ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

相談者の打点なら十分にいけるブロック越えスパイク(その2・・・時速50~60kmスパイク)

2014年08月15日 08時16分43秒 | アタック練習

はじめに
一定の打点の高さがあり、一定のスピードがあるスパイクは、そもそもコートの中に納まらないようになっているということは御理解いただけたと思います。
ですから、スパイクをコートに入れようと思えは
打点を低くするか
スピードを緩めるか
ちょっと下向きに打つか
といういずれかを取り入れるか、あるいは組み合わせて使うかする必要があるわけです。
ところで、昨日、ブロックにワンタッチさせて弾きだそうとするも、リベロに追いつかれてしまうというスパイクとブロックの関係についてお話しましたが、


今日は、そのスパイクを発展させてブロックを超えるスパイクを打つ話をいたしたいと思います。

相談者の打点・スパイクのタイプ・守備側の意図について
相談者の最高到達点3m35というのは、これはかなり高いほうだと思うのです。それを考える時、相談者の場合、スパイクは水平に打つか、場合によっては、やや下向きに打っても、十分ブロック越えが可能と思うわけなんです。

私の想像ですが、相談者はもともと速いスパイクを打っていて、それで、パワーでブロックをこじ開けていたということですから、高い打点から打ち落とす感じでスパイクを打っていたのだと思います。しかし肩を痛めてややパワー^がなくなったことから、ブロックワンタッチ後はリベロの届かない所に飛んで行っていたスパイクが、今はリベロの守備範囲にしか飛ばないという状態になったと思うわけです。
madaoさんが思い切って打てば打つほど、ブロックに当たったスパイクボールは高く上がって
リベロが追いつくようになった可能性もあります。
このことを思うと、どうにも、相手はブロックに当ててそれをリベロに拾わせるというパターンを想定して守備している気がします。
それなら、そのパターンを崩すというのが、一方法になると思うわけです。その方法について私が思うところがいくつかあるのでそれを御紹介します。
今日は、まずは、相談者が言われているブロック越えのスパイクです。


時速50~60kmのスパイクを打つ
ここでは、相手がブロックワンタッチでボールを高く上げて、それをリベロに拾わせるというわけですから、そのリズムにはまって攻撃するのは、ちょっとまずいわけです。
そこで、ブロックに当てないように打つという戦術です。
かと言ってブロックの上を越すように打つのではありません。
ブロックが落ちかけたところで打つというプレーです。

そのためには、下図のようにネットから離れたところにトスを上げてもらいます。
ここではその距離を3mにしました。アタックラインの所ですね。

ここから打点3.1mで時速60kmのスパイクを水平方向に打ちます。
○→方向に打つのです。
このはちょうどブロッカーの指先か、若しくはブロックの上になります(ここ重要です。なぜ、こうなるかは、また、別の機会にお話します。)
狙いは○→方向ですが、このボールは実際には○→のように飛ぶのですね。
計算上は16cmくらい落ちます。
ってなるとブロックに当たるだろう・・・・という心配が出てきますが、実は、ブロックも同じように落ちて行くので、スパイクボールはブロックの上を通過します。
もちろん、ブロックも駆け引きしてきますのでね、遅く跳ばれたりするとまた違った結果になりますが、ここではそういうのは無視して、基本の原理みたいなところのお話だと思って聴いてくださいね。

で、このボールがヒットした所からどのくらい飛んで行くのかということになるのですが、
時速60kmであれば13.28m
時速55kmであれば12.14m
時速50kmであれば11m
ということになるのですね。
それじゃ、コートに入らないでしょ・・・と心配される方がいるといけないので念のためコートのどこに落ちるのかを示しておきます。
下図のとおりです。

図面左上、で示した場所から、打点3.1mでスパイクしますと
時速60kmのスパイクなら     で示した場所
時速55kmのスパイクなら     で示した場所
時速50kmのスパイクなら     で示した場所
に落ちます。
これは、計算上のもので実際は空気抵抗もあるから、逆回転しててもっと長くなったり、ドライブがかかってもっと手前に落ちたりというのはありますが、一応、対応策を考える上での目途としてなら、これくらい頭においておけばいいと思います。
なお、madaoさんの打点(今回余裕見て3m10で計算)で上記図のとおりスパイクして超クロスに時速50kmのスパイクを打ったとしても、その時ネット上をボールが超える時(で表示)の床からの高さは2m58cm、ボールの下側でも2m48cmですからね。十分ネットは超えるという話になります。

次は、このスパイクを打つように、練習して行くわけですが、その方法については、次の記事で基本練習を御紹介し、そこから応用、さらに実戦的な練習について考えてみたいと思います。
当方も実験しながらの記事アップで、非常に楽しいですね。
およそ計算どおりの結果が出ると痛快です。
後は、これが試合で結果に結びついてもらうと最高です。
頑張って記事アップしてまいりますので、どうぞ、今後ともよろしくお願いします。

当ブログのCM
付録1・・・・当ブログ応援のお願い

blogramランキング参加中! ←応援(クリック)していただくと嬉しいのですが・・・。
こちらでは当ブログの見どころやバレーボールの人気ブログを紹介中です。どうぞ、ご覧ください。

にほんブログ村 その他スポーツブログ バレーボールへ
にほんブログ村
付録2・・・・当ブログの特徴について
私の見聞きしたバレーボールの話をしながら、読者の方の質問に応える形で記事アップしています。

宮崎県出身の転勤族で、鹿児島県、熊本県、沖縄県、高知県等を転々とし、この4月、島根県松江市から熊本に転勤してまいりました。お盆と正月くらいしか宮崎県に戻れないのは残念ですが、熊本はなかなか住みやすい活気のある町で、とても気に入って言います。

このブログでは、宮崎県をはじめ各地で見聞きしたバレーボールの戦術や練習方法等を紹介しています。
カラーシャツ(白シャツ、青シャツ、赤シャツ等色違いのシャツ)の棒人間の図面や動画で分かりやすく説明することにベストを尽くします。

ボールにきちっと手を当てたい。そしていいスパイクを打ちたい、いいサーブを打ちたい、ブロック上達したい、レシーブ上達したい、とにかくバレーボールで上達したい、ベストを尽くし一発当てたいという方のために、色々な情報交換の場にしたいのです。
柔道選手が柔道着をバレーボールのユニフォームに着替えて活躍した事例等、これから
上達したいという皆さんの参考になるような記事をアップしたい、そして一人でも多くの人がバレーボールを楽しみたいと思ってくれるというのが、私の夢です。

地道に頑張る大器晩成、勝負どころでベストを出せるタイプの選手を目指していただきたく、初心者向けの記事や初心者が頑張っている記事をアップしたいと思います。












最新の画像もっと見る

コメントを投稿