演出・脚本:ヤエル・ファーバー 出演: ファーバー・ファウンドリー
たまたまTVのチャンネルを変えた時に、とても印象的な演出に釘付けになった
お芝居があった。
アフリカの民族衣装を身にまとった一人の黒人女性が画面右手奥に登場。
彼女は中腰の姿勢のまま、魚の入った網をたぐり寄せるかように、
ゆっくりゆっくりと黒い正方形の布を自分の方に引き寄せていた。
布が取り去られた正方形の舞台中央に、長方形の穴が現れ、
そこにはこんもりと赤土が盛られていた。傍らには大きな鍬が一つ。
暫し、舞台は沈黙を迎えた。
うーん、とっても渋い演出。私好み。
舞台はというと、現代の南アフリカ。
恩赦を受けるために、自らが犯した罪を告白する場。
そこに白人女性が演じる母、黒人の娘と息子が登場する。
妻が夫を殺し、また子供に殺されそうになる母。
なんともドロドロとしたストーリーだ。
お芝居の途中で奏でられるハーブみたいな形状の楽器の音色。
民族衣装を着た数人の女性たちの「のど歌(倍音唱法)」。
足踏みのタップのようなリズム。
どれもとても印象的だったけれど、特に重厚で奥行きある歌声は、
アフリカの広大な大地を連想させた。
なによりも、母役と娘役の女優さんの迫真の演技には驚いた。
全身赤土まみれになって、まさに体当たりの演技。
本当に危機迫るものがあった。
かなり重いテーマのお芝居で、色々考えさせられる場面もあったけど、
この作品は劇場で観たかったなぁ~。
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NHK教育で3/12放映、神奈川県立青少年センターホールにて2/2収録。
たまたまTVのチャンネルを変えた時に、とても印象的な演出に釘付けになった
お芝居があった。
アフリカの民族衣装を身にまとった一人の黒人女性が画面右手奥に登場。
彼女は中腰の姿勢のまま、魚の入った網をたぐり寄せるかように、
ゆっくりゆっくりと黒い正方形の布を自分の方に引き寄せていた。
布が取り去られた正方形の舞台中央に、長方形の穴が現れ、
そこにはこんもりと赤土が盛られていた。傍らには大きな鍬が一つ。
暫し、舞台は沈黙を迎えた。
うーん、とっても渋い演出。私好み。
舞台はというと、現代の南アフリカ。
恩赦を受けるために、自らが犯した罪を告白する場。
そこに白人女性が演じる母、黒人の娘と息子が登場する。
妻が夫を殺し、また子供に殺されそうになる母。
なんともドロドロとしたストーリーだ。
お芝居の途中で奏でられるハーブみたいな形状の楽器の音色。
民族衣装を着た数人の女性たちの「のど歌(倍音唱法)」。
足踏みのタップのようなリズム。
どれもとても印象的だったけれど、特に重厚で奥行きある歌声は、
アフリカの広大な大地を連想させた。
なによりも、母役と娘役の女優さんの迫真の演技には驚いた。
全身赤土まみれになって、まさに体当たりの演技。
本当に危機迫るものがあった。
かなり重いテーマのお芝居で、色々考えさせられる場面もあったけど、
この作品は劇場で観たかったなぁ~。
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NHK教育で3/12放映、神奈川県立青少年センターホールにて2/2収録。