日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

シレネ・ピンクパンサー

2023-02-27 07:00:00 | 植物

ウォーキング途中に見つけた植木鉢の中の濃いピンクの花。

鮮やかな色が目に入ってきたので、思わず近づいてしまった。

 

 

もう少し時が経てばこの色のような花も多くなるけれど、まだ寒いこの時期にはとっても目に付く鮮やかな濃いピンク色。

正式名は「シレネ・カロリニアナ」

でも、流通名は「シレネ・ピンクパンサー」

これは花の色がアメリカのアニメ「ピンクパンサー」を連想させるからだとか。

もう一つの流通名は「シレネ・スパニッシュフラメンコ」で、こちらはその名前の由来が見つからなかったけれど、花を見ると何となく分かる様な気もする。

花はシレネ類の他の品種のムシトリナデシコ(シレネ・アルメリア)やフクロナデシコ(シレネ・ペンデュラ)などと似ていて、ガクには縞模様があるのも同じ。

 

この花は比較的育てるのが簡単らしい。

そして、花付きが良く、枝が横にどんどん伸びるようなので、地植えにしておけば芝桜などと同じように、春には一面のピンクのカーペットが見られるかもしれない。

 

[2022年4月12日撮影]

 


 

学名:Silene caroliniana Walter

英名:Wild pink、 Carolina campion

別名・シレネ・ピンクパンサー、シレネ・スパニッシュフラメンコ

科名・属名:ナデシコ科 シレネ属

原産地:北アメリカ

 


 

 似ている花 

 

[ムシトリナデシコ(シレネ・アルメリア]

別名はコマチソウで、茎上部から粘着性の液汁が出てベタベタする。

 

[フクロナデシコ(シレネ・ペンデュラ)]

花弁は5枚で、それぞれが2裂する。

 

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サルココッカ

2023-02-25 07:00:00 | 植物

「サルココッカ」、ちょっと珍しい、初めて見た花(木)。

近所にあるマンションの入り口の植え込みに数本が並んで植えられていた。

花は白くて葉っぱの陰に隠れている、だからよほどの事がない限り気がつかずに通り過ぎてしまうような場所だった。

 

最初にこの花に気づいた時、シキミの小さい木なのかな~、などと思っていた。

でも、よく見たら花がシキミじゃない、それにバラの花のようなとても甘い香りがした。

すぐに調べてみた。

そうしたらこれは「サルココッカ」という(花)だと分かった。

 

聞いたことのない名前だった。

この木はあまり大きくならないらしく、数本のうち大きな株は高さが50cm、小さな株は30cmほどしかなかった。

また、日陰でも良く育つらしい。

だから植えられている場所もちょうど良かったのかも。

秋には実もできて、それが赤から黒紫色に変わるとのことだった。

 

雌雄同株、花びらに見えるような白いシベが目立つのが雄花で、その付け根に咲くのが雌花。

でも、やっぱり気になるのがこの名前。

何で「サルココッカ」?

きっと誰でもサルスベリ、サルナシなどと同じで『猿』に関係あると思うのかも。

ところが残念でした( ̄Д ̄;)

正解は、ギリシャ語で果肉を意味するsarkosと、液果を意味するkokkosを合わせたもので「肉質の液果」、なのだとか。(植木ペディア)

 


 

学名:Sarcococca 

英名:Sarcococca tree

別名:ハナツゲ

科名・属名:ツゲ科 サルココッカ属

原産地:東アジア

 

 

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ジャノメエリカ

2023-02-23 07:00:00 | 植物

大きな公園でびっくりするほど大きな「ジャノメエリカ」の木を見つけました。

南アフリカ原産の木(花)。

この木は花が蛇の目のように見えるから「ジャノメエリカ」という名前。

 

 

ところで『蛇の目』って何?

今まで何の気なしに、お猪口の底に描かれた青い二重丸を「蛇の目」とか、「蛇の目傘」とか言っていたけれど、本当の意味を知らないままに使っていました。

Wikipediaによると、「蛇の目(じゃのめ)とは、同心円を基調にした模様で、ヘビの目から名づけられたもの」とのことでた。

そうだとすると、お猪口の底の青い二重丸はそのまま蛇の目で納得するけれど、それじゃ蛇の目傘の方はどうして?

そうしたら、傘を開いた時、白い輪の模様がヘビの目のように見えるからなんですって。

もちろん江戸時代の傘張り浪人が作っていた傘の話のことです。

 

そこで「エリカ」の花のこと。

花の真ん中にある黒紫色の葯がよく目立っているのがその理由なのだとか。

どうでしょう、蛇の目に見えますでしょうか?

