最近はあまり見かけなくなった「マンサク(満作)」の花が咲いていました。
里山だったらあちこちで見かけられるのかもしれませんが、街中だから庭木として植えられているものを見つけるしかないのかもしれません。
細長くよじれた黄色の花びら、ガクがちょっと明るい紅色、木には葉っぱもなく、ただ花だけが咲いていました。
マンサクは早春に咲き始める花のうちのひとつです。
他の花に先駆けて『まず咲く』からマンサクという名前になったようです。
もう一つは、花がたくさんつくので『豊年満作』からという説もあります。
漢字では『満作』の他に、『万作』という文字が当てられている場合もあります。
さて、このマンサク、花びらやガクの色違いもあるようです。
花びらが黄色でガクが赤い花----これが一番ポピュラーです。
花びらもガクも黄色の花、両方が赤いマンサクなどもあるそうなのですが、まだ見たことがありません。
花色が違うだけでなく、その他にも多くの品種があります。
その中で、日本原産のマンサクと見た目がそっくりな中国原産の『シナマンサク』との比較をしてみました。
シナマンサクは大きな花を咲かせるので、公園などに植栽されているところが多いようです。
左が日本原産のマンサク、右がシナマンサク。
とても良く似ているのですが、違いがあります。
① ガクの色----マンサクは鮮やかな紅色、シナマンサクは暗い赤。
② シナマンサクは前年の葉が枯れ葉状態で枝に残っている。(これが一番分かりやすい違いかも)
③ 開花時期がズレている----シナマンサクは1月中に咲くので少し早く、マンサクは2月頃から咲き始める。
④ 花弁の長さが違っている----シナマンサクのほうが少し長い
学名:Hamamelis japonica
英名:Japanese witch hazel
別名:カタソゲ(片削げ)、ハマメリス、ネソ、ネッソ
科名・属名:マンサク科 マンサク属
原産地:日本