ウォーキングコース途中にある家の庭に黄色い花が咲いていました。
周りが殺風景な庭だったので、黄色が良く目立っていたのです。
この花のことは以前にも書いたことがあります。
その時は友人宅にあった花で、名前を『コバノリュウキンカ(小葉の立金花)』として書きました。
この花は別名で「ヒメリュウキンカ(姫立金花)」ともいいます。
今回はヒメリュウキンカにしました。
リュウキンカと聞くと、水辺や湿地に咲く花のイメージです。
でも、このヒメリュウキンカは水辺とは全く関係のない、林や草原、野原など、どこでも生育できるのです。
リュウキンカにヒメとついているから、ただ小さいからでしょう? と思いますよね。
ところが違うのです。
リュウキンカ(立金花)はキンポウゲ科リュウキンカ属の多年草。
ヒメリュウキンカ(姫立金花)はキンポウゲ科キクザキリュウキンカ(フィカリア)属の多年草。
ただ大きさが違うだけならば同属のはずですが、この2つは分類的に違うようです。
その他にも違いがあり、それは原産地です。
リュウキンカの原産地は日本や中国、朝鮮半島に対して、ヒメリュウキンカはヨーロッパからアジアなのです。
だから、ヒメリュウキンカは外来種だったのです。
ヒメリュウキンカ
3月~5月ごろに開花し、花の大きさは2~3cmほどです。
周囲には花びらに見えるような、光沢のある黄色いガクが8~9枚あります。(リュウキンカは5枚です)
草丈は10~15cmほどで、葉は心臓型で濃い緑になっています。
この葉は梅雨ごろにはなくなってしまい、秋になると再び出てきます。
白花種もあるようです。
学名:Ranunculus ficaria
英名: lesser celandine
別名:小葉の立金花(コバノリュウキンカ)、菊咲立金花(キクザキリュウキンカ)
科名・属名:キンポウゲ科・キクザキリュウキンカ属
原産地:ヨーロッパ
本家本元のリュウキンカです。
花弁に見える黄色いガクは5枚になっています。