 

エリカは南アフリカ原産のものとヨーロッパ原産のものがあって、両方で700種類以上の品種があるようです。

特徴としては、南アフリカ原産の品種は暑さや乾燥に強く、ヨーロッパ原産の品種は寒さに強い傾向があるのだとか。

英名は「ヒース」。

「ヒース」は、本来イギリスやアイルランドなどの荒地のことなのですが、そこに生えているエリカ属の植物もそのように呼ばれているようです。

 

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寒紅梅

2023-02-21 07:00:00 | 植物

「寒紅梅(かんこうばい)」は早咲きで1月頃から開花がみられる、濃い紅色で八重咲きの梅。

だからもうそろそろ花は終わりに近いのかもしれないけれど、大きな公園で立派な木を見つけた。

満開だった。

殺風景な公園で、その木の周りだけが明るくなっているような気もした。

 

 

たくさん咲いている中には、萎れかけている花もチラホラと・・・

もう少し早く会いに来れば良かった。

でも、まだまだ元気な花のピンと伸びた雄しべの姿、素敵ですね~

この木には「寒紅梅」と木札があったから分かったけれど、同じような品種の梅もたくさんあるらしい。

例えば、似た名前で「八重寒紅」という品種があって、同じように早咲きで八重咲きなのだが、花色が寒紅梅よりやや薄いとのこと。

だから、一般人には見分け方が難しいらしい。

 

[八重寒紅]

やはり「八重寒紅」の花色は少し薄い。

 

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クリスマスローズ

2023-02-19 07:00:00 | 植物

ウォーキングしているとあちこちで「クリスマスローズ」が咲いているのが目に留まる。

何だか去年の暮れの頃からずっと咲いている様な気もする。

 

そこで、クリスマスローズって本当はいつ咲く花なのだろうと調べてみた。

そうしたら、何と! 今まで何の気なしに見ていた「クリスマスローズ」にも色々とあることが分かってしまった。

一番びっくりしたのが、この花には2種類あるということ。

その内の一つが12月~翌年2月に咲く「クリスマスローズ」、これはクリスマスごろに咲き始めるかららしい。

そしてもう一つが2月から咲き始める「レンテンローズ」で、こちらはレント節ごろに咲くからということで、別名が「ハルザキクリスマスローズ」。

(レント節とは---四旬節のことで、 キリスト 教会暦 において 復活祭(イースター) 前の日曜日を含めない40日間のことだとか)

でも、ただ咲く時期で分けた場合、2月に咲いているのはどっちなのだろう? ということになる。

他に区別する方法はないのだろうかと、もっと詳しく調べてみた。

①「クリスマスローズ」は本来はニゲル種のみで、白い花の有茎種(中間種とも言われる)、草丈が30cm以下と低い。

②「レンテンローズ」はオリエンタリス種で、色は様々あり、無茎種、草丈は40~60cmと高い。

ここで出てきた有茎種(ゆうけいしゅ)と無形種(むけいしゅ)とは---(Garden storyより)

有茎種(ゆうけいしゅ)---根元から太い茎が伸びて葉がつき、葉の付け根に花が咲くのが特徴

無茎種(むけいしゅ)---葉が出る茎と花が咲く茎は別で、根元から別々に伸びるのが特徴

何だか余計に難しくなってしまったようだけど、結局咲く時期と草丈で分けるのがいいのかもと・・・。

とりあえず今は全部ひっくるめて「クリスマスローズ」と呼んでおこうと思う。

 

 花の作り 

「花びら」のようにみえるもの・・・実は「ガク」でした。

花をよーく見ると、ガクと雄しべの間にあるもの・・・これが花びら、でも実際は退化してしまっていて、蜜腺として雄しべの付け根を囲むようにして付いているとのこと。


 

同じ場所で咲いていた花の写真を撮ってみた。

驚いたことに花の様子が全部違っていた。

花色も違っているし特にガクに囲まれた内側の様子の違いがおもしろい。

 

クリスマスローズってほとんどがタネで増やすようだけれど、全く同じ花が咲かないのが特徴らしい。

タネを植えても違った花の色、形、模様などが現れてくるのだとか。

交配も比較的簡単らしいので、試しに自分だけの花を作ってみるのもオススメかも。

 


 

学名:Helleborus

英名:Hellebore, Christmas rose

和名:寒芍薬、雪起こし

科名・属名:キンポウゲ科 ヘレボルス属(クリスマスローズ属)

原産地:ヨーロッパ、西アジア

 

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