日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

シロバナマンテマ

2025-02-27 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中にハナミズキが街路樹として植えられている通りがあります。

ハナミズキの木の根元、ツリーサークルの中に「シロバナマンテマ」を見つけました。

 

この寒空の中、弱々しく見えるのは、咲くにはまだちょっと早すぎるからなのでしょうか?

シロバナマンテマの花期は5月ごろ、それなのにどうしたことなのでしょう。

花は白色から薄いピンク色で、すべての花が同じようにお日様に向かっています。

 

シロバナマンテマという名前ですが、ピンクでもシロバナマンテマなんです。

 

ナデシコによく似ている花です。

 

 シロバナマンテマ 

ナデシコ科マンテマ属の一年草です。

地中海沿岸地域が原産で、日本では帰化植物として見られます。

海岸や河川敷、市街地などでよく見られ、5月から6月にかけて白色またはピンク色の直径5〜8mmの小さな花を咲かせます。

高さは15〜45cm程度で、葉や萼筒、茎に長毛と腺毛が多数生えていて触ると粘り気があります。

 


 

学名:Silene gallica

英名:Common catchfly

科名・属名:ナデシコ科 マンテマ属

原産地:ヨーロッパ

 

 

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キンカン(金柑)

2025-02-24 07:00:00 | 植物

昔から果樹には、”表年”と”裏年”というものがあるとよく言われています。

”表年”とは収穫量が多い年、”裏年”はその逆で収穫量がとても少ない年のことです。

そしてそれは1年ごとに繰り返されると言われています。

特にミカンや柿が表年、裏年があると有名です。

思うに、表年で実がつきすぎてしまうとその木が弱ってしまうから、次の年は実がつかなくなってなってしまうのでしょうね。

 

近所にある「キンカン」の木です。

この木は表年、裏年など全く関係ないように、毎年たくさんの実をつけています。

畑の隅の道路に面したところに植えられていて、特に手入れをされているようにも見えないのですが、大きな木にいつもこのようにたわわに実が生っているのです。

緑の少ないこの時期、青々とした葉ととオレンジ色の実のコントラストがとても素敵です。

 

手の届くところにあるので、ちょっと実を採ってみたい気になってしまいます。

 


 

学名 : Citrus japonica

英名:Kumquat、Cumquat

別名:キンキツ(金橘)

科名・属名:ミカン科 ミカン属

原産地:中国

 

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ホトケノザ(仏の座)

2025-02-21 07:00:00 | 植物

この数年間、毎日同じ場所を歩いているので、目に入る植物はほとんど変わりません。

でも、そこで花が咲いているのを見つけた時はやはりうれしくなります。

そして見つけた花のことについてあれこれと書き続けてきました。

今回の「ホトケノザ(仏の座)」も今までに何度か取り上げてきた花、寒い時期でもずっと咲いている花です。

今年も畑の脇や道端に群生しているのを見つけました。

 

葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるから「ホトケノザ」という名前になりました。

 

もう一つの名前は「サンカイクサ(三階草)」、これは葉が段々になっているからです。

この画像を見れば見事に三階建てになっているのが良く分かります。

 

ホトケノザはシソ科、だから花はシソ科の特徴の唇型花(しんけいか)になっています。

でも、この開いている花は開放花と呼ばれています。

ホトケノザはその他に閉鎖花と呼ばれている花をたくさんつけます。

閉鎖花とは、つぼみのまま結実する花のことで、同一個体で自家受粉するのです。

 

これが閉鎖花だと思うのですが、閉鎖花と開放花を見分けるのは難しいようです。

ある程度大きくなれば一目瞭然なのでしょうけれど、小さいうちは閉鎖花と思ったものが、数日後に見たら開放化のつぼみだったり・・・

見分け方として、閉鎖花は上部が細くて先端だけが赤紫色で、全を体に白っぽくなっているようです。

 

ホトケノザのことを調べているうちに、白い花をつける『シロバナホトケノザ』が存在していることを知りました。

それからは、あちこち群生を見つけてはじっくりと探してみたのですが、結局見つからず、残念。

いつかきっと見つけてみたいですね。

 


 

学名: Lamium amplexicaule

 英名:henbit、Common henbit、Giraffehead、Henbit deadnettle

別名:サンガイグサ(三階草)

科名・属名:シソ科 オドリコソウ属

原産地:アジア、ヨーロッパ

 


