日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

マメアサガオ〔豆朝顔)

2024-09-30 07:00:00 | 植物

ウォーキング中に、空き地や道路脇のフェンスなどにアサガオのような小さな花が咲いているのが目に付きます。

白い花だったり、ピンクの花だったりします。

以前にその花のことを書いた時、それぞれの花の区別が良く分かっていなかったのですが、記事に対するコメントを書いて下さった方からいろいろと教えていただきました。

その結果、小さな2種類の花の違いを知ることができました。

 

白い小さな花、それは「マメアサガオ(豆朝顔)」です。

マメアサガオは直径が2cmほどの花、そして中心部にある雄しべの先端の葯がちょっとピンクになっています。

葉は先の尖った細長い卵形になっていて、花柄は2cmほど、花は1ヶ所から1個だけ咲きます。

 

次に、花の中心から外側に向かってピンクのグラデーションになっているのは「ホシアサガオ(星朝顔)」です。

ホシアサガオも直径が2cmほどの花、雄しべの先の葯は白色です。

葉は丸っこいハート型で、花柄は長いもので10cm以上もあって、花は1ヶ所から数個咲きます。

 

マメアサガオとホシアサガオが一緒に咲いているところです。

マメアサガオの花の方が少し小さいようです。

 


ところが、数日前にマメアサガオの新しい品種? と思われる花を見つけたのです。

特徴はマメアサガオと同じで、雄しべの先端の葯がちょっとピンク、花は1ヶ所から1個だけです。

違っているのは、花びらの形だけ。

花がアサガオのように漏斗状(合弁花)になっていなく、5枚の花びらになっていたのでした。

花びらの元の方はつながっていたのですが、上側が5枚に分かれていたのです。

この形でアサガオはちょっと無理があるような・・・

そして、この場所に咲いていた花のすべてが5枚の花びらになっていたのでした。

 

いろいろと調べてみたら、やっぱりこの花もマメアサガオなのだそうです。

そして、花びらの分かれている訳も調べました。

その結果、2つの説がヒットしました。

① マメアサガオが雨で濡れると花冠に切れ込みができるとのこと。

② マメアサガオは突然変異で花弁が5枚に分離することがあるらしく、このような変異を『変化アサガオ』と呼んでいるそうです。

 

どちらの説が正解かは分かりませんが、いずれにしてもこの花びらに切れ込みがあるのもマメアサガオに違いないようです。

 


[マメアサガオ]

学名:Ipomoea lacunosa

英名:whitestar, pitted morning-glory

別名:ヒラミホシアサガオ(平実星朝顔)

科名・属名:ヒルガオ科 サツマイモ属

原産地:北アメリカ

 

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ヒガンバナ(彼岸花)

2024-09-28 07:00:00 | 植物

関東地方ではヒガンバナの群生で有名なのは埼玉県日高市にある巾着田なのですが、ホームページに寄りますと、猛暑の影響で今年は例年に比べ発芽が遅れているようなのです。

それで、見頃は9月末頃からとなっています。

だから、そろそろ見ごろを迎えたのではないかと思います。

 

さて、こちらは千葉県のヒガンバナ群生地の話です。

地方紙に、ちょうど見ごろを迎えたと情報が掲載されていたので、早速行ってきました。

場所は八千代市にある村上緑地公園です。

約4800坪の木立の中にある緩やかな斜面に24万本のヒガンバナが植えられています。

「やちよ彼岸花まつり」と銘打って2022年からイベントが開催されています。

イベントと言っても2~3の屋台が出ているだけで、それほど賑やかではありません。

でも、やっぱりここも今年は少し開花が遅れたようでした。

まだ開いていない花もチラホラと・・・

ただ平らな場所ではなく、木立の間に植えられているので、黒っぽい木立とヒガンバナの赤い色のコントラストが見事で、お互いを引き立てていました。

 

白い花もチラホラと。

 

入園は無料、駐車場も広く確保してあります。

駐車料金として協賛金500円を支払いました。

 

 

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アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)

