侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

巨星落つ、、サヨウナラ、、峰穂子さん

2011-01-18 00:33:06 | Weblog
     


      茶会もお開きとなり、晴れ晴れとした表情の吉田さん。一番彼女らしい笑顔。


     

     あなさやけな風呂の灰を一部の隙もなく整える、集注している吉田さんのお姿は凜としている。


     

     事前に丸一日かけてふるった灰だからこそ、ここまでふっくらとした美しい灰型が整うのだ、と思う。


     

     待合いに活けた葛の銘は 「宙 そら」果ての無い宇宙空間 色即是空 空即是色 その事を彼女は識っていたのだ、、

     

     こうして彼女の宇宙はこのお床に凝縮された。
   
     まるで今日の日を予告するようだ。



     


      この器を香合に見立て、茶杓に蛍という銘をつけたのも彼女。

     


     長い時、風雨にされされた流木にのる白磁の花卉を 鳥船にみたてたのも彼女。

     今彼女は鳥船に乗り、旅立っていった、、 

     


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