ウォーキングコースにある藪の中に一面のススキが茂っている場所があります。
その中にちょっと変わっているススキを見つけました。
虎の尻尾の模様のように、葉っぱが緑とクリーム色の縞々になったススキでした。
これは日本に古くからある、ススキの園芸種のひとつです。
白い斑の入った様子が日本伝統の模様の矢羽根模様と良く似ています。
[矢羽根模様]
昔は矢羽根(矢羽)に鷹の羽を使っていたようで、矢羽根→鷹の羽→「タカノハススキ」という名前になったようです。
またこの模様は「矢筈模様」とも呼ぶため「ヤハズススキ(矢筈ススキ)」という別名もあります。
その他にも「ヤバネススキ」、「トラフススキ(虎斑ススキ)」、「ゼブラススキ」など色々な別名もあります。
やっぱり何といってもこの白い斑がおもしろいですね。
斑は芽出しの時はまだ現われず、普通の緑色の葉なのですが、次第に白く明瞭になっていくようです。
白い部分は葉の色素が均一でないために現われるようなのですが、詳しくは良く分かりません。
実はこのススキ、痩せた土地が大好きなようで、肥料をあげると斑が消えてしまうようなのです。
特に「葉肥え」とも呼ばれている窒素を含む肥料を多く与えてしまうと葉が成長してしまって斑が小さくなったり消えてしまったりするようです。
学名:Miscanthus sinensis ‘Zebrinus’
英名:Zebra grass
別名:ヤハズススキ、ヤバネススキ
科名・属名:イネ科 ススキ属
原産地:園芸品種(ススキは日本・中国・台湾・朝鮮半島)