内縁(事実婚)か単なる同棲かは、法的には
婚姻意思があるかどうかで分別される、と
ブログに書きました。
ではその婚姻意思とはなんでしょうか?
学説はその婚姻意思の定義で争いがあるんですが、
判例通説は、
婚姻意思とは社会通念に従い婚姻とみられる
生活共同体を形成しようとする意思
と定義しています(実質意思説)。
具体的には、かつては専業主婦と同様の家事労働に
女性が従事しているかどうかで区別していたようです。
例えばサザエさんとか野原みさえさんとかこういった
主婦の役割をすれば婚姻意思が認められ内縁が成立
したのでしょう。
しかし現代の価値の多様化に伴い社会通念も一律に
判断しづらい状況です。共稼ぎは当たり前、逆に
男性が無職で女性が家計を支えるなどもあります。
そうすると、社会通念に従い婚姻とみられる生活共同体
というのも一律には判断できないことになり、結局の
ところ婚姻状態と本人が認めれれば内縁関係となるのでは
ないでしょうか。
こうなると結婚に準ずるとして法的保護が与えられる
内縁と単なる同棲生活の区切りが不明瞭になりますね。
そういった状況が妥当かどうかは社会全体で応えてゆく
ことになりかと思いますがいかがでしょうか。
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