大きな公園の片隅で、草刈りをした後にニョキニョキとピンクの花が咲いていた。
近づいてみた。
これは、「ハブランサス?」、それとも「ゼフィランサス?」。
一般的に言われている「ハブランサス」と「ゼフィランサス」の違いは、花が横向きか上向きかということ。
横向きに咲いているのが「ハブランサス」で、上向きに咲いているのが「ゼフィランサス」。
これは、花茎の出方に寄るらしく、ハブランサスの花茎は斜めに出るから花はやや横向きに咲き、それに対してゼフィランサスの花茎は直立するので花は上向きに咲くということだった。
でも、これだけで区別するにはちょっと難しいんじゃないかな。
たくさん咲いている花の中には上を向いているものも、横を向いているものもあるから。
それじゃもっと別の、分かりやすい見分け方はないのかと、調べてみたらやっぱりあった。
それは雄しべと雌しべの違い。
この二つの花は、花が咲く向きより、雄しべや雌しべの形状で区別するほうがわかりやすいようだ。
そこで、花を拡大してみた。
まず雄しべから。
ハブランサス----湾曲していて、長さもそれぞれ違う。すべての雄しべが短く、ほとんどが花筒の中に入っている。
ゼフィランサス----長くて均等に6本あり、花弁の前に真っすぐに突き出ている。
次に雌しべ。
ハブランサス----カブトムシの角のように先端が長く3つに分かれている
ゼフィランサス----先端は小さく分かれている
そうすると、見つけた花は「ハブランサス」だということになる。
この2つの花は咲く時期も同じだし、花も似ているので、混同しやすいけれど、この分け方で完璧かな?
と思ったら、ハブランサスにもいくつか種類があって、中には雄しべが湾曲していないものもあるらしい、などと書いてあるものもあった。
物事にはすべて例外があるのは当たり前のことなのだからしょうがない。
でも、とりあえず今回見つけたのは「ハブランサス」に決定。
[葉がないもの]
[葉があるもの]
学名:Habranthus
英名:Habranthus, Rain lily
別名:レインリリー
科名・属名:ヒガンバナ科 ハブランサス属
原産地:北アメリカ南部~中南米