●次元俳句400・凝集(空間)4・岡崎桂子1・2018-10-7(日)
○「かたまつて夜を迎へし曼珠沙華」(『第一信』1993)(岡崎桂子1)
○季語(曼珠沙華・仲秋)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:それは家族のような数かもしれない。あるいは、一族ぐらいの数かも知れない。この夜の闇を互いに凝集しながら乗り切るしかあるまい。
●岡崎桂子(オカザキケイコ)
○好きな一句「菊膾菊の命のやはらかし」(『応援歌』2002)2
○季語(菊膾・三秋)
【Profile】:1945年茨城県出身。「対岸」(→今瀬剛一主宰)所属。
↓
■Pickup「曼珠沙華(仲秋)」俳句18句
01「曼珠沙華散るや赤きに耐へかねて」(野見山朱鳥)(『曼珠沙華』1950)〈技法俳句5擬人1〉
02「つきぬけて天上の紺曼珠沙華」(山口誓子)(『七曜』1942)〈色彩俳句6紺1〉
03「曼珠沙華膝いだくとき波無限」(桂樟蹊子)(『馬酔木同人句集』)〈五体俳句9 膝1〉
04「ひとたびは夫帰り来よ曼珠沙華」(石田あき子)(『見舞籠』1970)〈好きな一句〉
05「一里先より提げて来し曼珠沙華」(宗田安正)〈好きな一句〉
06「めつむりて荒野に曼珠沙華咲かす」(目迫秩父)(「浜」195711)〈五体俳句100目5〉
07「ぽきぽきと折れば野が哭く曼珠沙華」(萩原麦草)〈好きな一句〉
08「とびとびに籔の奥まで曼珠沙華」(関圭草)〈次元俳句194とびとび1〉
09「家よりも高きに墓と曼珠沙華」(松本ヤチヨ)〈好きな一句〉
10「蕊撥ねて後れ毛もなし曼珠沙華」(仁尾正文)〈好きな一句〉
11「赤鉛筆一本で描き曼珠沙華」(宮原榮子)〈色彩俳句348赤24〉
12「身を焦がすまで曼珠沙華曼珠沙華」(川口襄)〈方法俳句348リフレイン9〉
13「群るるとき苦しみのいろ曼珠沙華」(小宮山遠)(『喪服』1969)〈色彩俳句349心象色10〉
14「日を受くる形で咲けり曼珠沙華」(辻村麻乃)(『プールの底』2006)〈好きな一句〉
15「水底に声を沈めて曼珠沙華」(野田遊三)〈好きな一句〉
16「黯き蝶得てほむらたつ曼珠沙華」(寺井谷子)〈色彩俳句397暗色 4〉
17「曼珠沙華蕊の海光もつれけり」(中村石秋)(「秋」201012)〈方法俳句398光の物質化10〉
18「かたまつて夜を迎へし曼珠沙華」(岡崎桂子)↑
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます