cottonの山日記

「孤高の人」を読んだのがきっかけでH15年から山にはまっています。

【ハクサンイチゲのエブリサシ】

2021-06-07 | 登山
ハクサンイチゲが満開との情報を得て、これは行くしかないと急遽、朳差岳(エブリサシダケ)に行ってきました。2021_0605

朳差岳は、飯豊連峰の西に位置する新潟県の山であり、標高1,636mで日本二百名山の一つとなっています。山頂に向かう登山道には、ハクサンイチゲが群生していることで有名です。
因みに、農具の一種の「えぶり」(柄振・朳)を担いだ人の姿をした雪形が、田植えの頃に現れることが山名の由来とされているそうです。

エブリサシは過去2回、12年前と9年前の6月上旬に登っていますが、新潟県奥胎内起点の足の松尾根コースはなかなかハードなコースで、昭文社の地図では登り7時間50分、下り6時間30分となっており、10年経過した65歳の今、日帰り登山ができるかちょっと不安もありました。


◆登山口から、いきなりの急登。足の松尾根というコース名だけあって、登山道は松やブナの根っこだらけで、かつ、前日の雨で濡れており、とてもスリッピーで神経を使いました。


◆標高を上げると、やっと飯豊連峰の残雪尾根の姿が見えてきました。私はこの姿を緑のシャチと呼んでます。こういう景色を見ると、おのずとテンションがあがります。


◆流石に6月、残雪も少なくなってきて飯豊は夏山に向かっていますね。


◆いよいよ登山道の左側に朳差岳をロックオン。ピーク左下に小屋があるのですが見えますか?


◆今回のコースは、足の松尾根登山口(400m)~大石山(1567m)~鉾立峰(1573m)~朳差岳(1636m)というルートですが、大石山から先に行くとハクサンイチゲが出迎えてくれます。単純な標高差は1230mですが、大石山から一端下り、そして鉾立峰まで登り、そしてまた下って朳差岳まで登るので、累積標高は1500mを超えるのではないでしょうか。


◆ハクサンイチゲ(白山一花、白山一華)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、しばしば、雪渓が溶けたあとに群生が見られるそうです。が、これ程の群生は他の山では見たことがありません。


◆ハクサンイチゲと朳差岳。


◆ハクサンイチゲのファミリー。


◆お花畑。


◆中央の山は、飯豊連峰の展望台とも言われる二王子岳(200山)です。まだ未踏なので是非この残雪時期に登って、飯豊連峰の全容を見てみたいものです。


◆ピークが近づいてきました。あと一息。ファイト!!!


◆見事です。


◆朳差小屋手前の群生。このアングル、実に絵になりますよね。


◆ちょっと手前にピントを合わせて・・・。腕はいいのですが、カメラがコンデジなので写真はイマイチなんだよな~。自分としては。


◆どこまでも続くハクサンイチゲ・・・・


◆飯豊連峰の主稜線。一番左が飯豊本山です。でかい山塊です飯豊は。


◆本日の私。左手でデジカメ持って適当にパシャリ。顔半分を写すのがポイントです。


◆池塘もあるでよ。


◆雪渓の海に浮かぶ島のようでしょ。ほぼ全員の登山者は朳差岳のピークを踏めば戻ってしまいますが、ここはピークを更に10分程度進んだところにある秘密のユートピアです。みんなここまで来ればいいのに。私はここで1時間また~り。みんな来ないので勿論ひとりで独占。飯豊しょ~(笑)


◆さよならイチゲちゃん。またここで会えるかな・・・。年齢的に(笑)


◆ブナの新緑も奇麗で癒されます。


◆暑かったので、雪渓の雪を帽子に入れてクールダウン。気持ちよか~です。


◆私のチャリリン。ここは、自家用車通行止めのゲートから登山口まで歩くと1時間10分(往復だと2時間)かかりますが、自転車はOKなので、10名位の方はチャリリンでアプローチしてました。行きは20分、帰りは10分かからずで、スイスイ下山。歩いている方に「いいで~すね」って羨ましがられました。みんなチャリリンで来ると楽なのに。



3回目の朳差岳は10年前と同じで安心しました。ハクサンイチゲの数は少し増えていたようにも感じられました。こういう自然はずっとずっと守っていきたいですよね。お金では買えない、頑張って登った人だけへの素敵なプレゼント。


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