日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

アカメガシワ(赤芽柏)

2022-06-29 07:00:00 | 植物

春先の芽吹きの頃、川沿いや空き地、道路わきなどで大きな葉っぱで中央付近が赤くなっている木が多く見られた。

これは「アカメガシワ(赤芽柏)」で、そしてその名の通り、新芽だけが赤くなっている木だった。

 

 

面白いことに、赤く見えているのは細い赤い毛が密生しているだけで、この毛を落とすと本来の緑色の葉っぱになる。

でも、今はもう赤い葉っぱもほとんど見られなくなり、その代わりに淡い黄色の花が目立ってきている。

 

 

何だか今年はあちこちで見られ、特に多いように感じる。

いつもはこんなに目立っていないと思っていたけど・・・

「アカメガシワ」は雌雄異株で、枝先に長さ10~20cmくらいの花序を出す。

 

これは雄花

雄花には花弁はなく、丸い蕾が開くと淡黄色の雄しべだけが伸びてくる。

 

これが雌花

雌花は雌しべだけしかないため華やかさがなく、目立たない。

 

雌花にできた実。

8月頃になると熟し、裂けて黒色の種子が顔を出す。

 


 

学名:Mallotus japonicus

英名:Japanese Mallotus

別名:ヒサギ(久木)、サイモリバ、ゴサイバ

科名・属名:トウダイグサ科 アカメガシワ属

 原産地:日本、台湾、中国南部

 


 

葉が大きいので、葉にご飯を盛ったことからサイモリバ(菜盛葉)、ゴサイバ(五菜葉)とも呼ばれている

かつて中大兄皇子の陰謀で罠にかかり、謀反の罪で絞首刑となった「有間皇子」の辞世の句とされていて、万葉集に残されている有名な歌、

『家にあれば  笥に盛る飯を  草枕  旅にしあれば  椎の葉に盛る』

この『椎の葉』が「アカメガシワ」なのではないか、という説もあるがどうだろうか?

多分、それは「アカメガシワ」じゃなくて、椎の葉そのものなんじゃないかな。

その理由は、万葉集の時代からアカメガシワは「ヒサギ」とも呼ばれていたので、そのまま「ヒサギ」とすればいいだけで、「椎」を使う必要がないんじゃないのかと・・・

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キョウチクトウ(夾竹桃)

2022-06-27 07:00:00 | 植物

「キョウチクトウ(夾竹桃)」は夏を代表する花の一つ。

暑さや潮風にも強いからと海岸沿いなどによく植えられていた。

千葉市では市の花に選定されていて、幹線道路の分離帯でもよく見かけた。

虫も付かないし、何といっても丈夫な木なので、どこでも育つ、だから重宝されていたのだと思う。

それが、いつの頃からか、「キョウチクトウ」には毒があると広く知られるようになった。

当時は何を今更?、毒があることは昔から分かっていたこと。

そんなことはあまり気にしないで植えていたのに、なぜ急に広まったのか、不思議だった。

きっと誰か口に入れたりして事故があったんじゃないのかな?

その後は公園や校庭などに植えられていた多くの「キョウチクトウ」が伐採されてしまったようだ。

毒を持っているという樹木や植物はほかにもたくさんあるので、正しく植えて育てていれば必要以上に嫌うこともないと思うのだけど・・・

でも、公園など不特定多数の人が集まる場所などで、誰でも手が届くようなところには最初から植えておかない方が正解なのかもしれない。

 

[八重咲]

 


 

学名:Nerium oleander

英名:Oleander

科名・属名:キョウチクトウ科 キョウチクトウ属

原産国:インド

 


 

キョウチクトウ」には思い出がある。

昔、植木屋さんの手伝いをしていた時があった。

そこで樹木のことを色々と教わり、その中に庭木の増やし方もあった。

ちょうど家の庭に「キョウチクトウ」が植えてあったので、見よう見まねで増やしてみようと思った。

この木の増やし方は『さし木』、『とり木』だった。

とり木の中でも「圧条法」が簡単だと教わったので、地面に近い枝を曲げて土中に埋め、その上に重しを置き、そのままにしておいた。

数日後、意外と簡単に根が出てきたので嬉しくなってしまい、庭にあった他の木でも色々と試してみた。

唯一成功したのが「ノウゼンカズラ」だった。

その後、転居してしまったが、その家の庭は今どうなっているのかな?

