日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ヤブツバキ

2022-02-26 07:00:00 | 植物

子どもの頃暮らした海岸沿いの町、里山に行くとツバキの木がたくさんあった。

それらはすべて「ヤブツバキ」だった。

伊豆大島、五島列島などは「ヤブツバキ」の名所、こういったことから考えるとこの花(木)は海の見える場所が好きなのかもしれない。

最近ではこの「ヤブツバキ」を原種として改良し、さまざまな「ツバキ」を見られるようになった。

八重咲であったり、白色系だったり、絞り系のものもあったりする。

でも、やっぱり濃い緑の葉の中に全開せずに少しうつむき加減に咲く赤い「ヤブツバキ」が一番だと思う。

 

 

[違う種類のツバキ]

 


 

学名 :Camellia japonica

英名:Camellia

和名:ヤブツバキ(藪椿)、ツバキ(椿、海柘榴)

科名・属名: ツバキ科  ツバキ属

原産地:日本、中国

 


 

「ツバキ」と「サザンカ」は同じツバキ科なのでよく似ている。

それを見分ける方法を検索するとたくさん出てくる。

それでも見分けるのは結構難しいようで・・・植木職人さんでも間違えることがあるらしい。

すべての品種に当てはまるという訳ではないかもしれないが、目安として次のようなものがあった。

 

① 花の咲く時期で見分ける。

サザンカが早くて10~4月、ツバキは12~4月に咲く。

でも、今の時期にはサザンカとツバキが同時に咲いているから難しい。

② 花の散り方と形で見分ける。

ツバキは花全体が落ち、サザンカは花びらが散る。

これは有名な話がある、それは「ツバキは首から落ちるので武士には嫌われた」とか。

この花の散り方で比べるのが一番分かりやすいかも。

花の形はツバキはやや筒状、サザンカは平面的。

 

それじゃ、花のない時はどのようにして見分けるか?

③ 葉で比べてみる。

葉が小さくて幅が狭いのがサザンカ、大きくて幅が広いのがツバキ。

次に葉柄に細かい毛が生えているのがサザンカ、毛が生えていないのがツバキ。

これは拡大鏡を使わなければ分からないかも。

鋸葉が揃っていて切れ込みが深いのがサザンカ、不揃いで浅いのがツバキ。

 

サザンカの葉----鋸葉が揃っている

 

ツバキの葉----形は少し丸みがかっていて、先端方向と左右に反っているような感じで鋸葉は不揃い

 

 

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コーン(パイロン)

2022-02-20 07:00:00 | アニマルガード

このブログのカテゴリーの中に「アニマルガード」がある。

出かけた先やドライブ中、道路工事の現場などで見つけた動物の形をしたガードのことで、本来は「単管バリケード」という名前のもの。

それが動物のデザインになっているので「アニマルガード」と呼ばれている。

(アニマルガードで検索すると動物除けの柵やネットが出てくるので、ちょっとややこしい)

そのガード、最近では動物だけでなく、キャラクターものや地域限定のものなどもある。

でも、これらを製造している会社の数が少ないため、まだそれほど多くの種類が普及しているわけではないらしい。

だから見つけると嬉しくなってしまい、ブログに取り上げていたのだけど、最近は出かけることも少なくなってしまい、なかなか新しいものを発見することがむずかしくなってしまった。

ところが、数日前にやっとそれらしきものを見つけることができた。

それはアニマルガードではなく、工事現場でよく見る「コーン」

トウモロコシのコーン(corn)ではなく、円錐を意味するコーン(cone)。

この製品の本当の名前は何なのだろう?

