日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

季節外れの花②

2023-12-28 07:00:00 | 植物

12月4日、真冬なのに春や夏の花が咲いているのを見たと、『季節外れの花』という記事を書きました。

今回はその後に見つけた季節外れの花です。

 

 1つ目の花は「ブラシの木」

撮影したのは12月23日です。

全く真冬の様子には見えません。

ただ、赤いブラシの大きさが少し小さめだったのです。

オーストラリア産のブラシの木は、暑さには強く寒さには弱いようなのですが、こうして真冬でも咲いていました。

実際の花期は5月~6月、だから初夏の花なのです。

 

近くには白花種も咲いていました。

 

 2つ目の花は「エゴノキ」

撮影は12月18日です。

エゴノキも新緑の頃、5月~6月に花が咲き、その頃は枝先全体にびっしりと花が付くので、『森のシャンデリア』とも称されています。

シャンデリアのような豪華さにはほど遠い花の数でしたが、ポチポチとひっそり咲いていました。

 

 3つ目の花は「マンデビラ」

撮影は12月25日です。

ブロック塀に沿って大小さまざまな鉢を並べてあり、それぞれにマンデビラが植えられていました。

このマンデビラ、10月初めからずっと次から次へと花が咲き続けています。

まだまだ蕾もいっぱい付いています。

鉢にネームプレートが埋め込んであり、『クライミングサンパラソル』となっていました。

これはサントリーフラワーズがマンデビラの品種の1つであるサンパラソルを更に改良した製品のようです。

熱帯植物のマンデビラは寒さには弱いはずなのですが、やはり品種改良などで冬でも育つようになったのでしょうか?

葉も青々していてとっても元気良く見えました。

 

 4つ目の花は「ムラサキツユクサ」

撮影12月24日。

ムラサキツユクサは6月~7月ごろ咲いて、梅雨のうっとうしさを吹き飛ばしてくれるような花なのですが、側溝の脇に咲いていました。

 

 5つ目の花は「ユキヤナギ」

撮影は12月25日。

ユキヤナギの開花は3月~5月。

春、桜に先立って、雪が降り積もったように真っ白になって咲くユキヤナギも冬は淋しそうに、チラホラとしか咲いていません。

今まで暖かい日が多かったので、春になったと思って、先走ってしまったのでしょうか。

でも、この日はとても寒い日で、葉っぱには霜が降りていました。

間違えたと思っても、引っ込みがつかなくなってしまっているのかも。

 


※ 今回が2023年の最後の記事となります。

1年間、ご訪問ありがとうございました。

また来年もこのブログをできる限り更新していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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ゴンズイ(権萃)の実

2023-12-26 07:00:00 | 植物

いつもと同じ道を通っていて、今まであまり気にもしていなかった木に、ある日突然真っ赤な実がぶら下がっているのを見つけてしまったのです。

ちょっとシワシワした赤いサヤ、そして熟した実の中からは黒い種子が顔を出していました。

鮮やかな赤い色だったので、遠くからでも良く見えたのです。

こうなってくるとこの木の正体を知りたくなってきます。

 

画像検索したら、この赤いサヤと中の黒い実の形で似ているものがいくつか出てきました。

ツリバナ、ミッキーマウスの木(オクナ・セルラータ)、タンキリマメ、クサギなどでした。

でも、これらはすべて今までこのブログですべて取り上げた木だったので、それら以外を探し、この木の名前が「ゴンズイ」だと分かりました。

別名は、クロクサギ(黒臭木)。

葉をちぎると臭い匂いがしますが、実が青いクサギに対して、ゴンズイの実が黒いことからつけられた名前のようです。

クサギも実は黒いと思うのですが・・・

 

「ゴンズイ」?

そんな名前の木があるのは知りませんでした。

魚のゴンズイならば子どもの頃から良く知っていました。

ナマズのように、髭のある魚でした。

なぜ魚と木に同じ名前が付いているのだろうと不思議に思い調べました。

やっぱり同じように思う人もいるのですね。

検索したらすぐにヒットしました。

いくつか説があるようですが、毒を持った魚のゴンズイと同じように役に立たないからという説、中国から伝わったときによくにたゴシュユと混同してつけられた名前が変化したという説などがありましたが、はっきりとは断定できないようです。

 

でも、このゴンズイの木について更に調べてみると、中国では果実やタネを薬として利用したり、日本では赤い実がユニークなので盆栽として重宝されたりしているようなのです。

だから、役に立たないという説は間違っているかもしれませんね。

この木には5月~6月ごろ、若い小枝の先端に、淡い緑黄色の小花が穂状になって咲くようなのですが、あまり目立たないようです。

それで、いつも通っている場所なのに気づかなかったのですね。

こうして1度注目した木となったからには、来年はきっと花が咲いているのも見ることができるかもしれません。

 


 

学名:Euscaphis japonica

英名:Gonzui tree

別名:クロクサギ、キツネの茶袋、ゴゼノキ

原産地:日本~朝鮮半島、台湾、中国

 


