日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

サザンクロス

2023-08-30 07:00:00 | 植物

大きな鉢いっぱいに広がっている、「サザンクロス」の木(花)を見つけました。

星のような可愛い花がたくさん咲いていました。

 

小さいながら可愛いピンク花で、花の中心がドーム型になっている特徴のある形になっています。

 

サザンクロスとは流通名で、この花はオーストラリア原産、そして星のような形をしているから「南十字星(サザンクロス)」となったようです。

正式な名前は「クロウエア」で、イギリスの植物収集家のジェームズ・クロウ(James Crowe)氏に因んだ名前なのだそうです。

でも「クロウエア」などとはあまり言わないですね。

それよりも流通名のサザンクロスの方が有名だし、覚えやすいですものね。

この花にはいくつかの種類があり、主にエクサラータ種とサリグナ種、そしてその2種類の交配種が主に出回っているようです。

そして、それぞれの違いは葉の幅で分かるとのことでした。

エクサラータは細長い葉、サリグナはそれよりも大きな葉で、平たくて先端が尖り、基の部分が広くなった形になっています。

だから、今回見つけたサザンクロスはサリグナ種かもしれませんね。

この花は、初夏から秋までと花期が長いし、次から次へとたくさんの花を咲かせてくれるのが魅力的ですね。

 


 

学名:Crowea

英名:Crowea、Waxflower

別名:クロスウエア

科名・属名:ミカン科 クロウエア属

原産地:オーストラリア

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豆の花2種

2023-08-28 07:00:00 | 植物

一つ目の豆の花は「ラッカセイ(落花生)」です。

千葉県は落花生の産地として有名です。

気候や土壌が合うためなのか、今、あちこちの畑でラッカセイが育っています。

近所の畑にも、青々とした葉っぱが一面に広がっているのを見ることができます。

そして、葉っぱの陰に隠れてポチポチとひっそり、鮮やかな黄色の花、ラッカセイ(落花生)の花も咲いています。

その形はやっぱり豆の花ですね。

 

 

どうして土の上に花が咲いているのに、ラッカセイの実は地面の下にできるのが不思議だと思いませんか?

ラッカセイはちょっと変わった実の生り方をします。

最初に、ラッカセイ(落花生)という名前は文字通り、『花が落ちて実が生まれる』ということです。

花が咲き終わると、茎のようなものが花を押し出すように出てきます。

茎のようなものとは、子房柄(しぼうへい)と言います。

その後、子房柄が土に潜って行って、土の中でその先が膨らんでラッカセイになるのです。

地面に潜らなくとも、そのまま実になればいいと思うのですが、不思議ですね。

 

 


 

学名:Arachis hypogaea

英名:Peanut

別名:ナンキンマメ(南京豆)

科名・属名:マメ科 ラッカセイ属

原産地:南米

 


 

もう一つの豆の花は「ササゲ(大角豆)」です。

とてもきれいな薄紫色の花です。

ササゲの花の命はとっても短いらしく、花が咲き終わったと思ったら、すぐに実になってしまうようです。

だから、次の花と実が混在しているのですね。

 

「ササゲ」の名前の由来は

①莢が上を向いてつき物をささげる手つきに似ているから

②漢字で『大角豆』と書くように、豆の端が少し角ばっているから

など、いくつか説があるようです。

 

 


 

学名:Vigna unguiculata

英名:Black-eyed pea、Cowpea

和名:大角豆

科名・属名:マメ科 ササゲ属

原産地:アフリカ


 

 先日、数人の友人と集まった時に『お赤飯』の話題になりました。

その時に、”お赤飯には何の豆を入れるか”、という話になり、ササゲ、小豆、甘納豆、エンドウ豆などと分かれました。

地方によって違うのが面白いですね。

我が家では昔からササゲでした。

調べてみると、関東地方では主にササゲが使われているようです。

その理由として、昔の関東地方は武士社会だったから、小豆は煮たり蒸したりすると、腹が割れてしまう---これが切腹を連想するので小豆を使わずにササゲを使ったということです。

他の豆を使っている地方にもそれぞれ理由があるのでしょうね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アスパラガス・スプレンゲリー

2023-08-26 07:00:00 | 植物

近所の庭先で見つけた花、「アスパラガス・スプレンゲリー」です。

野菜のアスパラガスの園芸品種で、観葉植物として人気がありますが、玄関先に地植えになっていました。

垂れ下がる茎と光沢のある細い葉に小さな白い花が咲いていました。

 

観賞用の植物なので、アスパラガスの花と比べるとやっぱり華やかです。

別名が『スギノハカズラ』なので、蔓のように長く伸びて大きくなるようなのですが、こうして地植えになっているとモジャモジャとなっていて、とても蔓のようには思えません。

