秋から冬にかけて花壇や鉢植えでよく見かけるのがパンジーやビオラ。
これらの花は秋から春まで長期間咲くし、花の色も数多くありそれに加えて耐寒性もあるので好まれているのかもしれない。
あまりにもありふれているからもう少し変わったものが欲しいという人におすすめしたい花が「宿根ネメシア」。
ネメシアには一年草と宿根のものがあり、「宿根ネメシア」の方は耐寒性が抜群で、開花期間も長いからパンジーと同じよう扱えば冬の庭に彩りを添えてくれると思う。
今まで「ネメシア」と呼ばれていたのは一年草のもの。
それは、「ネメシア・ストルモサ(Nemesia strumosa)」を改良してできた赤や黄、青、白などの色鮮やかな花だった。
でも、これらの花は暑さや寒さにはそれほど強くなく、秋に種まきして春から初夏に開花する花。
ところが最近ではマイナス3度くらいまでの耐寒性があって、夏越しも可能な「宿根ネメシア」と呼ばれる品種が多く見られるようになった。
これはネメシア・カエルレア(N.caerulea)、ネメシア・デンティキュラータ(N.denticulata)などの品種から改良されたもので、四季咲き性で耐寒性が強い品種となっている。
だから冬の庭にはちょうどぴったりだと思う。
ただ、「宿根ネメシア」とはなっているが、2~3年で枯れてしまうので、必要ならば種を取ったり、挿し木をしたりして増やしておくといいかも。
学名:Nemesia caerulea
英名 :Nemesia , Cape snapdragon, mauve nemesia
別名:ウンランモドキ(海蘭擬)
科名・属名:ゴマノハグサ科 アフリカウンラン属
原産地:南アフリカ