赤い実を見つけてから数日後、今現在、木には葉っぱは1枚も残っていなく、ただ赤い実だけがぶら下がっている状態です。

周りが殺風景な雑木林なのでこの実だけがとっても目立っています。

 

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青根温泉「湯元不忘閣」

2023-12-24 07:00:00 | 温泉・宿

青根温泉「湯元不忘閣」は、伊達家代々の湯治場として利用されていた、歴史のある古い温泉宿で、創業は約500年にもなるらしい。

建物は国の登録有形文化財になっている棟もあり、蔵には伊達藩から伝わる数多くの古文書や調度品等、貴重なお宝がしまってあるとのことでした。

 

 仙台駅前から高速バスで1時間、終点の遠刈田温泉の「アクティブリゾーツ宮城蔵王」まで行ったら宿の送迎車が待っていてくれ、乗り換えてからは10分ほどで不忘閣に到着しました。

「湯元不忘閣」は、日本秘湯を守る会にも加盟している宿なので、玄関先にはお約束の提灯が掲げてありました。 

歴史ある宿ということで、さすがに全体に古さはありましたが、手入れは行き届いていました。

階段のない部屋をお願いしてありましたから、通された部屋は1階で中庭に面した窓からは、『青根御殿』がよく見えました。

 

[青根御殿]

 青根御殿は、代々の伊達藩の殿様が滞在した建物です。

でも、当初からの青根御殿は明治時代に焼失してしまい、昭和になってから復元されたとのことでした。

この青根御殿、現在では資料館として利用されていて、貴重な古文書や各種資料が展示されているようです。

そして毎朝、女将さんがこの建物の中を案内してくれるツアーが開催されています。

ツアー以外では立ち入りすることができない場所なので、参加してみてとても貴重な体験ができました。

ただ、当時のままなので、階段がキツかったのですが・・・(昔の人は羽織袴でこの階段を?)

夜、建物全体がライトアップされてとってもきれいでした。

 

 話を宿の方に戻します。

客室は不忘庵と西別館という2つのタイプがあり、不忘庵は高台にあるために眺望は最高なのですが、途中に100段程の長い階段があります。

もちろんエレベーターはありません。

もう一つの西別館は階段がなく、お風呂や食事処にも近い部屋でした。

そうなるとやっぱり階段の方は遠慮して、どうしても西別館の方をお願いしたくなりますね。

西別館は4室しかないため、人気があってすぐに満室になってしまうようです。

 

[建物内部の様子]

やはり古いですが、きれいに掃除はされています。

 

 お風呂のこと。

すべてのお風呂の泉質は硫酸塩泉系の単純泉で、もちろん源泉かけ流しになっています。

最初に、この宿を代表するお風呂が『蔵湯浴司』、読み方は”くらゆよくす”です。

フロントから奥に行くと、登録有形文化財に指定されている大きな蔵が3つ並んでいます。

そして、その中の一番奥の蔵が、そのままお風呂として使われているのです。

大きな蔵の中にど~んと、これまた大きくて見事な檜の浴槽が置いてありました。

ここは1回30分の貸切風呂として使われ、空いていればいつでも入れます。

 

次はのお風呂は『大湯金泉堂』、男女時間で入れ替え制です。

石で組まれた浴槽は伊達公時代に施工されたままのようです。

歴史を感じさせてくれるようなお風呂で、見上げると天井の太い梁や棟木が見事でした。

 

『亥之輔の湯(いのすけのゆ)』、空いていればいつでも入れる、貸切の半露天風呂です。

 

『御殿湯』

男女時間で入れ替え制のお風呂です。

ここには大小2つの浴室があり、洗い場があるのはこのお風呂だけです。

 

この宿は日帰り入浴を受付けていないので、すべてのお風呂が宿泊者専用になっています。

客室数14室に対してお風呂の数が多いので、あまり他の人とかち合うこともなく、十分に温泉を堪能できます。

お風呂から出たところには、湯上がり処『喫茶去 金泉堂(きっさこ きんせんどう)』があり、コーヒーや紅茶、日本酒やおつまみも用意されています。

この部屋も昔のままのたたずまいになっていて、数多くの古い調度品が置いてあり、とっても懐かしい雰囲気を感じさせてくれる場所になっています。

 

 食事のこと。

この宿を選んだのは温泉はもちろんのこと、食事の評判がよかったからでした。

夕食、朝食とも同じ部屋、本館2階の食事処でいただきました。

[夕食の一例]

 

『秘湯 師走の湯宴』と名付けられた季節の会席料理でした。

一品一品の盛り付け方の繊細さがとっても印象的で、特に感心したのが味付けの良さでした。

食事処と調理場が離れていて、さらにきつい階段があったりで、給仕してくれたスタッフさんは大変そうでした。

それなのに、料理はちょうど良い間合いで運んでくださいました。

「階段は慣れています」とおっしゃっていましたが、若いっていいですね。

最後の手作りデザートですが、大きめのイチゴを2つに割ってその中に生クリームを挟み、チョコレートで顔を作ったサンタクロースです。

ちょっとしたアイデアにほっこりでした。

 

