今日はパスクワ(イースターの復活祭)です
本当はお店に行く予定だったのですが
先週から降り続く雨にうんざり声で
Piさん “あー店に行く気になれない”と
いつもならダメダメ行かなきゃと言う私ですが
なんだかこの雨の中出かけるのはかわいそうになり
“まー今日はいいんじゃない月曜日も祭日だから明日朝早くいけば”
という事でこの日曜日もお休みしてしまいました
ほんと一体いつ晴れるのやらと思うくらい雨ばかり
時々晴れる以外は
こんな状態が1か月以上続いています
イタリア生活始まって以来家の中に洗濯物を干してます
で先週の日曜日
Piさんが楽しそうに作っていたものができました
なんと40年前の木の型の草履に鼻緒を取り付けていたのです
しかも鼻緒として取り付けたのは
ボロボロになった革のベルトのまだ綺麗な一部を切って
取り付けたのであります
最初はベルトの修理をしていたPino
この革ベルト捨てるのはもったいない何かに使えると言いだした
あーまた始まった!確かに何かには使えるでしょう~
でも一体何に使うのやらとあきれて聞いていた私
この40年前の木の草履
ずいぶん前からラルベロの工房の片隅に置いてあった
勿論ほこりまみれ!
見てのとおりかなり汚くて一体いつ捨てるのかと思って一度聞いたことがある
か “ Pinoのこの汚い壊れた草履すてていい? ”
Pi “ あーだめだめ!これは足の裏の形にぴったり細工された良い木型だから
また修理して使うから捨てないでー ”と釘をさされた
か “あーこんな汚い下駄捨てたらいいのに~”といいかえしてみたものの
Pi “あかん!あかん!今買おうと思ってもこれ売ってないから!”
と怒られた(笑)
一度騙されたと思ってこわごわこの汚い草履に足をいれてみたら
なるほどすごく心地良い
写真ではわからないけど足の裏の形通りに吸い付くように削り込んである
すごく汚くなっているけどいい仕事してあるなーと思った
その日の夕方、二階でパソコン作業をしていると
“カランコロン、カランコロン”とPinoが2階に上がってる音が聞こえた
できた下駄を見せにきたのだ~、、、、
やっとPinoに命を吹き込まれ汚いながらもよみがえった木型の草履
嬉しそうなPiさんです!まるで子供みたいです
Pinoは店で履くそうです
お店にこられたお客様もし気が付かれたら
“40年の前の草履!”って言ってやってくださいませ(笑)
喜ぶと思います!
それにしてもこの人
物持ちいいっていうか捨てない人で
倉庫には得体の知れない物 (いやいや古道具と言っておきましょう) が
まだまだ眠っております
Piさんに命吹き込まれるをの今か今かと待っております