これが『サンカの社会』からの引用であることは 同書に目を通された方には、
一読、明白である。そもそも「アヤタダ」「ミスタカシ」「ツキサシ」「クズシリ」
「クズコ」「ムレコ」になどは、いずれも三角の造語(ネタ本はあったが)であり
そのような言葉はもちろん既念も実在はしなかった。
権威あるとされる事典、辞書でさえそんなあり様だから、三角の「研究」を
前提にして、記述された著作、文章はとても把握しきれないほど多い。
中には故意あるいは思い込みによって 三角の虚構を裏付たり補強するような
形になっている出版物も見られる。
それゆえ、実はあまり私の気か進まないが、三角論文の真贋を正確に
しておかないと、この話は次へ進むことかできないのである。
つづく