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マツバギク(松葉菊)

2022-06-25 07:00:00 | 植物

「マツバギク(松葉菊)」は昔からどこの家にもあった。

地面を這っていたり、石積みの間に垂れ下がっていたりしていたので、誰でも一度は目にしたことのある花だと思う。

 

 

この花を見るとどういう訳なのか、真夏の暑い日を思い浮かべる。

そのイメージは、『太陽がギラギラと照りつけていてもそれに負けないように、思いっきり光沢のある花を開いている』、といった感じかな。

 

 

葉っぱが肉厚なので水分が蓄えられているからサボテンなどと同じように、暑さに強いのかもしれない。

名前に「菊」が入っているので、菊の仲間かと思ったら違っていた。

咲く姿が菊に似ていて、葉っぱが松葉のようだから「マツバギク」なんだとか。

花はピンクのほかにも白、オレンジなどがある。

 


 

学名:Lampranthus spectabilis

英名:Fig marigold

別名 :メセンブリアンテマ

科名・属名:ハマミズナ科 マツバギク属

原産地:南アフリカ

 


 

最近見かける不思議な野菜の「アイスプラント」。

ふっくらとした葉っぱにプチプチとした水滴のようなものがついていて、ちょっと珍しい野菜。

これも「マツバギク」と同じ仲間なんですね。

花がそっくり。

 

[アイスプラント]

オーストラリアのロットネスト島に行った時、海岸に野生の「アイスプラント」が一面に咲いていた。

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴデチア

2022-06-23 07:00:00 | 植物

少し前にウォーキング途中で見つけた「ゴデチア」がまだ咲いていた。

一つ一つの花はすぐにしおれてしまうけれど、蕾が次々と開花するので、長い間咲き続けているように見える。

「ゴデチア」って薄い光沢のある紙で作ってある造花のよう。

この花は比較的新しいものなのかのと思ったら、江戸時代からあるらしい。

もちろん、当時は「ゴデチア」じゃなく、「イロマツヨイグサ(色待宵草)」という名前だったらしい。

マツヨイグサによく似ているからだとか。

 

 

この花は英名では「Farewell to spring」

 春に別れを告げると同時に初夏を感じさせてくれる花って意味なのかな?

 

 


 

学名:Godetia

英名:Farewell to spring

別名:イロマツヨイグサ(色待宵草)

科名・属名:アカバナ科  ゴデチア属(クラーキア属)

原産地:カナダ西部~アメリカ西部


 

何度も行っている北海道で一面のゴデチア畑を一度だけ見たことがあった。

様々な花で埋め尽くされ、いつも楽しませてくれる美瑛の「四季彩の丘」、ここは行った時によって植えてある花がいつも違っている。

数年前にはゴデチア畑だった。

十勝連峰をバックにした「ゴデチア畑」は感動ものだった。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

房州ビワ

2022-06-21 07:00:00 | 食べ物

房州ビワをいただいた。

ビワの生産量は長崎県が1番で、千葉県はそれに次ぐ2番目の生産量を誇っている。

千葉県でも南房総地区で栽培されているのが「房州ビワ」

その特徴はふっくらと大粒で果肉も柔らかく、甘いこと。

今年はスーパーであまりビワを見かけなかったので、不作だったのかと思っていたら、やっぱりそうだった。

3年前の房総半島を襲った台風の影響で、ビワの木が倒れてしまって、それがまだ復旧の途中らしく、すべて元通りになるには10年近く必要なんだとか。

 

 

立派なビワで、1個ずつ丁寧に袋に入り、全部で12個の箱入りだった。

 

昔はどこの家でも庭にビワが植えられていたものだったが・・・

 

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする