”菅野で治らぬ病なし”と言われるほど効能の良さが知られている「菅野温泉」は北海道鹿追町にある秘湯。
一度廃業したが、別会社が買収して「然別峡かんの温泉」として営業を始めた。
「道の駅しかおい」から然別湖方向に向かって標識通りにずっと走った。
そしてやっと突き当たりの菅野温泉に着いた。
ここはなんと源泉が13ヶ所、湯船も11ヶ所もある。
(菅野温泉HPよりお借りしました)
大きくは二つのゾーンに分かれ、日替わりで男女別になる。
それぞれがウヌカル(出会う)とイナンクル(幸せ)とアイヌ語で名前が付いていた。
行った日は「イナンクル」が女性の日だった。
「イナンクル」ゾーン
このゾーンには湯船が4つあり、そのうちの2つが露天風呂となっていた。
入ってすぐに大きなお風呂が二つ「イナンクルアンノーの湯」と「イナンクルアンナーの湯」となっていた。
アイヌ語なのでややこしいが、二つとも温めのお湯で、ゆったりと長湯することができた。
その先を進むと小さめの露天風呂が二つが並んでいた。
右が「春鹿呼の湯」、左が「秋鹿呼の湯」と名づけられていた。
この浴槽は以前からあったものを改装して使っているらしい。
露天風呂となっているが、小さくて回りが塀で囲まれているので開放感はあまりない。
でも、石造りなのはなかなか雰囲気がある。
この日は宿泊棟に泊まったので、次の日にもう一つのゾーンの「ウヌカル」に入ることができた。
「ウヌカル」ゾーン
こちらも入ってすぐは同じように、「ウヌカルアンナーの湯」と「ウヌカルアンナーの湯」があり、奥は一つの部屋のようになっていて、ひょうたん型の「波切りの湯」、壁際に小さな「シロカニペの湯」、「コンカニペの湯」があった。
この部屋全体も昔のままだという。
部屋の床も壁も全体が茶色くなっていて、温泉の成分が強いのだなぁと感じた。
このほかには宿泊棟に「イコロ・ポッカの湯」がある。
足下湧出温泉で、日帰り客も入ることができる。
この温泉のように一度は休業してしまった良い温泉を再営業してくれるのはとてもうれしい。
行ってみたいと思っていた温泉が、現在休業中となっていたりすることがたびたびある。
それぞれ事情があるのだとは思うが、なんとかして再開してもらいたいと思う。