今回の撮影で素晴らしいマエストロにお会いすることができました
1486年から続くムラノ島の老舗ガラス工房 “バラリン”
15代目となる当主&マエストロ:ジュリアーノ バラリン氏が手掛ける作品は
私の大好きなベネチアンガラス材料:レースガラス→ここ
をメインに使用した溜息のでるような素晴らしい作品を製作されています
昨年 2014年秋にはベネチアで大きな賞も受賞され
ますます匠の技に磨きがかかったマエストロバラリン氏の作品
では今回の撮影で製作された作品を紹介
ベネチアンガラスの人形
ふと見るとこの人形の一番のポイントに使われる材料が置いてありました
ポイント部分に使われるだけあって主となる色は貴重なルビー色
何故ならベネチアンガラスのルビー色は原材料に金が多く使われているため
とても高級材料なのです
そしてそれに合わせるレティチェッロと呼ばれる白色のレースガラス
こられがどんな風になるのかは先のお楽しみ
ジュリアーノさんスタンバイOK
目力が違う!
まずは人形の上半身部分を長年培われた技を駆使して
あっと言う間に製作
次にスカート部分の制作開始
先ほどのガラスを板状に並べて
一枚板のように焼とかし
クルッとひと巻
跡継ぎでもある息子:ロベルト氏との親子コンビで製作
仕事があまりにも早業の為なかなかいいショットの写真がとれず
そしてロベルト氏次にかかったのは足部分
Piさんもその仕事ぶりを遠くから見つめております
そして合体
最後に最初に制作した上半身部分を合体
その後徐冷のため窯に入れられました
そして今回はもう一つフィリグラーナの吹きガラス作品を製作
ジュリアーノ氏の作業を見つめ続けるPinoの目もまた真剣です
窯で焼かれた材料を一気に吹き上げるのではなく
少しずつ少しずつ吹いて形にしていきます
マエストロの横にはいつも数人アシスタントが付きます
まずは小ぶりの口ができました
そして口を少しずつゆっくり開いていきます
最後はここまで大きく開きました
とても繊細なフィリグラーナの器が出来上がりました
Piさんもなんかだ嬉しそう
ギャラリーにあった同じデザインのお皿
工房には職人さんの宝物:制作道具が
壁際に沢山つりさげられていました
こちら手前の二つはジュリアーノさんのお父さんが使われていた道具だそうです
代々受け継がれてきた匠の技が所狭しと沢山詰まっている工房なのでした
そしてこちらの工房の1Fにはギャラリーがあり
素晴らしい作品が揃っております
目を見張る作品から旅の記念になりそうな小物まで幅広くありますが
店舗ではないためアポが必要となりますので
興味のある方はご一報くださいませ
またラルベロでも近日バラリン工房の小物を販売させて頂く予定です
また入荷しましたらお知らせいたしますね!
BALLARIN (バラリン工房)
Campo S.Bernardo, 18-30141 MURANO VE