2024-09-26 07:00:00 | 植物

少し前のこと、草むらの中に紫色の蝶型の花を見つけたのですが、てっきりヤマハギ(山萩)だと思っていたのでした。

ところが数日後、そこには花がなくて、ほとんどが実に変わっていました。

その実からハギではなくて、「アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)」だと分かりました。

 

 

 

『ヌスビトハギ』という名前はずっと昔から知っていました。

秋に野山に行くと服にその実がくっついてしまって、ひっつき虫と言われていました。

実は2つにくびれていて、節が1つありました。

そのヌスビトハギは最近ではあまり見かけなくなってしまい、その代わりに目に付くのがアレチヌスビトハギです。

アレチヌスビトハギは繁殖力が強く、タネの散布能力や環境適応能力も非常にも高いようなのです。

だから、日本原産のヌスビトハギが外来種のアレチヌスビトハギに侵略されてしまったのかもしれません。

 

「アレチヌスビトハギ」と「ヌスビトハギ」の違いを調べてみました。

 アレチヌスビトハギ

葉: 小さくて細長い

花: 白や淡いピンクの小さな花

実: くびれが2つ以上

生育環境: 道端や荒れ地など、比較的乾燥した場所

原産地: 北アメリカ原産


 ヌスビトハギ

葉: 比較的大きく、広がった形の葉

花: ピンクや紫の花

実:くびれが1つ

生育環境: 森林や湿った場所を

原産地: 日本を含むアジア原産

 


 

実を比べてみました。

 


 

[アレチヌスビトハギ]

学名:Desmodium paniculatum

英名:Panicled Tick-Trefoil

別名:クッツキムシ(くっつき虫)、チヌスビトハギ、ヒッツキムシ(引っ付き虫)

科名・属名:マメ科 ヌスビトハギ属

原産地:北アメリカ

 

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クフェア・ヒッソピフォリア

2024-09-24 07:00:00 | 植物

クフェアと名が付いて販売されるものは数種あるようなのですが、よく見かけるこの花は「クフェア・ヒッソピフォリア」です。

学名では「Cuphea hyssopifolia」なんですが、クフェアとは分かっていても、その後に続くヒッソピフォリアがなかなか覚えられないのです。

だからいつもクフェアだけで通しています。

 

メキシコ原産なので、別名ではメキシコハナヤナギ(メキシコ花柳)と呼ばれています。

花弁がシワシワで、1cmにも満たない赤紫や白色の花、そして光沢のある細長い小さな葉が対生になっているのが特徴です。

どこにも柳の要素はないのですが、どうして花柳と呼ばれているのかも分かりません。

 

 


 

学名:Cuphea hyssopifolia

英名:Mexican heather、 false heather

和名:メキシコハナヤナギ

科名・属名:ミソハギ科 タバコソウ属(クフェア属)

原産地:メキシコ

 

 

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ツルボ(蔓穂)

2024-09-22 07:00:00 | 植物

今年の夏はあちこちでやけに多くの「ツルボ(蔓穂)」の花を見かけました。

ツルボの当たり年なのでしょうか?

勝手な思い込みなのかもしれませんが、ツルボは秋口に見かける花だと思っていました。

夏の終わりを知らせてくれる花だと思っていたのです。

ところが、真夏の暑い時からずっと咲いていたのでした。

調べてみると関東地方のツルボの開花時期は8月~9月なので、おかしくはないのですがちょっと咲くのが早いのじゃないかと・・・

 

 

ツルボは地下に球根があって、葉は根生葉(こんせいよう)。

これは、茎が極端に短いため葉が地面から直接出ているように見える葉のこと。

葉の間から細長い花茎を伸ばし、その先に総状花序をつけます。

花は下から上に向かって順番に咲いていくので、一番上が開いたころには下の方はもう既に枯れてしまっているものもあります。

そして、咲き始めは薄いピンク色でだんだんと淡い紫色に変化していく花です。

 

 


 

学名:Scilla scilloides、Barnardia japonica

英名:Tsurubo(Japanese Scilla)

別名:参内傘(さんだいがさ)、スルボ、ズイベラ、スミラ

科名 ・属名:キジカクシ科 ツルボ属

原産地:日本、朝鮮半島、中国

コメント (4)
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