ベネチアンガラス工房 ラルベロ → ここ では
アクセサリーをメインにいろいろ多数制作しておりますが
飾り皿も人気の商品となっております
手のひらサイズのミニ飾り皿から
大きいお皿、
形も様々
人気があるのはリーフ型
アンティークのガラス材料で制作したリーフ型
そして一番大きいサイズはこれ
お皿は形が大きくなればなるほど、色を沢山使えば使うほど
窯出し後にヒビが入る確率が高くなります
何時間もかけてデザインして慎重に焼き上げたお皿でも
窯から出したらしばらくしたらヒビが入ることも多々あります
驚くのは焼き上げて1週間ほど経過してからこれでもう大丈夫だろうと
仕上げに入りかけたとたん徐々にヒビが入ることもまれにあるのです
ガラスは本当に奥深くガラス職人歴63年のPinoも「まだまだ分からないことがある」と
いつも言っています
若いころムラノ島の有名工房を渡り歩き武者修行したPino
ヒビが入ることで工房が受注した作品を納期までに間に合わせることができなかった事が多々あると
窯出し後の“ヒビ割れ”はガラス職人にとっては永遠のテーマのようです
Pinoもガラスは何が起こるかわからないといつも言っております
窯出し後ヒビが入ってしまう、、、、焼いた作品がすべて完璧な状態ではでてこない
等々はどれほど長く経験を積んだガラス職人でもついて回る宿命なのです
体験工房でお客様が制作された作品にヒビがはいったらどうしようといつもドキドキしている私です
(※ ヒビが入っても焼き直すことですべて修正できますのでご安心ください)
ムラノ島にある大きな工房では制作は分業制であることが多く
企画デザインする人→パーツ制作する人→マエストロにより作品制作→仕上げ作業:研磨やカッティングなど
多くの人の手によって作品が出来あがります
それぞれの加工過程にエキスパートがいて自分の専門分野以外は意外と
作り方がわからないというマエストロもいらっしゃるようです
Pinoがムラノの工房にいた時は主にカッティング作業を担当していました
今ではその時に積んだカッティング技法の経験がPinoの秘密兵器となりました
その昔ある作品のカッティング作業をしていた時にそれを見たガラス関係者が
「Pinoはガラスをやるために生まれてきたような人だ」とおっしゃったとか
現在ラルベロで制作しているオリジナルなアクセサリーは
このPinoの自由自在にガラスをカッティングする技法がなければ仕上がらないのです
次回はそんなラルベロの飾り皿をオーダーしてくださった方のお皿を紹介いたします