侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

東京都現代美術館

2009-08-19 12:25:57 | Weblog
 メアリー・ブレアは誰もが知っているあのディズニーワールドでも不滅の人気を誇る、
スモールワールドの企画者でもあり、初期のアニメ制作のプランナーであったそうだ。
 第二次世界大戦以前からメアリーは妻であり、母であり、勤労者の三役をこなしていた女性だったそうだ。
 声高に自己主張をするような性質ではなくとても控えめな彼女が
 周りはほとんど男性社会の中であれほどファンタジックーな仕事を
し続けて来れた事に尊敬の念を抱く。
 ファンタジア、シンデレラ、ピーターパン、みんななじみのアニメーション。
 どんなに映画館であの画面の美しさと動画の動きに釘づけになった事か、
それらの作品のそもそもの原画をメアリーが描いていたのだと、今日初めて知った。
 晩年の彼女の作品は深紅が貴重でコラジューがほのぼの楽しげであたたかく、
暖炉の前にいるような気分にさせられた。

 走るようにして視て、肝心の現代アートに行かねばと頭の中では思いつつも
ついつい彼女の世界の広がりにしばし足を止めて視てしまい、、
1時間30分はあっという間に過ぎ去ってしまい、お目当ての
夏の遊び場は一階の最初のあたりだけになってしまった。

 入り口にヤノベケンジさんのロボットマンモスが展示してあった。
背中にゆりかごが置かれていて、それがなんとも哀しく、せつない気分をかもしている、
今の私たちの時代に生まれてくる子ども達を象徴しているかのような、メカニズムの上の揺籃とでも言おうか、、
しかし、それもやナノベケンジのこどもへの愛の眼差しと捉える。
 ジャイアントトラやんは子どもの声にだけ反応する仕掛けらしい、、

 あらためて夏の遊び場で、遊びイコールアートを見つけてみたい。

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