ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

インターフェアーを誘ってポイントする裏ワザ

2010年08月06日 11時26分09秒 | レシーバーのプレー
にほんブログ村 その他スポーツブログへ
にほんブログ村
ネットプレーをするもうひとつの理由
前回の記事「チャンスボールを前に落とされたら・・こういう手もある。」では、巻頭の図のとおり、当方がチャンスボールと判断し、ブロックの位置から下がって中衛ラインでレシーブの準備をしようとした瞬間、相手チームの選手がその逆を突く感じで短いボールを返球してきたら、ブロックの状況によって、いきなり→Aのとおり、レフトオープンにトスする戦術と、さらに厳しいボールについてはいったん→Bの方向にボールを飛ばしてネットプレーに持ち込んで、パスまたはトスするという戦術を紹介しました。

しかし、このネットプレーをする理由には、もうひとつ、とんでもない裏ワザで相手を引っかけようとの意図があるので紹介します。

相手のインターフェアーを誘う裏ワザ
下の図を見て下さい。
レシーバーは、チャンスボールが返されると判断して1の位置まで下がる時、ブロックの状況を見ておくという話を前回の記事「チャンスボールを前に落とされたら・・こういう手もある。」でしました。
で、この時ですね、相手ブロッカーは次に行われるであろう当方からの攻撃に備えて、ネット際に寄ってきます。
その間に当方のレシーバーは1→2→3と突っ込んで行き、オレンジのシャツの位置でレシーブしてボールをネットに飛ばすのですね。



レシーバーが突っ込んで行くときの状況とブロックが付く状況を上から見ると下図のようになります。
この時ですね、最初ブロッカーが黄色いシャツの位置にいたとするでしょ?
その時に当方のレシーバーが1→2→3と突っ込んで行くと、ブロッカーは条件反射で、レシーバーの突っ込んでくるほうへ寄ってきます。
ちょうど下図ののようにブロックの構えをしたまま、移動して赤枠のシャツの位置にブロッカーが来ることがあるんですね。
レシーブしそこなったボールがネットを越えて来た場合、ブロッカーとしてはBの位置に詰めておけば、ダイレクトスパイクができますからね。当然近くにいるブロッカーが、ボールのそばに寄ってくるのです。
 
そこで、当方のレシーバーは3のオレンジシャツの位置でのとおりボールをネットに飛ばします。
その瞬間、寄って来たブロッカーの手にボールがネット越しに当たって、バウンドが変わります。

次の瞬間です。
当方の選手は即座にプレーを止め、相手選手を指さしひどいじゃないかという表情で「アッ!今、ボールに当たりましたね。」と抗議。相手が返事する前に審判に「審判。インターフェアーです。」と、あんなプレーするんですよってな表情でアピールします。
で、相手選手の反則誘って1点貰うという裏ワザです。

ネットプレーの場合、故意がなければセーフですが、ボールに寄って来て当たれば、故意があるとしか見えないでしょ。これを狙うのです。

この技を使える条件
この技が使えるのは、自分の正面にブロッカーがいないときだけです。
ブロッカーが正面にいるときは、ブロッカーの動きがないから、ブロッカーにボールが当たってもインターフェアーにはなりません。
その場合は、ふんわりとやさしくボールをネットに当て、通常のネットプレーでトスアップします。

おわりに
この技ですね、私が考えたのではありません。
この技を得意とする実業団の選手に教えてもらったんです。
簡単にボールに追いついていて、セッターに返せるボールなのに、わざとネットに当てて処理したので、おかしなことするな・・と思って尋ねてみたら、狙っていたのは、相手のインターフェアーだったのです。

なるほど、その後注意して見ていたらこの演技が素晴らしいのですね。
パッとプレーを止め、相手選手にビシッと抗議し、相手がよく意味を理解せず返事する前に、審判に自信もってアピールする。
この態度と間合いがプレー同様極めて大事です。
一流の選手は考えることが違います・・。

もちろん、このようなプレーはしょっちゅう使えるものではありません。でも、こうされたらこうするってな具合に、一つ一つプレーを分析して戦術を練り、これを実行できるように練習し、こういうプレーをどれだけできるかってところで、うまい選手とそうでない選手とが分かれる気がします。
やはり、いろいろ考えることがとても、大切ですね。

こちら↓にも、他のバレーボール愛好家の記事がありますよ。どうぞお立ち寄りください。
にほんブログ村 その他スポーツブログ バレーボールへ
にほんブログ村


最新の画像もっと見る

コメントを投稿