 宿の造りは昔のまま、ちょっとお風呂に行くまでの廊下が寒かったりはしましたが、温泉も食事もとても満足した宿でした。

秘湯の宿と謳ってはいるけれど、気軽に行ける場所にありますので、ひなびた温泉が好きで、美味しい料理を食べたい人にはお勧めの宿です。

 

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黒い「ビオラ」

2023-12-22 07:00:00 | 植物

最初に、『パンジーとビオラはどう違うの?』ってことから。

パンジーとビオラは、どちらも「スミレ科スミレ属」の花なので同じ種類です。

一般的には、「パンジー」の方が花が大きく、対して「ビオラ」は花が小さいという違いだけです。

花の大きさが5センチ以上あればパンジー、それ以下がビオラということになっています。(GreenSnapより)

もう一つ、パンジーとビオラに似ている花に「スミレ」もありますね。

スミレの花はビオラよりもさらに小さいのです。

だから花の大きさで比べると、

パンジー>ビオラ>スミレ ということになります。

[ビオラとパンジーの寄せ植え]

 

冬になるとこれから先ずっと長く咲き続けるビオラやパンジーが人気になってきます。

そのためにウォーキング中、あちこちの家の庭先や鉢植えで、さまざまな色のビオラやパンジーを見かけます。

ところが、今まで見たことがない色の花があったので、ちょっとビックリ(゚д゚)

黒い「ビオラ」を見つけたのです。

紫色のビオラはよく見かけるのですが、それよりももっと濃く、黒に見える色でした。

目で見ると黒い花なのですが、写真を撮ってみると、実際には濃い紫に見えますね。

 

よく見かける紫色のビオラも写真を撮ってみました。

明るい紫色です。

でもこの花も実際に見たらもっと暗い色でした。

やっぱりカメラを通すと色の感じが違ってくるようです。

 

黒いビオラ。

最近人気の品種で『ブラックオパール』という名前だそうです。

まるでビロードのような質感の黒い花びらがちょっと妖しく感じるような花でした。

 


 

学名:Viola × wittrockiana

英名:Viola

別名:三色菫(サンシキスミレ)

科名・属名:スミレ科 スミレ属

原産地:ヨーロッパ、西アジア

 

 

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ベニカナメモチの生け垣

2023-12-20 07:00:00 | 植物

ウォーキングしていると、紅葉がまだ残っていて、赤や黄色に色づいている木があちこちで見つかります。

でも、この生け垣は違いました。

紅葉ではなくて新芽です。

ここは、建物を囲んでL字型に生け垣があり、「ベニカナメモチ」が植えてあります。

その一面だけが春のように新芽が揃って出ていたのです。

 

ところが同じ建物の角を曲がったところにあった生け垣は赤い色はチラホラしか見えませんでした。

この場所だけでなく、近辺にあるベニカナメモチの生け垣はすべて、緑色の葉ばかりで、ところどころ赤い新芽が出ているだけでした。

陽当たりの違いでしょうか? または剪定する時期が違っていたり?

いずれにしても、この時期に、一面の赤い新芽は珍しいのかもしれません。

 


この木は園芸品店によって名前が違っていました。

ある店ではベニカナメモチ、また違う店ではレッドロビンという名前になっていました。

ベニカナメモチ? レッドロビン? どちらが正しいのでしょうか?

そこで調べました。

 最初に、赤みを帯びた新芽や光沢のある葉が美しい、カナメモチ」という日本独自の木がありました。

その中に、「ベニカナメモチ」という品種があったのです。

それはカナメモチよりも新緑の赤い葉が美しく、またその赤い色が長い間、ずっと保たれている品種でしたので、生け垣として人気がありました。

ところが、ベニカナメモチは次第に人気がなくなってきました、それは発根性があまり優れなく、病気に弱いというのが理由でした。

それで、それらの悪い点を改善した、品種改良品を海外から導入しました。

それが「レッドロビン」だったのです。

レッドロビンはカナメモチと近縁種のオオカナメモチを掛け合わせて開発され、成長が早く病気に強いのが特徴なのだそうです。

(niwaki info・植木ペディアより)

 


 

ベニカナメモチ(紅要黐)

学名:Photinia glabra f. benikaname

英名:Japanese photinia

別名:ベニカナメ、アカメモチ

科名・属名:バラ科 カナメモチ属

原産地:日本

 

レッドロビン

学名:Photinia x fraseri W.J.Dress 'Red Robin'

英名:Red Robin

別名:セイヨウビニカナメ、セイヨウカナメ

科名・属名:バラ科 カナメモチ属 

原産地:ニュージーランドで作出された園芸種

 

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