９２・・・コートの外に選手を配置する特殊フォーメーション

サーブカットフォーメーション（５月中旬案）
松江のチームを立ち上げるとき一番重要視したのは、サーブカットからの攻撃です。
サーブカットのできる選手をレギュラーにし、サーブカットがセッターに戻らなくても攻撃できるフォーメーション。
ここを目指しました。
そして、考えたのがこれ↓です。

セッターに私が入ります。

中衛ラインは一番左側から、
青本君（高校時代県代表）、
倉本君(バレーボール経験者・クイックを打つ）、
末松係長（バレーボール経験者・アイスホッケー選手）、
山形君（左利き・２０年ぶりのバレーボール）
という具合に４人並びます。


バックラインは、左から
鴨下君（ミニバレー経験者・運動センス抜群）
矢野さん（矢野課長の奥さん・ママさんバレーボール選手）
小川係長（左利き・スパイクも打てる。レシーブはうまい）

という具合です。
この７人でレシーブするのです。

この案を説明すると選手からすぐに質問が出ました。
「図面下の「新」は何ですか？」
「クイックを打つ選手を置かなくていいのですか？」
というのです。
「サーブカット時のフォーメーションでは、何はさておきサーブカットができる選手を優先して配置します。小川さんは体力的にどうのこうの言いますが、スパイクできなくてもレシーブはばっちりですから、よくサーブで狙われやすい、バックライトのレシーブに入ってもらいます。」
「『新』と書いたのがコートの外にいますけど、それって、何なんですか？」
「これは、フルバックと言ってね、相手からのジャンピングサーブ等で、味方コート内のレシーバーがサーブを後ろに弾いた時、それをカバーする係です。新というのは、バレーボール初体験の「新人」の「新」です。このポジションには、メンバーから一人、足が早く、ある程度レシーブができるようになった選手に入ってもらいます。」

「弾いたボールがそこに行くのでしょうか？そんなところにサーブは来ないし、コート内でレシーバーを増やしたほうがいいかと思いますけど・・・。ふつうは前衛のレフトやライトがレシーブをはずれてクイックに入るでしょう。」
なかなか奇抜なフォーメーションで皆不思議がっています。
「うん、うん。まあ、普通はそうですね。しかし、うちのチームは、まだ普通の状態に達してないからね。だから、こういうフォーメーションを取ろうと思うわけですよ。」
「効果がありますか。レシーバーを減らしてまで、新人選手をコートの外に配置するということに・・・」
「もちろん、あるよ。」
私はこのフォーメーションの種と仕掛けについて説明することにしました。
明日につづきます。

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