになった所で、大会要綱等について一通りの説明をしました。
そして
「全国大会ですが、私たちだけ、『行きたい、行きたい』と言ったところで、出場させてもらえるのですか?」
「うちの場合はどうですかね。Aクラス出場は・・・」
というメンバーの質問に対し私が
「Aクラスに出るってことになると、ちょっと実績が必要ですね。でも、まあ、1年目は無理せず、Bクラスでもいいかな・・・とか思ってんですけどね。Bクラスならすぐ出場できますし」
っと、このように説明したわけです。
すると、山形君が、またまた、意外な話を切り出しました。
意外な展開
山形君が言うには
「でも、まあ将来Aクラスで優勝に絡むようなチームにするには、一年目コテンパンにやられても、Aクラスを肌で感じてみたいって気もしますけどね。実績ってなるとうちの場合どんなもんでしょうね。」
とのことなんです。
私が想像していた以上に皆さん結構やる気があるんですね。将来優勝するチームを目指す気持ちがあるのです。私は大変嬉しく思いました。
そこで、私言いました。
「まあ、中国地方から出場し、一昨年の大阪大会で3位になった島根チーム(浜田市)に同等のチームができればってことになるだろね。練習試合して五分五分くらいに行ければね。まあ、幹事にお願いできるかもな。」
すると
「島根って、さっきのビデオで宮崎とやってたチームでしょ。浜田市だから練習試合にも行けるし、あのチームだったら勝てるのではないですか?初心者ぞろいの宮崎だって20対22のデュースまで行ったわけですよね。」
と鴨下君が言いました。
それはそうですが、そこには、種や仕掛けがいろいろとあったのです。
宮崎と島根の試合のビデオは、編集したものでいかにも素人のプレーみたいな所だけ皆には見せていますが、実際の試合は宮崎のM君と島根の両サイドオープンの打ちあいになって、結構、双方が良いプレーをしたのです。
また、宮崎が接戦した2セット目を中心にビデオを見せていますが、1セット目は12対21くらいの大差で島根に取られているのです。
島根は、ビデオで見た以上に本当はうまいし、強いチームなのです。
松江のメンバーはその島根になら、なんとかいい試合ができるのではないか・・・あるいは勝てるのではないかと思っているのです。
皆に尋ねると、皆、島根と練習試合やってみていい感じだったら、Aクラスに出たいと言います。
皆、ビデオを見た結果、やる気満々なんですね。練習はしていませんが、やる気はあるのです。
そこで、私は、ここでもう一度皆の覚悟のほどを確認してみることにしました。
編集していない、島根と佐世保の試合を見せることにしたのです。
この年佐世保は職員家族ということで現役の大学生2名を入れ、優勝をかっさらっていきました。
その佐世保から1セットを奪った島根の試合を皆に見せることにしたのです。
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