子どもの頃暮らした海岸沿いの町、里山に行くとツバキの木がたくさんあった。
それらはすべて「ヤブツバキ」だった。
伊豆大島、五島列島などは「ヤブツバキ」の名所、こういったことから考えるとこの花(木)は海の見える場所が好きなのかもしれない。
最近ではこの「ヤブツバキ」を原種として改良し、さまざまな「ツバキ」を見られるようになった。
八重咲であったり、白色系だったり、絞り系のものもあったりする。
でも、やっぱり濃い緑の葉の中に全開せずに少しうつむき加減に咲く赤い「ヤブツバキ」が一番だと思う。
[違う種類のツバキ]
学名 :Camellia japonica
英名:Camellia
和名:ヤブツバキ(藪椿)、ツバキ(椿、海柘榴)
科名・属名: ツバキ科 ツバキ属
原産地:日本、中国
「ツバキ」と「サザンカ」は同じツバキ科なのでよく似ている。
それを見分ける方法を検索するとたくさん出てくる。
それでも見分けるのは結構難しいようで・・・植木職人さんでも間違えることがあるらしい。
すべての品種に当てはまるという訳ではないかもしれないが、目安として次のようなものがあった。
① 花の咲く時期で見分ける。
サザンカが早くて10~4月、ツバキは12~4月に咲く。
でも、今の時期にはサザンカとツバキが同時に咲いているから難しい。
② 花の散り方と形で見分ける。
ツバキは花全体が落ち、サザンカは花びらが散る。
これは有名な話がある、それは「ツバキは首から落ちるので武士には嫌われた」とか。
この花の散り方で比べるのが一番分かりやすいかも。
花の形はツバキはやや筒状、サザンカは平面的。
それじゃ、花のない時はどのようにして見分けるか?
③ 葉で比べてみる。
葉が小さくて幅が狭いのがサザンカ、大きくて幅が広いのがツバキ。
次に葉柄に細かい毛が生えているのがサザンカ、毛が生えていないのがツバキ。
これは拡大鏡を使わなければ分からないかも。
鋸葉が揃っていて切れ込みが深いのがサザンカ、不揃いで浅いのがツバキ。
サザンカの葉----鋸葉が揃っている
ツバキの葉----形は少し丸みがかっていて、先端方向と左右に反っているような感じで鋸葉は不揃い