侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

ほんとうのイーハトーヴォーを!

2011-07-21 23:42:05 | Weblog
      小岩井農場への道すがら、

   日の照る中、一人でゆったり畑仕事にいそしむ古老から
    見事に育ったアスパラガスを数本いただきそのまま「かぷっ」と囓ったら甘かった、土の香もした。

  
   
 賢治さんが辿ったこの道をくったくもなくアスパラガスをはみながら歩くには

 もうしわけないようなものだけれど、、

 親友保坂嘉内との修羅を抱え、その心を昇華させるために辿ったこの道を、、

 とは言え、感傷的には歩けない、

 しかしやっぱり、ところどころで賢治さんの心象風景を追憶してしまう。

 ああここは楠木ジョンがいた医院の跡だ、、などとおもいながら歩んだ。

  

  今や名所となった、「一本桜と岩手山」 なんか型どおりとはいえ、心惹かれる、岩手山は心を沈めてくれる。

 

  聖なる気配の漂う網張 薬師社のミズナラとブナの森

 

  蕩蕩と湧きいずる薬師の泉

  

  前日の雨で水かさのました北上川

  

   何故か今年はこの千本桂に読書室が設えられており、、

 

  「二十六夜」の舞台となった獅子鼻
  ここから、下に写っているボートで北上川を遡上し、川から花卷をみつめる、川の銀河鉄道を草案している白畑さんのドリームは
  21世紀のイーハートヴォーへとつながる、、のかも

  

 北上川から右に折れると遠野から流れる猿ヶ石川、においも色も、棲んでいる生き物も如実に異なる事におどろかされる。
 今となっては貴重な大鷹の姿が、、

  

  なんともはやのコレクション群に思わず吸引された、
  コレクターご本人のご尊顔を拝したい欲求にかられた。


  この度の旅で偶然出会った方々から思いがけないほど沢山の星のような煌めきをいただいた

  その輝きはあらたな東北イーハトーヴォーへの道を灯す灯りとなるものであった。

  それを私は勇気交流電灯と名づけた。


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