よく耳にする「カラーコーン」という名前はある会社の商標名だし、他にはパイロン、ロードコーン、三角コーン、ラバーコーンなどと色々な呼び名がある。

英語ではトラフィックコーン(traffic cone)となっている。

アニマルガードとはちょっと違うけれど、工事現場と動物のつながりということで・・・

コレクションに入れてみた。

 

 

これを見つけたのが保育園の前の工事現場。

この現場では単管バリケードも「アニマルガード」になっていた。

工事施工会社の心遣いに何だかホッコリとしたものを感じさせられた。

園児たちには好評なんでしょうね。

 

この現場で使われていた「黄色ウサギ」のアニマルガード。

 


 

 今までに見つけたアニマルガードフェンス 

ご当地アニマルガードフェンス

アニマルガードフェンス動物編

アニマルガードフェンスキャラクター編

 

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フユシラズ(冬知らず)

2022-02-09 07:00:00 | 植物

小さな公園の花壇に「フユシラズ(冬知らず)」が咲いていた。

この花は別名が「ヒメキンセンカ(姫金盞花」)、または「ホンキンセンカ」と言われている一年草。

 

 

名前の通り、キンセンカよりも小さな花で、冬から春にかけて長い間、鮮やかな黄色の花を次々に咲かせてくれる。

キンセンカは良く知られている花で、別名はカレンデュラ。

そのカレンデュラの中でも耐寒性の高い品種が「カレンデュラ・フユシラズ」という名前になっている。

冬の庭にこの花が人気があるのは、霜や雪に当たっても花を咲かせるし、オレンジがかった黄色い花が冬の庭を明るくしてくれるからだと思う。

 

 

11月ごろから咲き始め、5月ごろまでずっと花を見ることができる。

そして、花は日が当たると開き、夕方に閉じる。

一年草だけど放っておいてもこぼれ種で良く増える。

 


 

学名:Calendula arvensise

英名:Feld marigold

和名:冬知らず

別名:ヒメキンセンカ、冬咲きカレンデュラ

科名・属名:キク科 キンセンカ属

原産地:地中海沿岸

 


 

原産地の地中海沿岸では道端に生えている野草らしい。

学名のカレンデュラはラテン語で、それを英語で書くと“Calendar”、となる。

そう、カレンダーのこと。

この花は「カレンダーの1ヶ月分くらい咲き続けるから」、ということらしいけれど、本当はもっと長い間咲いているのに・・・

 

 

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ミツマタ(三椏)

2022-02-07 07:00:00 | 植物

小さな公園ではすでに「ミツマタ(三椏)」の花が咲いていた。

ちょっと早いような気もする。

ミツマタの木は必ず同じ場所から3本の枝が伸びる、常に3本セット。

これが名前の由来。

漢字では「三又」か「三叉」と書くものだとずっと思っていた。

でも、これらの漢字も使うが「三椏」の方が一般的となっているらしい。

「椏」という文字の意味は木の枝が分かれるところで、この文字は訓読みでは「きのまた」と読む。

 

 

 

ミツマタは秋になると葉が落ち、春になり新しい葉が出る前に枝先に花だけが開花する。

花は小さなものが集まって蜂の巣に似たような形で、半球形になっていく。

この小さな花には花弁はなく、花弁のように見えるのは筒状の萼の先端が4つに裂けて反り返ったもの。

この木の樹皮は強い繊維質なので、良質の紙の原料として、紙幣などにも使われているのは有名な話。

また、枝の表皮を剥いで乾燥・漂白加工したものは、生け花やアレンジメントなどによく使われている。

ずっと昔、生け花の花材としてこの木を使った時に、どの枝も3つに分かれているのが不思議だったことを思い出した。

 

小さな公園の近くには赤色の「アカバナミツマタ(赤花三叉)」の大きな木もあるが、まだ咲いていなかった。

もうじき咲くと思うと、春が近づいてきているようで、嬉しくなってくる。

 

[去年の3月中旬に咲いていたアカバナミツマタ]

 


 

学名:Edgeworthia chrysantha

英名: Oriental paperbush

科名・属名:ジンチョウゲ科 ミツマタ属

原産地 :中国・ヒマラヤ

 

 

 

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