去年、会津を旅行した時、会津地方はアスパラガスの名産地だと教えてもらった。
福島県のアスパラガスは90%が会津産で、「喜多方」や「田島」が産地となっているらしい。
アスパラガスは今が旬の野菜。
新鮮なアスパラガスを求めながら会津地方を回ってみた。
前日は東山温泉の「新滝」に宿泊したのでそこから出発した。
最初は「喜多方」から。
せっかくここまで来たのだから「蔵のまち喜多方」を歩いてみた。
まず、観光案内所がある「おたづき蔵通り」から歩き始めた。(観光案内所はコロナのため、閉館していた)
蔵屋敷あづまさ → 馬車の駅 → 小原酒造 とモデルコースの通り歩いた。
写真の「小原酒造」は 老舗で、モーツァルトを聴かせて発酵させたお酒の「蔵粋(くらしっく) 」が有名になっている。
道路を挟んだ母屋、売店とも蔵になっていた。
「おたづき蔵通り」は通り全体に蔵造りの家があり、現在もそこで生活しているお宅もあった。
幾つかの蔵が見学できるようになっていて、中を見せてもらったりした。
ここでゆっくりしていられない、今回の目的は観光ではなくてアスパラガスなのだから。
ここまでくる間にアスパラガスを売っている店が見当たらなかったので、「蔵」の見学時、地元の人に購入できるところを聞いてみた。
これから田島方面に向かうと言ったら、途中にある会津若松の「JA直売所」を教えてくれた。
早速直売所に行くと、とても大きなところで、大勢の人が買い物をしているのにびっくり。
アスパラガスはたくさん売っていたが、一人一人が山のように買っていたので、グズグズしているとすぐになくなってしまいそうだった。
話によると、このところ雨が多くて、あまり収穫できないため品不足になっているとか。
でも、とりあえずそこで数束買い求め、次の目的地「田島」に向かった。
田島の町を通り抜け、郊外に出ると路地販売をしているところがあった。
来た時間が遅かったらしく、売り切れてしまっていた。(朝9時までに来ないと売れてしまうらしい)
やはりここも品不足。
仕方がないので他の山菜などを買って、しばらく話し込んでいると、売店のおじさんが奥から紫アスパラを数本出してくれた。
立派なアスパラガスで、関西の料亭に出荷した残りだと言っていた。
こんなに太くて立派なアスパラガスを見たのは初めてだった。
このような太いものはほとんどが料亭やデパートなどに直接送ってしまい、普通の店では扱ってないとか。
そしてアスパラガスは太いものほど良く、値段は 白>紫>緑 の順になっているようだ。
田島地方では全国的にも珍しい白・紫・緑の三色のアスパラガスが栽培されていて、品質もとても良いものらしい。
確かに生でも食べられるほど甘く、太いものでも根元の方まで柔らかい。
こんなみずみずしいものは産地ならではのものだと思う。
緑色のものと比べると一段と太いのが分かる。
(ところがこの紫アスパラは茹でると緑に変わってしまうんです レモンや酢を少し入れるといいのかも)
こうして不作だと言われているアスパラガスもどうにか必要な本数を買うことができて良かった。
残念だったのは白アスパラが買えなかったこと。
「今は品不足だけど、これから天気が安定してくるとたくさん並ぶようになるから、また買いに来て!」 と言われてしまった。
近ければいつでも買いに来るのに・・・
また来年に期待しよう!