●色彩俳句373・白55・石渡旬1・2018-4-4(水)
○「雲はみな白き影持ち山辛夷」(『松の花』2013)(石渡旬1)
○季語(山辛夷・仲春)(「俳句界201303別冊「平成名句大鑑」」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:雲の大地への白い影だろうか。雲そのももの色だろうか。「影」には「(光によって)見える姿・形」の意味もある。雲の白さと山辛夷の白さが対比される。
●石渡旬(いしわたしゅん)
○好きな一句「春蘭や柞の山を風渡る」2
○季語(春蘭・仲春)(「俳句四季201702」より引用)※「柞」(ははそ):コナラの別名だということ。また誤ってカシワをいうこともあるらしい。また母の意にかけて用いることも。「柞」は晩秋の季語にもなっているので「母が愛した山」のほうがしっくりくるか。(透次)
【Profile】:1935年神奈川県横浜市出身。1972年「濱」入会。→大野林火に師事。1985年「夏野」入会。1987年「方円」創刊に参加。→中戸川朝人に師事。1989年度方円賞受賞、同人に推薦さる。1997年、「方円」編集に参加。2002年度、第1回同人賞受賞。2003年方円編集長、2011年主宰就任。
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