街の中心でバスを降り、ホテルまではタクシーを利用した。
ジョージタウンで選んだホテルは海に面した「イースタン & オリエンタル ホテル」。
ここは、ペナンで最も古い歴史を持った、建物自体が世界文化遺産に指定されているクラッシックホテルだった。
ホテルに一歩入ると、19世紀の英国植民地時代にタイムスリップしたような、レトロな雰囲気が感じられた。
フロントで荷物だけを預け、早速街の観光に出た。
最初に行ったのが「プラナカンマンション」。
プラナカンとは欧米列強時代の15世紀後半から数世紀にわたり、マレーシアに移住してきた中華系移民の末裔のこと。
彼らは貿易などのビジネスで富を築き、東洋と西洋のスタイルを取り入れた文化を創造した。
「プラナカンマンション」はこの華麗な文化を堪能することができる博物館となっている。
見学者はさすがに中国人が多く、相変わらず騒々しかったが無視しながら内部の見学をした。
家具類、食器などの日用品も豪華で、ガラスの置物はベネチアングラス、陶磁器はマイセンなど、贅沢品ばかりだった。
西洋と東洋がミックスされていたのだが、ちょっとゴテゴテとして派手過ぎるようで、受け入れがたいような気もした。
当時、権力を示すためにはこうせざるを得なかったのかもしれない。
また、ジョージタウンは「ストリートアート」で知られる街にもなっていた。
街を歩いていると、あちこちの壁にさまざまな絵が描かれていた。
この絵はあまりにも有名。
普通の家の描かれていたが、絵の前に自転車が置かれ、絵と一体になっていた。
ペナンのお土産物などに一番使われている絵で、この壁の前には観光客がたくさん集まっていた。
こういった絵やワイヤーアートなどが点在していて、見つけて歩くのも楽しかったが、他のアジアの国同様に、ジョージタウンの街自体があまりきれいとは言えなかった。
世界遺産に登録されているのに・・・
モスク、お寺、教会など、一通り街を観光してホテルへ戻った。
最初に書いたように、このホテルは素晴らしいホテルで、シンガポールの「ラッフルズホテル」の設立者が造ったらしく、古い歴史あるホテルだった。
そう聞くと何となくラッフルズに似ている様な造りだと思った。
海沿いにあるのに、街の中心に出るにも近く、立地は最高。
そして、全室がオーシャンビューだし、内装もエレガントでおしゃれだった。
もちろんアフタヌーンティーもあったし、夕方にはカクテルタイムもあった。
[部屋から見た海]
ホテルでアフタヌーンティーを堪能してから、ホテルのすぐ前にあったスパへも行ってみた。
ガイドブックに載っていたお店で、1時間半の全身マッサージで100MYR(日本円で2,500円くらいかな)、安かった。
スタッフは若い女性だけ、丁寧な施術だった。
味を占めて、翌日は帰国日だったが、空港へ行く前にまた行ってしまった。
こうしてペナン島でのビーチリゾートと街歩きを十分堪能した旅を終えた。