「春の七草」にホトケノザがあります。

でも、それは『コオニタビラコ』のことなのです。

ちょっとややこしいけれど、この二つは昔から「ホトケノザ」と呼ばれていました。

「コオニタビラコ」はキク科で、葉が地面に張り付いたように生える姿が蓮の花に似ていることから「仏の座」と呼ばれていたようです。

[子オニタビラコ]

 

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チロリアンランプ

2025-02-18 07:00:00 | 植物

「チロリアンランプ」は最近よく見かけて、いつでも咲いている花といったイメージです。

春ごろからずっと、冬になっても咲いています。

本当の花期は4月~11月のようなのですが、気候が温暖だと冬でも花は咲くようなので、きっと寒さに強いのでしょうね。

チロリアンランプと可愛い名前で呼んでいますが、正式名称は「アブチロン・メガポタミクム」です。

和名では「ウキツリボク」とも呼んでいます。

チロリアンランプでもウキツリボクでも、この花のイメージにピッタリですね。

 

 

チロリアンランプはアブチロンという花の一品種です。

アブチロンとは熱帯~亜熱帯に数多く分布しているアオイ科の熱帯花木です。

花の形は品種によってさまざまで、大きく分類すると半つる性と木立性に分かれています。

そのうちの半つる性の代表的な品種がチロリアンランプで、これが半つる性品種の原種になっています。

 

花をよく見ると小さなほおずきのような形。

おもしろい造りをしていますね。

赤く膨らんでいるのがガク、その先に少しだけ見えるのが黄色い花びら、その中央から長く飛び出ているのが雄しべです。

 

もう一つの品種、アブチロンの木立性のものはハイビスカスやアオイなどに似たような花になっています。

[木立性のアブチロン]

アブチロンはアオイ科なので、花も似ていますね。

 

 


 

学名:Abutilon megapotamicum

英名: Trailing abutilon

別名:ウキツリボク、アブチロン・メガポタミクム

科名・属名:アオイ科 イチビ属

原産地:南米

 

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ニホンスイセン(日本水仙)

2025-02-15 07:00:00 | 植物

寒い雪の中でも花が咲く「ニホンスイセン(日本水仙)」、別名では雪中花と呼ばれています。

この時期はあちこちで咲いているのを見かけます。

ウォーキング中に見つけた色々なニホンスイセンとその近縁種です。

 

 一重咲きの花。

花びらが白、副花冠が黄色の一番ポピュラーな品種。

 

花びらが白で細長く、副花冠が黄色い品種。

 

花びらが白で細長く、副花冠が黄色くて房が大きい品種。

 

花びらと副花冠の両方とも白い品種。

 

 八重咲きの花

八重咲品種は全体にごちゃごちゃしていて、どうなっているのか分かりません。

 

基本のニホンスイセンに混じって、変わっている花はすべて突然変異なのでしょうか?

 

 花びらが黄色の品種。

この種類には『キブサスイセン(黄房水仙)』と名前が付いています。

ニホンスイセンの近縁種なのですが、厳密には別の種類として分類されているようです。

花びらが黄色、副花冠も同じように黄色の品種。

 

花びらが黄色、副花冠がオレンジ色の品種。

 

花びらが黄色の品種。

これもキブサスイセンの一種なのでしょうか?

 

 

 ニホンスイセン 

ニホンスイセンはヒガンバナ科・スイセン属の耐寒性多年草(球根植物)。

名前に日本とありますが、原産地は地中海沿岸で、古くに中国を経由し、渡来したといわれています。

本州の関東地方以西、四国、九州の海岸に野生化していることから、日本水仙(ニホンスイセン・ニホンズイセン)の名前で呼ばれます。

花期は、12月~2月頃。

花は3~4センチ程の小輪、花びらは白で副花冠は黄色のカップ型、房咲きが特徴です。

葉は緑色、細長く線形で、やや厚みがあります。

名前の由来は、漢名の水仙の音読みで、仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙という中国の古典に由来し、水辺で咲く姿を仙人にたとえて名づけられました。(季節のお茶花・山野草より)

 


 

学名:Narcissus tazetta var. chinensis

英名:Chinese sacred lily、Japanese daffodils

別名:セッチュウカ(雪中花)、ガカク(雅客)

科名・属名:ヒガンバナ科 スイセン属

原産地:イベリア半島、地中海沿岸

 

コメント (2)
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