アスパラガスと同じように、フワフワとして柔らかい葉なのかな、と思いますが、そうでもありません。

それに、実はこの木には葉柄の元に鋭いトゲがあるので要注意です。

この葉は枝が変化したもの、そしてトゲは葉が退化したものなのだそうです。

 

数日後、同じ場所を歩いてみました。

花は既に終わっていて、丸い実ができていました。

この実は冬には赤く染まります。

 


 

学名:Asparagus densiflorus 'Sprengeri'

英名:Asparagus fern

別名:スギノハカズラ(杉葉蔓)

科名・属名:ユリ科(キジカクシ科)  アスパラガス属

原産地:南アフリカ

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオボウシバナ(大帽子花)

2023-08-24 07:00:00 | 植物

ウォーキング中、植木鉢に背の高い、1メートルほどもあるツユクサが植えてあるのを見つけました。

ツユクサを植木鉢に?

珍しいと思い近づいてみると、何とツユクサの2倍ほどの大きさで、しかも花弁が縮れていた花が咲いていたのです。

 

今までさまざまなツユクサを見つけてきました。

ウスイロツユクサ、ケツユクサ、2輪咲きツユクサなどがありましたが、そのどれとも違う、こんなに大きな花は初めて見ました。

新しい種類のツユクサを見つけたと思い、早速調べてみました。

そうしたら、この花はツユクサではなく「オオボウシバナ(大帽子花)」なのだと分かりました。

 

 

 オオボウシバナ(Wikipediaより) 

オオボウシバナは、ツユクサの栽培変種。

一般には通称であるアオバナ(青花)と呼ばれることが多い。

通常のツユクサに比べて大型で、栽培したものでは高さ1メートル、花の大きさは直径4~5センチメートルにもなる。

花弁の端はやや縮れたような形状を示す。

6月から7月の早朝に、ツユクサに似た青い大型の花を開花させる。

 

花の色が目の覚めるようなくっきりとした青い色でとってもきれいでした。

そして、1つの苞から2つずつ、2輪咲きのものが多いようでした。

ツユクサの別名はボウシバナ、この花はそれよりももっと大きな花だから、オオボウシバナ・・・牧野富太郎博士が名付けたそうです。

 


 

オオボウシバナは『青花紙』の原料として、江戸時代中期から滋賀県草津市を中心に湖南地方で栽培されていたようです。

『青花紙』はオオボウシバナの色素を和紙に染み込ませたもので、この青い色の色素が水で消える性質を持っているため、古くから友禅染めや絞り染めの下絵を描く時に利用されていたようなのです。

その他にも、江戸時代の浮世絵を描く青色絵具としても使われていたようです。

現在でもその生産技術は受け継がれているようで、青花紙は草津市の特産品となっています。

そのようなことから、オオボウシバナは滋賀県草津市の「市の花」に指定されているとのことです。

 


 

学名:Commelina communis var. hortensis

和名:オオボウシバナ(大帽子花)

別名:アオバナ(青花)

科名・属名:ツユクサ科 ツユクサ属

原産地:中国

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クラッスラ

2023-08-22 07:00:00 | 植物

ウォーキング中にとってもきれいな葉を見つけました。

通りに面した家の塀沿いに置いてあった植木鉢の中にあった葉です。

 

オレンジと緑のグラデーションで、いくつも重なった肉厚の葉がとても綺麗でした。

これはクラッスラという名前で、アフリカ原産の多肉植物です。

クラッスラとは、ベンケイソウ科クラッスラ属に分類される多肉植物の総称です。

クラッスラ属の種類は非常に多く、500種類以上もあるとされていて、品種によって背が高かったり低かったり、葉っぱが丸かったり尖っていたりと、さまざまな姿になっているようです。

身近にあって良く見かけるクラッスラは『金のなる木(花月)』です。

金のなる木とは全く違う姿の今回見つけた葉、グラデーションのきれいなクラッスラは何という種類なのか、調べてみました。

『クラッスラ・火祭り(ヒマツリ)』という名前の種類のものが一番似ていました。

『火祭り』の特徴は、葉の先端がやや尖ったヘラ状で内側が少し湾曲している、夏には茎の先端あたりから花芽を出す、となっていました。

これだと葉はピッタリなのですが、花芽が全く出ていないので、火祭りとは違うのかとも思ったりして・・・結局、品種の特定はできませんでした。

もしも火祭りだとしたら秋に小さな白い花が咲き、寒さにあたると葉が真っ赤に紅葉するようですから、その時を楽しみにしておきます。

 

 


 

学名:Crassula

英名:Crassula

科名・属名:ベンケイソウ科 クラッスラ属

原産地:南アフリカ、熱帯アフリカ

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする